エレバン駅から路線バスでホルヴィラップ(KhorVirap)へ
、エレバン駅の裏側(西)のバスターミナルに来ました。
ホルヴィラップ修道院へ向かいたいのですが、事前に入手した情報ですと483番マルシュルートカがにあるのですが、にもバスかマルシュルートカがあるというので探すとKHOR VIRAPと表記されたプレートを掲げた467番バスが停車していました。
ワイパーで隠れて見えにくくなっていますがKHOR VIRAPと表記されています。
、467番バスがエレバン駅を出発します。
、ホルヴィラップ修道院への分かれ道でバスを下車します。運賃は350ドラムになります。バスはそのままアララト方面へ走っていきました。ここからホルヴィラップ修道院までは1.5kmの距離になります。
ホルヴィラップ修道院(KhorVirap)
天気は晴れでホルヴィラップ修道院の背後にあるアララト山がよく見えます。ホルヴィラップ修道院へ歩いていきますが駐車場に観光バス何台も停車しているのが見えます。ここもゲガルド修道院と同様で平日でも観光客が多いようです。
、ホルヴィラップ修道院に到着です。予想通り観光客で賑わっています。しかも、子連れの観光客が多いです。学校はどうしたのでしょうか?
ホルヴィラップ修道院(KhorVirap)はアルメニアの首都エレバンから南に約30kmのトルコとの国境近くに位置しています。その歴史は古くアルメニア正教会の初代カトリコスであるSaint Gregory the Illuminatorがアルメニア王Tiridates IIIにより13年間投獄されていました。Saint Gregory the Illuminatorが投獄されていた場所がホルヴィラップ(KhorVirap)の語源となります。アルメニア語でホル(Khor)が「深い」、ヴィラップ(Virap)が「穴」と言います。
なぜSaint Gregory the Illuminatorがアルメニア王Tiridates IIIにより投獄されていたのか疑問になりますが、これはSaint Gregory the Illuminatorの父親であるAnakがアルメニア王Tiridates IIIの父親であるKhosrov IIを暗殺したことやTiridates IIIがキリスト教を信仰していなかったことが原因とされます。
月日は流れある時Tiridates IIIが病気になり妹のKhosrovidhuktが夢の中で天使のお告げを見てSaint Gregory the Illuminatorを解放するように進言しますが、誰も13年前に投獄されたSaint Gregory the Illuminatorが生きているとは思っていませんでした。しかし、Saint Gregory the Illuminatorは生きていました。ある女性が13年間ホルヴィラップに毎日パンを投げ込んでいたのです。
Saint Gregory the Illuminatorがホルヴィラップから出るとTiridates IIIの病気は治ります。この事をきっかけにTiridates IIIは洗礼を受け301年にキリスト教の国教化を宣言してアルメニアが世界で初めてのキリスト教国となりエチミアジン大聖堂が世界最古の教会として建設されます。
ホルヴィラップには642年にカトリコスNerses III the Builderにより礼拝堂が建設されます。その後も改築が繰り返され1662年に現在のホルヴィラップ修道院の姿になります。
奥にアララト山が見えますが手前左の建物の地下室がSaint Gregory the Illuminatorが投獄されていた場所です。
地下にある小さな部屋がSaint Gregory the Illuminatorが投獄されていたという穴(ホルヴィラップ)です。
ホルヴィラップ修道院の裏の丘に来ました。ここからはアララト山がよく見えます。冬の午前中が天気が良く空気が澄んでいるのでもっとよく見えるのですが、夏でもこれだけ見えれば十分です。右が大アララト山(5137m)、左が小アララト山(3896m)になります。
アララト山の山頂には雪がまだ残っています。
丘の上からはホルヴィラップ修道院の全景が見えます。修道院でも壁に囲まれ要塞の機能を持っていそうな雰囲気です。
こちらは丘の上から見えるアルメニア・トルコ国境です。この辺りが国境線のようで監視塔が2つ見えます。手前がアルメニア、奥がトルコのようです。ホルヴィラップ修道院から国境線まではわずか1kmほどになります。
中間辺りにアラス川の干上がった川底らしき砂が見えるので、ここがアルメニアとトルコの国境線のようです。
奥の方に見えるのがトルコの村です。アルメニア人の聖山アララト山もトルコ領内にあります。国境線がすぐそこなのですがアルメニアとトルコはオスマン帝国時代のアルメニア人虐殺を巡り対立しており国境は閉じられたままです。
、ホルヴィラップ修道院から467番バスを下車した分かれ道まで戻ってきました。エレバンへ戻るバスは11:20に通過しており、次は13:20、15:20の予定です。このまま待っていてもしようがないので国道まで歩いていきます。3km先のPokr Vedi村の国道まで出ればエレバン方面のバスがあるはずです。
、Pokr Vedi村の国道まで来ました。予想通りバス待ちで地元の人たちが集まっている所があります。
、460番バスが来ました。満席なので立ってエレバンまで戻ります。460番バスは運賃400ドラム、エレバン発の時刻表かは不明ですが朝7時台から夕方19時台まで1日15本、1時間に1本ぐらいの運行のようです。
、エレバン駅の裏(西)にあるバスターミナルに戻ってきました。
朝乗車した467番バスが停車しており14:00発のようです。
エレバンモールのカルフールで買い物しておきます。明日はジョージア(グルジア)へ移動しますのでアルメニアドラムを使い切っておきたいのですが初日にATMで100000ドラムも引き出してしまい、まだ9000ドラムほど残っております。私の場合アルメニアでの旅行予算は1日6000ドラムで足りており、この1週間はパンとビールだけでなくサラミや果物まで購入して食事が豪華になっているのですが使い切れそうにありません。
夕方に果物を買ったり、石鹸を買い溜めしたりしてアルメニアドラムを減らします。
アルメニア最後のビールは定番のキリキアビールです。KILIKIA LAGER BEER アルコール4.8% 450ml 350ドラム(80円)なのですが、これが一番苦味がないアルメニアのビールでした。水と同じように一気に飲んでしまいました。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 3580ドラム | – |
交通費 | 350ドラム | エレバン(Yerevan)→ホルヴィラップ(KHOR VIRAP) |
交通費 | 400ドラム | Pokr Vedi→エレバン(Yerevan) |
日用品 | 1940ドラム | – |
合計 | 6270ドラム | – |