インド最北の州ジャム・カシミール州のラダック地方レーを起点に3泊4日でツォ・モリリ、ハンレ、パンゴン・ツォなどのチャンタン(Changtang)と呼ばれるラダック地方の東部を廻ります。4日目の最終日は標高4250mの汽水湖パンゴン・ツォ(Pangong Tso)湖畔のメラク村(Merak)から標高5360mのチャンラ峠(Chang La Pass)を越えてタクトク・ゴンパ(Taktok Gompa)、チェムレ・ゴンパ(Chemrey Gompa)、ヘミス・ゴンパ(Hemis Gompa)に立ち寄りレー(Leh)に戻ります。
4日目の旅程
メラク村(Merak)出発
汽水湖パンゴン・ツォ(Pangong Tso)標高4250m
マーモット生息地
タンツェ(TANGTSE)チェックポスト
チャンラ峠(Chang La Pass)標高5360m
タクトク・ゴンパ(Taktok Gompa)
チェムレ・ゴンパ(Chemley Gompa)
ヘミス・ゴンパ(Hemis Gompa)
レー(Leh)到着 標高3500m
*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。
パンゴン・ツォからチャンラ峠、チェムレ、へミス経由でレーに戻る
、朝食にチャパティと卵焼きを頂きます。
、メラク村(Merak)を出発して西へ向かいます天気は生憎の曇りだったのですが小雨が降ったりと天候は悪化の一途をたどります。天気が悪すぎて青空の広がったパンゴン・ツォは見られず、どんより曇った空のパンゴン・ツォです。道路状況は未舗装の悪路です。
後日バスでパンゴン・ツォに行きトレッキングに挑戦しています。
、マン村(Man)を通過。
、スパンミク村(Spangmik)に到着、ここがパンゴン・ツォの西端にある村になり、村の周辺にはツーリストキャンプがあり最も観光客で賑わう村です。
スパンミク村から少し離れた湖畔にはインド映画の撮影地として有名な場所があり、ここで記念撮影をするのがパンゴン・ツォ観光での定番のようです。
非常に有名なパンゴン・ツォと言えども天気が悪いとご覧の通りです。青空と青い湖の絶景には程遠い残念な風景が広がっています。スパンミクからは舗装道路に変わり道路状況が好転します。
野生のマーモット生息地
、パンゴン・ツォを離れチャンラ峠へ向かいます。、標高4140mのマーモット生息地に到着です。この頃には天気が急速に回復して青空が見えます。富士山より高い所の天気は変わりやすいです。
ここは野生のマーモットが生息しております。
人を恐れないマーモットですので至近距離からの撮影が可能です。
マーモットの愛くるしい姿を撮り放題です。
インド人観光客もスマホで撮影したり触ったりしています。
チベット仏教の尼僧もマーモットに触ったりしています。
近くで野生のマーモットを触ったり撮影したり出来るのですが、感染症の問題もありますので近付かない方が本当は良いのでしょう。マーモットはペストを媒介しますので注意が必要です。インドではありませんがモンゴルでは死者が出ています。
- げっ歯類の腎臓を生で食べた夫婦、腺ペストで死亡 モンゴル
- モンゴルでマーモットの生肉を食べた夫婦がペストに感染して死亡
- Alert on Russian border with Mongolia after two deaths from ‘bubonic plague’
チャンタン高原のヤクの群れ
、野生のマーモット生息地を離れます。
、次は放牧中のヤクの群れに遭遇します。
今回のツアーで一番チベットらしさ、チャンタン高原らしさを感じられた場面です。これだけのヤクの群れはチベットのアムド地方やカム地方で見かけて以来です。
ヤクたちは草を食べるのに忙しくこちらの事はほとんど気にしていない様子です。
再びチャンラ峠に向けて車を走らせます。
、タンツェ(TANGTSE)チェックポストに到着、ドライバーさんがパスポートとパーミットを持って手続きに向かいます。ここのチェックポストはゲートはありませんが停車せずに通過しようとするとミリタリーポリスが笛鳴らして停車させます。インド人ライダーもバイクを止めて手続きをしているのでインド人、外国人関係なく検問を行っているようです。タンツェにはインド軍の大規模な基地がありパンゴン・ツォ防衛の重要拠点になっているようです。
、タンツェの隣りにあるドゥルブク村(DURBUK)のレストランで昼食です。
昼食はRajma Rice130ルピー(208円)を頂きます。Rajmaは簡単に言えば豆を使ったカレーです。同じ豆カレーのDalは小さい豆ですがRajmaは大きめの豆を使っています。
、ドゥルブクを出発、ドゥルブクを出るとチャンラ峠、レー方面、ヌブラ渓谷方面、タンツェ、パンゴン・ツォ方面の分岐点に到着、チャンラ峠、レー方面を目指します。
インド軍のトラックと頻繁にすれ違いますが道幅が狭いのでトラックの隊列が全て通り過ぎるまで足止めになります。
標高5000mを越えると未舗装道路に変わり道路状況が悪くなってきます。
道路状況は悪いのですが外には絶景が広がっています。この地域は標高が上がるにつれて道路状況が悪化、風景は絶景になって来るようです。
途中でドライバーさんが歩いて道路状況を確認しに行ったりとかなり慎重になってきました。
晴天だったチャンラ峠方面の雲行きが怪しくなり、この後に雪が降り始めます。
標高5360mのチャンラ峠
、標高5360mのチャンラ峠(Chang La Pass)に到着です。
峠の石碑には世界で2番目に高い自動車道とありますが実際には違うようです。
チャンラ峠でしばらく観光します。
チャンラ峠にはチベット仏教の祈祷旗タルチョで飾り付けられたヒンズー教寺院があります。
チベット仏教寺院のように見えますが内部を確認するとヒンズー教寺院です。おまけに7月中旬なのに寺院内は氷がはっており氷点下の世界です。
チャンラ峠にはインド軍の施設があり常駐しているようです。峠の売店も軍人さん向け商品を扱っています。
、峠を出発しますが7月なのに本格的に雪が降っています。
標高5100m辺りで舗装道路に変わり標高が下がるにつれ天候が回復してきて青空が見え始めます。
途中サクティ村が見渡せる絶景を通過します。
タクトク・ゴンパ
、標高3800mに位置するサクティ村(Sakti)のタクトク・ゴンパ(Taktok Gompa)に到着です。
入場料は50ルピー(80円)になります。
タクトク・ゴンパはチベット仏教ニンマ派の僧院で伝説ではグル・リンポチェが瞑想の修行をしたとされる洞窟が残っており、この洞窟を中心に山の斜面に張り付くように建てられた僧院です。
洞窟の中には古い仏像が安置されています。
洞窟の隣には新しい本堂があります。
こちらには新しい菩薩像が安置されています。
チェムレ・ゴンパ
、チェムレ・ゴンパ(Chemrey Gompa)にやって来ました。岩山の上にそびえる僧院で車で道を時計回りで上っていきます。車でもコルラしながら参詣出来るようになっています。
チェムレ・ゴンパ(Chemrey Gompa)は1664年に創建されたチベット仏教カギュ派の分派であるドゥクパ・カギュ派の僧院です。このチェムレ・ゴンパはラダック最大の僧院へミス・ゴンパの分院でもあります。
内部の仏像は比較的新しいようで古さがあまり感じられません。
以外だったのが、お賽銭の種類です。インド・ルピーだけでなく、米ドル、タイ・バーツ、ネパール・ルピー、ブータン・ニュルタム、中国元など各国の紙幣があります。どうやらチェムレ・ゴンパには世界各国から観光客が訪れているようです。
こちらがドゥクパ・カギュ派の管長(チェンガ)であるドゥクチェン・リンポチェ(ギャルワン・ドゥクパ12世)の法座です。
、チェムレ・ゴンパからへミス・ゴンパへ向かいます。
へミス・ゴンパ
、ヘミス・ゴンパ(Hemis Gompa)に到着です。
入場料は100ルピー(160円)になります。チベット仏教カギュ派の分派であるドゥクパ・カギュ派の僧院であり、ラダック最大の僧院でもあります。歴史は古く11世紀以前からあったと伝えられており、17世紀の1672年にラダック王Sengge Namgyalにより再建されています。
数日前に夏のラダックの最大の祭典、へミス・ゴンパのツェチュ祭があり、この本堂前の広場で仮面舞踏「チャム」が披露されたそうです。
ラダック最大の僧院ということで、いくつもの僧坊が山の斜面に建てられております。
、へミス・ゴンパを離れレーに向かいます。途中インダス川沿いにあるスタクナ・ゴンパが見えてきます。
レー到着、チャンタン高原3泊4日ツアー終了
、レー(Leh)に到着、メインバザール近くで降ろしてもらいます。これでチャンタン高原3泊4日ツアーは終了です。ドライバーさんにチップ500ルピー(800円)を渡しゲストハウスへ向かいます。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 130ルピー | – |
タクトク・ゴンパ | 50ルピー | – |
ヘミス・ゴンパ | 100ルピー | – |
チップ | 500ルピー | – |
合計 | 780ルピー | 1ルピー≒1.6円 円換算:1248円 |