ジョージア旅行記2018からの続きで、ジョージア・トビリシから国際列車に乗車してアゼルバイジャンに入国しました。このまま首都バクーまで乗車してバクーからバスでシルクロードの交易都市、シェキハーン国の首都として栄えた北部の古都シェキに向かいます。下記はGPSで記録したバクーからシェキまでの実際の移動ルートになります。
アゼルバイジャンに入国して列車で首都バクーまで
、日付が変わり発車時刻になりますがアゼルバイジャンの入国手続きが続いていますので終わるまで停車です。
、全員の入国審査が終わりイミグレーションの職員が降車してきました。発車の合図で機関車の警笛が響き乗客が一斉に乗車します。
、アゼルバイジャンの国境駅Boyuk Kasik(Böyük Kəsik)を発車します。発車後15分ほどで車内の照明が落とされ就寝となります。
、既に夜が明けておりますが車内の乗客はまだ寝ております。
外の景色はジョージアのブドウ畑やコーカサス山脈とは違い乾燥した荒野が広がるシルクロードの景色に変わっています。
、アゼルバイジャンの首都バクーが見えてきました。
、40分遅れでバクーに到着です。バクーからはアゼルバイジャン北西部にあるシルクロードの町シェキまでバスで移動します。
バクー地下鉄で市内を移動
地下鉄を乗り継いでバスステーションへ向かいます。バクー駅を出ると徒歩1分か2分で地下鉄28May駅があります。地下鉄28May駅から地下鉄2号線に乗車、Memar Əcəmi駅で地下鉄3号線に乗り換えてAvtovağzal駅まで移動します。地下鉄の運賃は0.2マナト(13円)になります。
バクーの地下鉄や路線バスではICカードのバクーカード(Bakikart)が導入されています。バクーカードを持っていないと地下鉄や路線バスの乗車で不便です。バクーカードの価格は2マナト(130円)、あとは必要な金額チャージして乗車します。
首都バクーからシルクロードの町シェキまでバスで移動
、インターナショナルバスステーションに到着です。1階と2階はマーケットになっており3階がバスステーションになります。チケット売場がさらに上の階にあるという情報があったので警備員さんに聞いてみたらチケット売場は無いようでバスで直接購入でした。
シェキ(Şəki)行きバスを探すとちょうど出発するところで乗車します。バクーからシェキまで運賃は7マナト(455円)になります。バスはベンツでエアコンも動いています。
、シェキ行きバスが出発します。バクーからシェキまでの距離は約350km、所要時間は約6時間の予定です。バクー市内を出ると高速道路を飛ばしていきます。アゼルバイジャンはカスピ海の石油や天然ガスで潤っているようで高速道路の整備が進んでいるようです。
、タイヤに問題が発生したようで修理工場に立ち寄ります。空気圧が低いようで空気を補充しています。
、レストランで昼食休憩です。首都バクーとシェキの中間地点での休憩です。
シェキまで残り約125kmですが、レストランの名称はシェキレストランです。これだけ離れているのにシェキを名乗るには無理がありますね。
、昼食休憩を終えてシェキに向けて出発します。再び高速道路を北西に走ります。高速道路を離れて進路を北に変えます。ここから道路状況は悪くなり田舎の道路になります。道路の両脇には刈り取りの終わった麦畑が広がっています。シェキまでは残り約25kmになります。
、シェキまで残り約7kmの地点でバスがエンジン故障で立ち往生です。エアコンが止まってしまい乗客は外へ出て、ドライバーさんはタクシーを拾って修理業者を呼びに行きます。待てない乗客数名が通りがかった18番マルシュルートカを拾ってシェキへ向かいます。
私は一緒に乗り合わせていた欧米人立ちに声を掛けられ1人2マナトで一緒にタクシーでシェキへ向かいます。バスステーションで降ろしてもらい予約しておいたホステルへ向かいます。
、Booking.comで予約しておいたホステル「Inci Design Hotel & Hostel」に到着です。部屋は1泊10.35マナト(673円)のエアコン無し6人ドミトリーです。
アゼルバイジャン産ビールKöniqsberq
ケーニヒスベルク(Köniqsberq) アルコール4.5% 500ml 0.95マナト(62円)
アゼルバイジャン産ビールですが、商品名はドイツ領だった東プロイセンの古都ケーニヒスベルグ(現在のロシア連邦カリーニングラード)です。
苦みがほとんどなくビールにしては珍しく炭酸がほとんど無く泡がありません。ビールは瓶詰めする前に泡がよく出るように炭酸ガスを入れるのですが、どうやらこれは炭酸ガス注入とかのイカサマはやっておらずそのままの状態のようです。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 4.9マナト | – |
宿泊費 | 21.69マナト | 1泊10.845マナト×2 |
交通費 | 2マナト | ICカード |
交通費 | 0.2マナト | 地下鉄 |
交通費 | 7マナト | バクー→シェキ |
交通費 | 2マナト | タクシー |
合計 | 37.79マナト | – |
シェキのキャラバンサライ
、旧市街のキャラバンサライにやってきました。ここはシルクロードの隊商宿としてシェキ汗国の18世紀に建設され中国からヨーロッパを行き来する商人たちの宿として使われていました。現在もホテルとして運営されています。バスステーションからは11番マルシュルートカでキャラバンサライに行けます。
シェキハーン宮殿
旧市街の城壁の中にはシェキハーン宮殿があります。シェキハーン宮殿(Xan Sarayı)は1797年にシェキ汗国の第6代ハーンMuhammed Hasan Khanにより建設されました。200年以上前の歴史的建造物なのですが外観はかなりきれいな建物です。過去に3回大規模な修復工事が行われているようで、最近は2002-2004年に修復工事が行われているようです。入場料は2マナトですが内部の写真撮影は禁止なので外観を見学するだけにします。
シェキ汗国(Shaki Khanate)
1743-1819年にHaji Chalabi Khanを初代ハーンとし、シェキを都としていた汗国になります。オスマン帝国、イランのサファヴィー朝、ガージャール朝やロシア帝国に挟まれた汗国で1819年にはロシア帝国に併合されます。
シェキハーン冬の宮殿
、旧市街の路地を歩いていくとひっそりとあるシェキハーン冬の宮殿に到着です。
シェキハーン冬の宮殿(Winter Palace)はシェキハーン宮殿より規模は小さくなる冬の宮殿になります。入場料2マナト(130円)、写真撮影3マナト(195円)になります。
宮殿といっても6部屋で壁画があるのは1部屋のみ、残りの部屋には何もなく寂しいです。
シェキ旧市街の観光地はキャラバンサライ、シェキハーン宮殿、シェキハーン冬の宮殿の3箇所だけの観光なら2時間もあれば十分でした。
アゼルバイジャンビール
昼食にバンとビールを購入します。アゼルバイジャンは石油・天然ガスの資源大国でモータースポーツの最高峰F1まで開催してしまう金満国家で物価が高いイメージなのですが、主食のパンは安いです。スーパーマーケットでパン1個0.4マナトです。ビール瓶と比較すると分かりますが結構大きいです。庶民の主食は安いので毎日パンとビールで行けば食費を抑えられます。
Zhigulevskoe Firmennoye アルコール4.2% 500ml 1.55マナト(101円)
ソビエト時代に作られたロシアのビールブランドです。ロシアのビールなのですがデンマークのカールスバーグがアゼルバイジャンでライセンス生産しています。種類はラガービール、苦みは控えめですぐに1本飲みきってしまいます。
Afsana アルコール4.2% 450ml 1.1マナト(72円)
デンマークのカールスバーグがアゼルバイジャンで2013年から生産しているローカルブランドのビール。種類はペールラガー、ライトビールなので軽く飲みやすい味になっています。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 4.39マナト | – |
シェキハーン冬の宮殿 | 5マナト | 入場料2マナト 写真撮影3マナト |
合計 | 9.39マナト | – |