インド・ラダック旅行記 シャム・トレッキング③ヘミス・シュクパチャン~ティンモスガン~レー

Rongtil La~メプテク・ラ

インド最北のジャム・カシミール州ラダック地方で欧米人たちに人気のシャム・トレッキング。リキル~ヤンタン~ヘミス・シュクパチャン~ティンモスガンの約30kmのトレッキングルートを歩きます。3日目はヘミス・シュクパチャン村からシャム・トレッキングのゴール地点ティンモスガン村までのルート、4日目はバスでティンモスガン村からレーまで戻ります。
3日目の旅程
ヘミス・シュクパチャン 3700m 出発
Rongtil La 3800m
メプテク・ラ(Meptak La)3840m
アン村(Ang)3500m
ティンモスガン(Tingmosgang)3250m 宿泊

*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。

ヘミス・シュクパチャン~Rongtil La

ヘミス・シュクパチャン

ヘミス・シュクパチャン、ヘミス・シュクパチャン村を出発します。ゲストハウスのチェックアウト時には欧米人のグループが朝食中だったので、これで差を付けられますが、私は27kgの荷物がハンデになっていますのでどこで追いつかれるかが問題です。MAPS.MEとGPSを確認しながら村の中を通り抜けてシャム・トレッキングのコースに入ってきます。

ヘミス・シュクパチャン

ヘミス・シュクパチャン

村外れに数本の杉の木が生えている所に出ました。この杉の木がシュクパと呼ばれ村の名前の由来になっているそうです。

チョルテン

チョルテン

古く朽ちたチベット仏教の仏塔チョルテンの脇を通り過ぎてヘミス・シュクパチャン村を出ます。

ヘミス・シュクパチャン~Rongtil La

ヘミス・シュクパチャン~Rongtil La

ここから先は樹木のない荒涼とした乾燥地帯になります。

ヘミス・シュクパチャン~Rongtil La

ヘミス・シュクパチャン~Rongtil La

遠くにチベット仏教の祈祷旗タルチョが見えます。どうやら次のアン村までに2つある峠の1つのようです。

標高3800mの峠Rongtil La

Rongtil La

Rongtil La

、標高3800mの峠のRongtil Laに到着です。ヘミス・シュクパチャン村を出て10分ほどで最初の峠に到着です。

ヘミス・シュクパチャン

ヘミス・シュクパチャン

峠から振り返ると遠くに樹木の生えるヘミス・シュクパチャン村が見えます。

Rongtil La~メプテク・ラ(Meptak La)

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

峠から先は峡谷になっており道が険しくなっています。峠からアン村までのルートは本線のシャム・トレッキングのコース、複線のヘミス・シュクパチャン村からアン村までの道路があります。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

楽なのは複線の車道ですが、今回は本線のシャム・トレッキングのコースを進みます。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

峠から谷底に下って峡谷を西へと進みます。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

谷底から抜けて標高が上がってくると周囲に絶景が広がってきます。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

前方に壁のように立ちはだかる山があります。MAPS.MEやGPSを確認するとここが峠のメプテク・ラになります。シャム・トレッキング最後の難関です。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

背後にヘミス・シュクパチャン村を出発したグループが見えます。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

私は早めに出発したのですが27kgの荷物がハンデになって早々と追いつかれそうになっています。

Rongtil La

Rongtil La

後方には最初に越えた峠のRongtil Laが見えます。

標高3840mの峠メプテク・ラ(Meptak La)

メプテク・ラ

メプテク・ラ

、標高3840mの峠のメプテク・ラ(Meptak La)に到着します。

Rongtil La~メプテク・ラ

Rongtil La~メプテク・ラ

何とか一番乗りで峠に到着しました。20秒ほど後に専属ガイド付き欧米人のご老人が到着です。これ以後、続々と欧米人のグループが峠に到着してアン村へと進んでいきます。

メプテク・ラの車道

メプテク・ラの車道

峠から100mほど離れた所にヘミス・シュクパチャン村からアン村を結ぶ未舗装道路が通っております。

メプテク・ラ

メプテク・ラ

専属ガイドを連れた欧米人のおばさまが道路から峠にやってきました。それぞれの技量に合わせて本線のトレッキングコースや複線の道路を進んだりできるのがシャム・トレッキングの特徴です。

メプテク・ラ

メプテク・ラ

峠では携帯電話の電波が届いておらず使えないのですが、何故かスマホのアプリがアップデートされています。どうやらRongtil Laからメプテク・ラの間でAirtelのどこかの基地局の電波が届いていたようです。休憩地点になる峠に電波が届くのなら分かるのですが、峠でも村でもない所に電波が届いているという謎のインド仕様は困ります。

メプテク・ラ~ティンモスガン

メプテク・ラ~ティンモスガン

メプテク・ラ~ティンモスガン

、峠を出発します。アン村までトレッキングコースを下っていきます。

メプテク・ラ~ティンモスガン

メプテク・ラ~ティンモスガン

峠からアン村まで直線距離で約2.5kmの道のりです。

アン村

アン村

、アン村に到着です。アン村にもホームステイがあるのですが、まだ昼前なのでそのままティンモスガン村に向かいます。

チョルテン

チョルテン

アン村の中を歩いてチベット仏教の仏塔チョルテンの前を通り過ぎます。

アン村

アン村

、アン村を通り抜けて橋を渡り道路に出ました。旅行会社によってはアン村はシャム・トレッキングの終点にもなっておりタクシーが待機していました。後から来るグループ客を乗せてレーに帰るのでしょう。

アン村から次は本日の宿泊地になるティンモスガン村に向かいます。

シャムトレッキングのゴール地点ティンモスガン

ティンモスガン

ティンモスガン

、ティンモスガン村(Tingmosgang)の外れに到着したようで集落が見えてきました。ティンモスガン村は正式にはテミスガム村(Temisgam)と呼ばれますが、村の中心にあるティンモスガン・ゴンパが元々はティンモスガン城だったために、現代でもティンモスガンとテミスガムの両方の地名が使われているようです。

アプリコット

アプリコット

ティンモスガン村の中はアプリコットの木が多く村の特産品としてアプリコット栽培が盛んなようです。

アプリコット

アプリコット

熟した果実が木に実っていますが、そのまま道路に落ちていたりもします。落ちている実は地元の人たちが集めています。

ティンモスガン

ティンモスガン

、ホテルの看板を見かけたりと完全に村の中に入ったようです。ゲストハウスやホームステイの数を確認しながら村の中心部へ向かいます。

、ティンモスガン村の中心部に到着です。これでシャム・トレッキングはゴールとなります。リキル村をスタートしてヤンタン村、ヘミス・シュクパチャン村に宿泊して2泊3日でゴールのティンモスガン村に到着しました。

Yak Guest House

Yak Guest House

、中心部から来た道を300mほど戻り目星を付けておいたYak Guest Houseに到着です。

Yak Guest House

Yak Guest House

空き部屋を見せてもらうとトイレ・シャワー付きトリプルルーム(朝夕食込)で1泊1000ルピー(1600円)ということで宿泊決定です。ティンモスガンは電気・水道ともに昼夜問わず使用可能です。

ティンモスガンはBSNL(CellOne)のみ

ティンモスガンはBSNL(CellOne)のみ

携帯電話はBSNLの3GとGSMが使用可能でAirtelとJioの電波は来ていません。

ティンモスガンのホテル、ゲストハウス、ホームステイはティンモスガンからアンを結ぶ道路沿いに7軒、中心部に2軒、南の外れに1軒の合計10軒が確認できました。商店は中心部に3軒営業しており水、コーラ、菓子が購入可能です。

アプリコット

アプリコット

少し休憩してから外へ出てみるとゲストハウスの人たちが家族総出で杏子の収穫や杏子の実から種の抜き取り作業をやっています。種を抜いてドライフルーツやジャムに加工するそうです。ゲストハウスの敷地内には杏子の木が植えられており多くの果実が熟して収穫待ちになっています。

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパに向かいます。

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

、山の上にあるティンモスガン・ゴンパに到着です。ティンモスガン・ゴンパは元々は15世紀にDrag-pa-Bum王により建てられた城です。

ティンモスガン・ゴンパからの風景

ティンモスガン・ゴンパからの風景

ティンモスガン・ゴンパからはティンモスガン村と北にあるティア村(Tia)が見渡せます。

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

、ゴンパの本堂にやってきました。ここで峠のメプテク・ラを私の次に到着した欧米人のご老人と再会します。専属ガイドも連れておりティンモスガン宿泊でゴンパを見に来たという事です。

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

本堂には僧侶はおらず隣の建物から読経が聞こえてきます。修行の時間のようなので邪魔してはいけませんので静かに3人で本堂を拝観します。

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

古い本堂の中に多くの仏像が安置されています。

ティンモスガン・ゴンパ

ティンモスガン・ゴンパ

本堂中央にはヘミス・ゴンパの座主の写真が掲げられており、ティンモスガン・ゴンパはチベット仏教カギュ派の僧院のようです。

夕食

夕食

、夕食にダル・ライスを頂きます。正確にはダル・ライスにジャガイモやナスの炒め物も付いています。3皿を美味しく頂いて満腹です。食後にお茶を飲んで就寝です。明日はレーに戻ります。

旅行費用
項目 金額 備考
宿泊費 1000ルピー
合計 1000ルピー 1ルピー≒1.6円
円換算:1600円

4日目の旅程
ティンモスガン(Tingmosgang)3250m 出発
レー(Leh)3500m 到着

*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。

シャム・トレッキングを終えてティンモスガンからレーに戻る

、朝食を頂きます。専属ガイド付きのオーストラリア人のおばさまはティンモスガンからさらにトレッキングでカルシ、ラマユルまで向かうという事です。シャム・トレッキングは人によってスタート地点、ゴール地点、ルートが違いますので難易度もルートによっては中級程度になったりもします。

Yak Guest House

Yak Guest House

、Yak Guest Houseをチェックアウトします。ティンモスガン村の中心部でレー行きのバスを待とうと考えていたのですが、オーナーが08:30にゲストハウスの前をレー行きのバスが通ると教えてくれてゲストハウスの前で待機します。

レー行きバス

レー行きバス

、アン村方面からレー行きのバスが来ました。バスは村の中心部から奥へと向かい乗客を拾い、再び村の中心部に戻り国道方面へ向かいます。ティンモスガンからレーまでの運賃は140ルピー(224円)になります。
、ティンモスガン村を出ます。

インダス川

インダス川

インダス川沿いをバスがレー方面へと走っていきます。

レー

レー

、レーのバスターミナルになるNEW BUS STANDに到着です。無事にシャム・トレッキングを終えてレーに戻ってきました。

シャム・トレッキングの感想をいうと「荷物はレーのゲストハウスに預けて軽装で行くこと」です。初心者コースでベビートレッキングとも呼ばれるシャム・トレッキングですが27kgの荷物があると体力の消耗が激しく一気に難易度が上がります。

旅行費用
項目 金額 備考
バス 140ルピー ティンモスガン→レー
合計 140ルピー 1ルピー≒1.6円
円換算:224円
Rongtil La~メプテク・ラ