アルメニア旅行記2018⑦エレバンからロリ地方アラヴェルジの世界遺産サナイン修道院へ

世界遺産サナイン修道院

エレバンからアラヴェルジまでマルシュルートカで移動

アララト山

アララト山

、スタッフのお兄さんがレセプションのソファーで寝ていたので起こしてインド人宿と化しているホステルをチェックアウトします。キリキアバスステーションまではバスが分からないので歩いていきます。天気は晴れでトルコ領内にあるアルメニア人の聖地アララト山が珍しく頂上まで見えます。

キリキアバスステーション

キリキアバスステーション

、ダルマガーデンモールを通過します。
、キリキアバスステーションに到着します。

時刻表

時刻表

以前に確認済みですがバスは時刻と運賃を確認しておきます。エレバン(Yerevan)からアラヴェルジ(Alaverdi)のバスはの1日4本になります。午前中は09:30の1本で運賃は1500ドラム(345円)です。午前中のバスが夕方にアラヴェルジからエレバンに帰ってきて、アラヴェルジを午前中に出発したバスが午後にエレバンからアラヴェルジへ戻るバスになるようです。

発のアラヴェルジ行きバスを探しますが、アルメニア文字での表記ですので1台1台しっかり確認していきます。

アラヴェルジ行きマルシュルートカ

アラヴェルジ行きマルシュルートカ

、アラヴェルジ行きマルシュルートカを発見します。薄々気付いていましたがバスでの運行ではありませんでした。外国人が1人でバスターミナルを歩いていますのでドライバーさんも声をかけてきました。スマートフォンのGoogle Mapsを見てもらいアラヴェルジ行きと確認してマルシュトーリカに乗車します。すでに6人ほど乗車しています。

ちょうどアラヴェルジ行き欧米人2人組も他のドライバーさんに連れられやってきます。私にはアルメニアでは英語を話していなければ欧米人かアルメニア人かの判別がつきません。

出発前に運賃徴収があり1500ドラム(345円)を支払います。欧米人2人組はアラヴェルジ手前のIrisというゲストハウスで降ろしてもらうように頼んでいます。Irisはロンリープラネットにも掲載されている人気宿です。

エレバン郊外

エレバン郊外

、満席になったようで20分早発でアラヴェルジ行きマルシュルートカが出発します。アルメニア北部ロリ地方のアラヴェルジまで直線距離で104km、所要時間3時間ほどになります。乗客16人になります。車内はアルメニアミュージックが流れ旅情を盛り上げてくれます。
、乗客2人を拾います。満席のはずですが通路に木の椅子を置いて乗客18人で出発します。
、エレバンを出発して1時間ほど経過しましたが標高1900mの高地を走っています。キリキアバスステーションは標高960mですので1000m近く上ってきています。

Aparanで休憩

Aparanで休憩

、エレバンの北45kmの町Aparanでトイレ休憩です。旅行会社の車がいくつも見られるのでツアーの休憩場所になっているようです。

草原を走ります

草原を走ります

、Aparanを出発します。Aparanを出ると標高2000mを越えて草原が続いています。その後は標高1300mまで下り高低差の大きい道のりです。

タクシー待ち停車

タクシー待ち停車

、Pambakの近くでタクシー待ちで停車です。
、タクシーが来て乗客の交換が行われ出発します。

アラヴェルジに到着

アラヴェルジ(Alaverdi)到着

アラヴェルジ(Alaverdi)到着

、標高716mアルメニア北部ロリ地方のアラヴェルジ(Alaverdi)に到着です。ちょうど中心部がマルシュルートカやタクシー乗り場になっております。

線路を越えます

線路を越えます

Booking.comで予約しているParisis B&Bへ向かいます。跨線橋を歩いて線路を越えていきます。

アパートに到着

アパートに到着

Google Mapsを頼りに歩いていくと病院の隣のアパートに到着です。この辺りにあるはずなのですが、これはアパートの中にB&Bがあるパターンです。予約確認書の住所にはアパートの部屋番号とか無いのですので探すのが大変と思っていたら地元のお兄さんに声をかけられます。安宿の客引きかと思ったら私の名前を呼んできました。B&Bのオーナーでした。

アジア人が1人でうろついていたのですぐに分かったようでオーナーに連れられB&Bへ。アパートの隣の商店の壁に看板が出ていましたのでこのアパートという所まではわかります。看板に電話番号がありますので「電話して呼んでね!」という事のようです。

入口

入口

アパートの4つ目一番奥の入口から入ります。1階の右のドアが朝食を食べる所でオーナーがいます。部屋は5階なんですけど。私の知っているヨーロッパ式のB&Bより限りなく民泊に近いB&Bです。ほとんど民泊です。

Parisis B&B

アルメニア・アラヴェルジ ソ連時代のアパートに民泊できるB&B「Parisis B&B」

2018年7月13日

、世界遺産サナイン修道院へ向かいます。B&Bで入手した情報によれば3番マルシュルートカがサナイン村行きということです。他の交通手段でアラヴェルジとサナインを結ぶ観光ロープウェイがあったのですが2017年辺りから動いていないということでした。

サナイン

サナイン

、最寄りのバス停からサナイン行き3番マルシュルートカ(実際はガスボンベ搭載型バス)に乗車します。3番はバスとマルシュルートカの2種類が走っており本数はマルシュルートカの方が多いです。
、終点のサナインに到着です。運賃は100ドラム(23円)です。

サナイン修道院への道

サナイン修道院への道

バスの終点から20分ほど歩きます。

世界遺産サナイン修道院(Sanahin Monastery)

世界遺産サナイン修道院

世界遺産サナイン修道院

、標高1031mの世界遺産サナイン修道院(Sanahin Monastery)に到着です。

世界遺産サナイン修道院

世界遺産サナイン修道院

サナイン修道院は5つの教会(St Astvatsatsin、St Amenaprkich、St Hakop、St Harutiun、St Grigor)、神学校(1181年築)、図書館(1063年築)、鐘楼(1211-1235年築)などで構成され、初めに10世紀中頃の966年にアルメニア国王Ashot IIIの妻であるKhosrovanushにより巨大なドーム型のSt Amenaprkich Churchが建設されますが、数度の地震により教会のドームは低く改築されます。その後の1063年には図書館、1211年にはSt Astvatsatsin Churchが建設されサナイン修道院は拡張されていきます。2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。

世界遺産サナイン修道院

世界遺産サナイン修道院

こちら修道院内部で床には墓石が敷き詰められています。

世界遺産サナイン修道院

世界遺産サナイン修道院

この様に人型を描いた墓石もあります。

ミグ戦闘機のミコヤン兄弟博物館(Mikoyan Brothers Museum)

ミコヤン兄弟博物館

ミコヤン兄弟博物館

、サナイン修道院近くのミコヤン兄弟博物館(Mikoyan Brothers Museum)にやって来ました。サナイン村はあのソ連の戦闘機ミグで有名なミコヤン兄弟の生まれ故郷です。弟のアルテム・ミコヤンがミグの開発者、兄のアナスタス・ミコヤンはソ連の第一副首相を務めています。

入場券

入場券

入場料は500ドラム(115円)、内部撮影禁止です。資料展示の規模は小さいのですが戦闘機中心の展示、すなわち弟中心の展示内容になっています。

Mig-21

Mig-21

屋外にMig-21が展示されていますので弟のアルテム・ミコヤンが目立っている感じです。。

、サナインのバス停に戻ってきました。
、3番バスが来ました。乗客の乗り降りが終わるとすぐに発車します。アラヴェルジまで100ドラム(23円)です。

アラヴェルジのロープウェイ

ソ連時代のロープウェイ

ソ連時代のロープウェイ

アラヴェルジの中心部でバスを降りて動いていないロープウェイを確認しに行きます。ソ連時代に建設されたロープウェイで麓のアラヴェルジから断崖絶壁の上にあるサナインまで高低差300mを結んでいました。

ソ連時代のロープウェイ

ソ連時代のロープウェイ

2016年のロンリープラネットには掲載されていたのでそれまでは動いていましたが、2017年に運行停止になったようです。

エレバンからアラヴェルジまでのGPSデータ

こちらはエレバンからアラヴェルジまでマルシュルートカで移動した際に収集したGPSログです。Google マップに取り込んで表示させていますので、実際にどこから出発してどこに到着したかが分かります。下記リンクからはGPXファイルとKMLファイルがダウンロードできますので、Google EarthやGPS機器に取り込んで使うということもできます。

旅行費用
項目 金額 備考
食費 630ドラム
宿泊費 12000ドラム 1泊4000ドラム×3
交通費 1500ドラム エレバン→アラヴェルジ
交通費 200ドラム 路線バス
ミコヤン兄弟博物館 500ドラム
合計 14830ドラム
世界遺産サナイン修道院