インドのチベット文化圏に属するラダック東部、標高4250mの天空の湖パンゴン・ツォにやって来ました。今回のアジアバックパッカートラベルではスパンミク(Spangmik)からメラク(Merak)までパンゴン・ツォの湖畔20kmを歩いて移動します。パンゴン・ツォはインド・中国の紛争地域のため許可証のインナーライン・パーミット(Inner Line Permit; ILP)をレーの旅行代理店で手配しております。
スパンミク(Spangmik)4250m 出発
マン(Man / Maan)4250m
メラク(Merak)4250m 宿泊
*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。
パンゴン・ツォ(スパンミク→メラク).gpx
パンゴン・ツォ(スパンミク→メラク).kml
パンゴン・ツォ(スパンミク村)
06:00、早朝のスパンミクを散歩してみます。昨日は夜到着で周囲が真っ暗な状況で何も解らなかったので状況確認ができます。まず、ここが宿泊しているBARMA HOMESTAYです。レーからパンゴン・ツォ行きバスの発着点になっており、昨日乗車したバスが駐車されています。
パンゴン・ツォの湖畔へ行ってみます。天気は晴れており日の出が見られます。
湖畔にやってきました。まだ湖は山の陰になっているので見た目は大したことありませんが太陽光が湖に差し込むと青々とした湖が見られるようになります。
08:00、昨日乗車したバスがレー行きのバスになって出発します。
スパンミク村からメラク村まで20kmトレッキング
08:15、BARMA HOMESTAYをチェックアウトします。今回のパンゴン・ツォ旅行はメラク村が目的地になります。昨日レーから乗車したバスは時刻表にはMERAKと表記されていたにもかかわらず実際にはスパンミク止まりだったので、予定変更で徒歩で約20km離れたメラク村を目指します。パンゴン・ツォで観光拠点として一番賑わっているのが、このスパンミク村なのですがメラク村はさらにパンゴン・ツォの奥にある村です。
パンゴン・ツォ湖畔の状況
パンゴン・ツォには湖の南岸に4つの村があり、西側からスパンミク、マン、メラク、カクタットの順になります。北岸には村は無く、インド軍の基地があります。
- スパンミク(Spangmik)
湖の西側に位置しており、レー~パンゴン・ツォのバス発着点になります。パンゴン・ツォ観光の拠点となる村で宿泊施設が最も多く4つの村は最大規模です。インド映画『きっと、うまくいく』(3 Idiots)のロケ地がある村としても知られています。 - マン(Man / Maan)
スパンミクから南東へ約7km離れた村。ゲストハウスやホームステイがあり天体観測で村おこし中。4つの村では3番目の規模。 - メラク(Merak)
スパンミクから南東へ約20km離れた村。ゲストハウスやホームステイがあり規模は4つの村で2番目。村外れの山にあるメラク・ゴンパからの景色が一番の見所。 - カクタット(Khaktat / Kakstet)
スパンミクから南東へ約25km離れた村。パンゴン・ツォで最も東にある村で中国側パンゴン・ツォに最も近い村。ホームステイが1軒あります。4つの村では規模が一番小さい。
標高4250mに位置する全長134km、面積604平方km、最大幅5km、最大水深100のmインドと中国を跨ぐ汽水湖。インド側が塩湖になっており世界で最も高い所に位置する塩湖とも称されます。パンゴン・ツォは西側3分の1がインド、東側3分の2が中国が実効支配している国境未確定地域の紛争地帯であり、実効支配線が暫定国境として湖上に引かれてインド軍が中国を警戒中。2018年にはパンゴン・ツォ北岸でインド実効支配地域に侵入した中国軍とインド軍が衝突する事態も発生しています。
スパンミク~マン
パンゴン・ツォの湖畔に沿って延びるPangong Lake Roadを歩いてメラク村まで向かいます。荷物はバックパック15kgを背負い、デイバッグ7kgを抱えて約20kmの道のりを歩いていきます。距離は長いのですが湖畔に沿って歩いていくので高低差は少なく標高が高いことを除けば体力的には何とかなりそうです。
朝の時間帯はメラクやマンを出発した車数台とすれ違います。
湖畔には恐山にある賽の河原のようにいくつもの石が積み上げられています。
湖の間近にまで道路が通っています。
バイクでパンゴン・ツォまで来ている旅行者もおります。
こちらは自転車で峠を超えてパンゴン・ツォの南にあるチュシュル(Chushul)まで向かうそうです。
、マン村まで残り2kmまで来ました。マン村は星空を売りにしているようです。
パンゴン・ツォ(マン村)
マン村入口付近で馬が放牧されています。パンゴン・ツォを背景に撮影しておきます。
、マン村に到着、ホームステイの看板がいくつか出ているので宿泊はできそうですが、売店やレストランは一軒も見あたらず。マン村の外れで少し早めの昼休憩にします。
マン~メラク
、休憩を終えて出発します。マン村からメラク村までのルートは湖畔沿いの道ですがスパンミク~マンとは違い山の斜面がパンゴン・ツォの湖畔近くまで迫っており少し険しい風景になっています。
、パンゴン・ツォ湖畔で小休憩です。メラク村まで約7kmの地点までやってきました。休憩しながら3時間ぐらいで到着できそうです。
、メラク村へ向けて出発です。
、メラク村まで約3kmの地点までやってきました。パンゴン・ツォの湖面の青さは見事でわざわざ歩いてメラク村へ向かうだけのことはあります。
パンゴン・ツォ(メラク村)
、メラク村に到着です。スパンミク村からメラク村まで約20kmの道のりを徒歩で6時間40分での移動でした。ホームステイやゲストハウスの看板が出ており5軒ほどは確認できました。
メラク村での宿はAMCHI HOME STAY MERAKになります。部屋は4人ドミトリーで1泊800ルピーのところを2泊する条件で1泊700ルピーにしてもらいます。朝食・夕食付き、トイレは部屋の外になります。電気は夜間のみ供給、水道は雪解け水なので昼夜問わず使用可能です。外には公共の井戸があるので、いざとなったら井戸水です。
、メラク村の裏山にあるチベット仏教の小さなゴンパにやってきました。
パンゴン・ツォを見渡す
ここは標高4400mになりゴンパからパンゴン・ツォを見渡せるようになっています。
東西に長い湖ですので全体を見渡すことはできませんがインド側のスパンミク、マン、メラクの観光地で一番見晴らしが良い場所と思われます。
登山道の無い山を登ればもっと見晴らしが良いかもしれませんが、5000m級、6000m級の山になるので軽装の観光客が登るには無理がありそうです。
、ホームステイに戻って休みます。
、メラク村の電力供給開始です。
、夕食にダル・ライスを頂きます。
夕食後に星空撮影と思ったのですが雲が多くて条件がよくありません。明日の天気が心配です。
項目 | 金額 | 備考 |
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宿泊費 | 1400ルピー | – |
合計 | 1400ルピー | 1ルピー≒1.6円 円換算:2240円 |