インド・ラダック旅行記ヌブラ渓谷①シェアタクシーでレーから峠のカルドゥン・ラ(5359m)を越えてパナミク温泉へ

カルドゥン・ラ(5359m)

インド最北部の州になるジャム・カシミール州ラダック地方レーにやってきました。今回のアジアバックパッカートラベルではレーからヌブラ渓谷のパナミク、トゥルトゥク、ディスキットをシェアタクシーとバスのみで自力で周遊します。ヌブラ渓谷はインド・パキスタンの停戦ラインに近いため許可証のインナーライン・パーミット(Inner Line Permit; ILP)をレーの旅行代理店で手配しております。

インド・ラダック地方レーで有効期間15日間のパーミット(ILP)を申請する

2019年8月3日
1日目の旅程
レー(Leh)3500m 出発
South Pullu チェックポスト 4620m
カルドゥン・ラ(Khardung La)5359m
North Pullu チェックポスト 4690m
パナミク(Panamik / Panamic)3200m 宿泊

*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。

レーからシェアタクシーでヌブラ渓谷へ移動

、レー中心部付近のポログランド入口にやってきました。ここから標高5359mの峠のカルドゥン・ラ(Khardung La)を経由してヌブラ渓谷(NUBRA VALLEY)のディスキット(Diskit / Deskit)、パナミク(Panamik / Panamic)方面へのバスやシェアタクシーが毎日出発しております。バス・シェアタクシーの出発ピーク時間はまでに出発完了、ディスキット行きバスは07:30発車という情報です。まだシェアタクシーは来ていないので少し様子見になります。

ポログランドのタクシー乗り場

ポログランドのタクシー乗り場

、シェアタクシーが1台、2台とやってきたのでドライバーさんたちに訊いてみます。1台目のドライバーさんに訊いてみると2台隣りがパナミク行きのシェアタクシーということで5分でパナミク行きシェアタクシーが見つかりました。レー→パナミクの運賃は500ルピーになります。ちなみにレー→ディスキットのシェアタクシーも運賃は同じ500ルピーでした。

シェアタクシー

シェアタクシー

黒の車がパナミク行き、白がディスキット行きです。

、ディスキット行きのバスが来ました。07:30発、レー→ディスキットの運賃は200ルピーという話です。

レー→カルドゥン・ラ

レー→カルドゥン・ラ

、乗客の集まりが悪くようやく出発です。レーを出るところで乗客1人をさらに載せて大人5人+子供1人の合計6人でパナミクへ向かいます。

自転車でカルドゥン・ラに向かう旅行者

自転車でカルドゥン・ラに向かう旅行者

まずは標高5359mの峠のカルドゥン・ラを目指して山道を登っていきます。途中、自転車で峠のカルドゥン・ラへ向かう旅行者に遭遇します。かなり気合が入っています。

レー

レー

山道からは遠くにレーの町が見えます。レーの周辺が緑に覆われており人が住んでいるというのがよく分かります。

South Pullu

South Pullu

、South Pulluのチェックポストに到着です。ここでパスポートとパーミットを持ってドライバーさんと通過許可の手続きをします。地元民の乗客は車内に残ったままノーチェックでチェックポストは外国人に対する検問のみのようです。提出したパーミットのコピーの裏面に行き先と車のナンバーとドライバーさんの携帯電話番号を記入して2分ほどで手続き完了で出発します。

記念撮影をする観光客

記念撮影をする観光客

標高4900mを越えると未舗装道路に変わります。道路脇に雪が残っており観光客が記念撮影をしていたりします。

カルドゥン・ラに続く道

カルドゥン・ラに続く道

峠のカルドゥン・ラが近くなると眼下には通ってきた道が見えます。

カルドゥン・ラ(5359m)を越えてヌブラ渓谷へ

カルドゥン・ラ(5359m)

カルドゥン・ラ(5359m)

、レーを出発して約1時間半で標高5359mの峠のカルドゥン・ラ(Khardung La)を通過しますが記念撮影で停車中の車が多く渋滞気味です。この時間帯は観光客が多すぎるので石碑での記念撮影は諦めた方が良さそうです。

カルドゥン・ラ(5359m)の石碑

カルドゥン・ラ(5359m)の石碑

カルドゥン・ラのラはチベット語で峠を意味しており、峠には石碑があり記念撮影スポットにもなっています。峠の道路はインド軍が管理しており峠にはインド軍の宿舎があります。

カルドゥン・ラ

カルドゥン・ラ

峠付近には7月でも雪が残っておりかなり涼しいです。

カルドゥン・ラ→パナミクの道

カルドゥン・ラ→パナミクの道

峠を下り標高5000m付近で未舗装道路から舗装道路に変わり道路状況が改善されます。

North Pullu

North Pullu

、North Pulluのチェックポストに到着です。パスポートとパーミットを持ちドライバーさんに連れられ通過手続きをとります。先ほどのチェックポストと同じで提出したパーミットのコピーの裏面に行き先と車のナンバーとドライバーさんの携帯電話番号を記入して2分ほどで手続き完了で出発します。山道を下りヌブラ渓谷へとシェアタクシーが走っていきます。

カルドゥン村

カルドゥン村

、標高4000mのカルドゥン(Khardung)村で昼食休憩になります。カルドゥン村にはゲストハウスが3軒くらいあるのでバイクでヌブラ渓谷を廻っているライダーとかが宿泊するのでしょうか?

カルドゥン村

カルドゥン村

カルドゥン村からはヌブラ渓谷の山々がよく見えます。

三叉路

三叉路

、ヌブラ渓谷(NUBRA VALLEY)、ショク渓谷(SHYOK VALLEY)、
峠のカルドゥン・ラ(Khardung La)・レー(Leh)方面の三叉路に到着、ヌブラ渓谷方面へシェアタクシーが進みます。

三叉路

三叉路

この三叉路をショク渓谷方面へ進むとタンツェ(Tangtse)を経由してパンゴンツォまで抜けられます。パンゴンツォまでは130kmあり、ヌブラ渓谷からパンゴンツォまでバスは無いのでツアーを組むか、ヒッチハイクもしくはタクシーをチャーター、バイクで自力走破するしかありません。

三叉路

三叉路

、ディスキット方面、パナミク方面、峠のカルドゥン・ラとレー方面の三叉路に到着です。

ヌブラ渓谷

ヌブラ渓谷

ヌブラ渓谷

このままヌブラ川に沿ってパナミク方面へシェアタクシーが進みます。

Sumur村

Sumur村

、標高3150mのSumur村に到着、ここで乗客2人が下車して新たに2人が乗車します。村の中心部にはレストン5軒、ゲストハウスが2軒ほど確認できます。
、Sumur村を出発します。

ヌブラ渓谷のパナミク村

パナミク

パナミク

、レーを09:00に出発して5時間40分で標高3200mのパナミク(Panamik / Panamic)村の中心付近に到着しますがはっきり言って何もありません。ドライバーさんに500ルピーを支払い、シェアタクシーはさらに奥へと走っていきます。私は来た道を1kmほど戻りパナミク温泉(PANAMIK HOT SPRING)に一番近いホームステイを目指します。途中で村に2軒ある商店の1軒の前を通過します。

VILLAGE PANAMIK HOMESTAY

VILLAGE PANAMIK HOMESTAY

、パナミク温泉に一番近いホームステイのVILLAGE PANAMIK HOMESTAYに到着です。

VILLAGE PANAMIK HOMESTAY

VILLAGE PANAMIK HOMESTAY

ちゃんと看板が出ているので、そのまま中にはいるとちょうどおかみさんが外にいたのですぐに部屋の確認と料金交渉に移ります。

VILLAGE PANAMIK HOMESTAY

VILLAGE PANAMIK HOMESTAY

夕食・朝食付き、トイレ共用ダブルルームを1泊600ルピー(960円)で宿泊します。トイレ付きの部屋もあるのですがそちらは確認せず安い部屋に決めます。

パナミク村は断水しており蛇口をひねっても水道は出ません。基本は井戸水と雪解け水が流れ込む川の水を汲んでくるしかありません。ですので、トイレの水はバケツに汲んで置いておきます。透明な水はホームステイの前の通りにある井戸で汲みます。電気はトゥルトゥクなどの村と同じでの夜間のみ使用可能です。

パナミク温泉

パナミク温泉

パナミク温泉

、ホームステイの向かいにあるパナミク温泉に行きます。看板は出ていますが事前に調べていないと目立たないので見落とす可能性があります。

パナミク温泉

パナミク温泉

パナミク温泉(PANAMIK HOT SPRING)にやってきました。車が駐車しており観光客が訪れております。温泉に入浴する場合は入湯料30ルピー(48円)になります。

パナミク温泉の源泉

パナミク温泉の源泉

建物の裏手に源泉があり湯量は豊富、温度はかなり熱いのでそのままでは入れません。冬は-20℃の世界ですので少しは冷めると思いますが夏の時期は水で温度を下げないといけません。

パナミク温泉の源泉

パナミク温泉の源泉

実際に源泉から流れ出るお湯に触れてみますがかなり熱いです。

ヌブラ渓谷

ヌブラ渓谷

パナミク温泉には展望台のような場所もありヌブラ渓谷とパナミク村が見渡せます。パナミク村の外は乾燥地帯のヌブラ渓谷と遠くの雪山が見えます。パナミク村は緑に覆われた風景が広がっており同じヌブラ渓谷でも違った顔を見せてくれます。

パナミクではJioとBSNL(CellOne)が使用可能

パナミクではJioとBSNL(CellOne)が使用可能

パナミク村では携帯電話の電波はJioのLTEとBSNLのGSMが入りました。

パナミク村の散策

パナミク村

パナミク村

、パナミク村の中を歩いてみます。バスやシェアタクシーが走る道路約2kmの区間にはゲストハウス2軒、ホームステイ2軒、商店2軒が確認できました。

チョルテンとマニ車

チョルテンとマニ車

通りから外れて村の中をヌブラ川方向に歩いていくとチベット仏教の仏塔チョルテンとマニ車が見えてきます。

麦畑

麦畑

さらに歩くと麦畑が見えてきます。

放牧地

放牧地

行き止まりまで来ると放牧地があり牛たちが放牧されています。柵で放牧地には入れませんが放牧中の牛たちがくつろいでいる様子がうかがえます。

ヌブラ渓谷

ヌブラ渓谷

来た道を引き返しヌブラ渓谷の景色を見ながらパナミク村を歩きます。このパナミク村から更にヌブラ渓谷の奥へ約50kmの道が伸びており、カラコルム山脈のK12(7428m)がインドとパキスタンの間に立ちはだかっています。このK12は世界第61位の高さを誇る山です。

ここもカシミール紛争の最前線になりインド軍とパキスタン軍が対峙していますが、K12を始めとする7000m級、6000m級の山々が両軍の前に立ちはだかっており、双方にとって攻めるのに困難な地形になっています。外国人が立ち入れるのはパナミク村までになりヌブラ渓谷の最深部がどうなっているのか、実際に見ることは出来ません。

ディスキットからのバス

ディスキットからのバス

、パナミク村の中心付近まで戻ってくると前方からバスがやってきます。これはディスキットからのバスで明朝7時前にパナミク村を通過してディスキットまで戻ります。

ダイニング

ダイニング

、夕食を食べにダイニングに行きます。ダイニングはリビングも兼ねておりかなり広いです。

トゥクパ

トゥクパ

夕食はチベット料理トゥクパを頂きます。

パナミクの星空

パナミクの星空

食後にパナミクの星空撮影をしますが風が強いので条件は良くありませんが日本とは比べものにならない星空は見られます。これだと風が収まる深夜にもう一度撮影でしょうか。

旅行費用
項目 金額 備考
宿泊費 600ルピー
タクシー 500ルピー レー→パナミク
合計 1100ルピー 1ルピー≒1.6円
円換算:1760円
カルドゥン・ラ(5359m)