世界中のバックパッカーが目指すインドは入国にビザが必要です。日本のパスポートはノービザの国が多いのですが、インドはビザが必要なのでハードルが高いです。今回はインド大使館で観光ビザを申請してきましたので、その必要書類などの準備とインドビザについて紹介したいと思います。
旅行者向けのインドビザ
バックパッカーや普通の旅行者がインド入国に必要なのは通常なら観光ビザです。この観光ビザも取得方法によって下記表のように変わってきます。大使館や領事館で申請するパスポートに貼り付ける観光ビザ(Regular Visa)、インターネットで申請してプリントアウトする電子ビザ(e-VISA)、空港到着時に申請するアライバルビザ(Visa on Arrival)の3種類になります。
普通の観光ビザ (Regular Visa) |
電子ビザ (e-VISA) |
アライバルビザ (Visa on Arrival) |
|
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取得方法 | 大使館・領事館 | オンライン | 到着空港 |
取得日数 | 最短3営業日 | 到着4日前から | – |
出入国回数 | Multipleなら制限なし | Double(2回) | Double(2回) |
有効期間 | 発給日から最大180日 (1回の滞在期間は90日) |
入国日から最大60日 | 入国日から最大60日 |
入国できる空港 | 制限無し | 申請時の選択空港 | 指定された空港のみ |
取得費用 | 1550円 | 25ドル | 2000ルピー |
電子ビザ(e-VISA)料金表
https://indianvisaonline.gov.in/visa/eTV_revised_fee_final.pdfアライバルビザ条件
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/visa_on_arrival_jp.html
インド大使館とインド総領事館の場所
今回は大使館や領事館で申請する通常の観光ビザを取得します。申請場所は東京のインド大使館と大阪のインド領事館の2箇所があります。土日祝日とインドの祝日は休館になります。そして、注意しなければいけないのがビザ申請者の住所によって申請場所が変わってきます。
東京インド大使館
〒102-0074 東京都千代田区九段南2丁目2−11
ビザ業務の時間
月曜日から金曜日:
9:00 – 11:00 申請受付
16:00 – 17:00 パスポートまたは書類の引渡し
インド大使館の領事管轄区
北海道
東北 (青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
関東 (茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、栃木)
信越 (長野、新潟)
北陸 (富山、石川、福井)
東海 (岐阜、静岡、愛知)
沖縄
大使館情報
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/general_information_2_jp.html
大阪インド総領事館
〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町1丁目9−26 船場ISビル
ビザ業務の時間
月曜日から金曜日:
10:00 – 12:00 申請受付
16:00 – 17:00 パスポートまたは書類の引渡し
インド総領事館の領事管轄区
近畿(滋賀、京都、兵庫、奈良、大阪、和歌山)
東海(三重)
中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)
四国(徳島、愛媛、香川、高知)
九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)
インドビザの申請に必要書類など
- パスポート
- ビザ申請書
- 写真5cm×5cm
- 航空券のEチケット
- 宿泊予約確認書
- 申請料金1550円
ビザの基本情報と申請の要領
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/visareqsvisa2_jp.html必要書類リスト
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/downloads/Visadocuments.pdf
- パスポート
有効期間が6ヶ月以上の残り2ページ以上の空白ページが必要です。 - ビザ申請書
インド政府のINDIAN VISA ONLINEからビザ申請書を作成して印刷しておきます。 - 写真5cm×5cm
インドビザ申請用の写真は細かい規定があります。サイズが特殊で、写真の背景は白でないといけません。私はカメラのキタムラで証明写真を撮ってもらいました。かなり田舎の店舗だったのですがインドビザ用で5cm×5cm、背景は白色と伝えたら店員さんがインドビザ用の写真を知っていました。以前にインドビザ用の写真を撮ったことがあるのか、各店舗で情報共有がされているのか知りませんがカメラのキタムラは侮れません。 - 航空券のEチケット
インド入国と出国の航空券のEチケットが必要です。以前はインド行き片道航空券でも申請できた時期もあったのですが、2018年1月現在はインドから第三国への航空券が必要になっています。要する帰りの航空券も必要なのです。 - 宿泊予約確認書
インド滞在中のホテルの予約確認書になりますが全日程ではなく1日目の予約確認書だけでOKです。旅行日程が決まっていない人はビザ申請書に記入したインド入国日に合わせてBooking.comなどでキャンセル料無料のホテルを予約して予約確認書を印刷したらキャンセルしておきます。要するに空バウチャーを作ります。 - 申請料金
インドビザ申請料金は基本料1200円と大使館手数料350円の合計1550円になります。お釣りは嫌がられますのでちゃんと小銭を用意しておきます。
インド航空券のEチケットを用意する
インドへ行くバックパッカーだとビザ申請時に日程を完全に決めて帰りの航空券まで確保するような人はほとんどいないと思います。航空券を予約してEチケットがないとインドビザが申請できません。キャンセル料覚悟で航空券を予約するのももったいないです。
そこで便利なのがアメリカの航空会社と全日空と日本航空の北米WEBサイトからの予約です。アメリカの航空会社と全日空と日本航空の北米WEBサイトからの予約だと日本とは運賃規則が違い24時間以内のキャンセル料は無料なのです。
取り消しと払い戻し
http://www.ar.jal.co.jp/arl/region/ja/other/ibefaq.html#cancel発券後一定期間内のキャンセルに伴う手数料免除について
https://www.ana.co.jp/ja/ca/customer_service_plan/canada.htmlhttps://www.ana.co.jp/int_farerule/tc1/ca/2013a/can_rc_ja.html
24時間フレキシブル予約ポリシー
https://www.united.com/web/ja-JP/content/reservations/refunds/24-hour-booking-policy.aspx
全日空と日本航空の北米サイト、ユナイテッド航空だと予約から24時間以内はキャンセル料無料なのでEチケットだけ印刷してキャンセルしておけばインドビザ申請用のEチケット準備完了です。
私はユナイテッド航空のサイトで成田~デリーの往復航空券を予約してEチケットを印刷したらキャンセルしました。ユナイテッド航空は返金処理に7営業日程度の日数がかかるのが欠点です。
東京九段のインド大使館でビザ申請
インド大使館の場所ですが東京の九段にあります。「九段ってどこ?」と思う人もいるでしょうが、グーグルマップを見ると分かりますがインド大使館から半径300mに日本武道館と靖国神社があります。日本武道館と靖国神社なら知っている人も多く場所も分かりやすいです。
、靖国神社で時間を潰します。
こちらは日本武道館。けやき坂46の日本武道館公演があり17:00開場なのに既に行列が見えます。ファンの忠誠心の高さが伺えます。千鳥ヶ淵を散歩してインド大使館へ向かいます。
、インド大使館にやってきました。さすがインドで大使館の建物が立派です。インドは大国ですがアメリカ大使館やロシア大使館のように警察の警備はありません。インドはパキスタンと対立しておりイスラム過激派に狙われそうですがインド大使館は結構平和なようです。
インド大使館には警察はいませんが入口に警備員さんがいますのでパスポートを見せて大使館敷地内へ。建物の外で手荷物検査があり、案内に従い領事部のビザ申請窓口へ入ります。入口に訪問客の台帳があり、名前、電話番号、訪問理由、入館時間を記入します。ここには警備員さんはいなかったので記入せずに中へ入る人もいました。
ビザ申請窓口はかなり広いのですが混雑しています。数えてみると20人以上はいます。まずはビザ申請の番号札を取らなければなりません。左の1番窓口にビザ申請の発券機がありますが動作していません。発券機の上に掛けられている番号札を取ります。右の5番窓口の番号札発券機はビザ申請ではないので注意してください。
1番窓口で番号が呼ばれますが申請場所が広いので遠くで気付くのに遅れると次の番号が呼ばれてしまうので窓口周辺で待つのが良さそうです。
1番窓口にはハサミ、糊、ボールペンがあるのですが写真は事前に申請書に貼っておくのがよいです。後ろが数十人の順番待ちですので窓口で写真を貼るのはかなりの迷惑になってしまいます。
15分ほど待つと番号を呼ばれ1番窓口へ行きます。インド人のお姉さんが受付をしてくれました。パスポート、ビザ申請書、Eチケット、宿泊予約確認書を提出します。色々と質問あるのかと思っていましたがビザを取りに来るか聞かれただけで「取りに来ます」と返答して支払いになります。ビザ代1550円を支払い再び呼ばれるまで待ちます。
10分ほど待って名前を呼ばれて3番窓口に行くと、今度は日本人の大使館職員さんが応対してくれますが、申請書の記入漏れを指摘されてしまいます。職業欄を無職にしていた場合、会社住所、職種などは前職の内容を記入しなければならないということでした。NAで記入するとダメなのです。
インドビザの申請は1文字でも間違っていると受け付けてくれず、手書き修正も不可と聞いていたので大ピンチです。最初から申請やり直しかと思っていたら申請書は手書き修正OKで大使館側でオンラインデータを修正してくれるということで、その場で修正します。今回はたまたま日本人の職員さんだったので手書き修正で処理してくれましたが、インド人のお姉様たちだとダメだったでしょう。
修正した内容を確認してもらい、再び呼ばれるまで待ちます。5分ほどで呼ばれて書類2枚に署名をして1枚を引換証として受け取ります。1月31日(水)申請の2月2日(金)16:00~17:00の受け取りになります。3営業日でインドビザ発給です。
、何とかインドビザの申請ができました。この時の番号札は94番にまでなっていましたので1日100人ほどが申請に訪れているようです。旅行会社の人もいますので実際に申請されるビザの数は更に多くなると思われます。
インドビザを受け取る
インドビザの受け取りは16:00~17:00ということで東京九段のインド大使館へ行きます。
、インド大使館にやってきましたが行列ができています。行列に並びますが後ろにも行列が延びていきます。
、時間通りにインド大使館の門が開いて中に入ります。入口に警備員さんがいますので引換証見せればそのまま通れます。
申請時と同じで1番窓口で番号札を取り順番を待ちます。私の番号札は32番なので開館5分前で30人以上の行列ができていたということです。番号札の減り具合を確認すると開館から5分で番号札55番まで無くなっていました。
、番号が呼ばれ順番がきました。窓口のお姉さんに引換証を渡すと奥からパスポートを持って来てくれます。書類に受取のサインをしてパスポートが返却されます。引換証には「RELEASED」のスタンプが押されており領収書代わりになります。その場でインドビザを確認してインド大使館を出ます。何とかインドビザを受け取ることができました。