インドのチベット文化圏に属するラダック東部、標高4250mの天空の湖パンゴン・ツォにやって来ました。今回のアジアバックパッカートラベルではメラク(Merak)から中国側のパンゴン・ツォが見える奥地まで徒歩で向かいます。。パンゴン・ツォはインド・中国の紛争地域のため許可証のインナーライン・パーミット(Inner Line Permit; ILP)をレーの旅行代理店で手配しております。
メラク(Merak)4250m 出発
カクタット(Khaktat / Kakstet)4250m
メラク(Merak)4250m 宿泊
*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。
パンゴン・ツォ(メラク~カクタット).gpx
パンゴン・ツォ(メラク~カクタット).kml
パンゴン・ツォ(メラク~カクタット)
、起床しますがメラク村の天気は曇りです。昨晩は雨が降ったようで地面は濡れており山の一部は白くなっており真夏の8月でも雪が降ったようです。パンゴン・ツォは標高4200mに位置する湖ですが、周囲の山々は標高5000m級、6000m級ですので真夏でも雪が降るようです。
、メラク村の電力供給が停止します。メラク村は夜間はずっと電力供給しておりスパンミク村よりは電力事情は良さそうです。
、ホームステイを出発、約5km離れたパンゴン・ツォのインド側最東端のカクタット村へ向かいます。天気は回復傾向にあり曇り空から青空に変わりつつあります。
、キャン(Kiang)と呼ばれるチベットノロバに遭遇。警戒心が強く遠くからこちらの様子を窺っています。こちらが歩くとすぐに離れ姿を消してしまいます。完全な野生動物は警戒心が高いです。
パンゴン・ツォの湖畔を歩いて東へと向かいます。
、カクタット(Khaktat / Kakstet)に到着します。
村にはホームステイ兼レストランが1軒あるだけです。正直言って何もありません。パンゴン・ツォ湖畔の村だとスパンミクとメラクだけが観光客がおり、その他はいないという状況です。
、カクタットを出ると再びチベットノロバのキャンに遭遇します。遠くからこちらの様子を窺っていますが、またすぐに姿を消してしまいます。
パンゴン・ツォ(インド・中国国境線付近)
、カクタットからさらに東へ進みパンゴン・ツォの湖畔に出ます。
青い湖面を見ながら湖畔を歩いていきます。
奥の方に見える山のあたりがインド・中国の実効支配線になり事実上の国境線です。山の向こう側は中国の実効支配地になります。
、チベット仏教の祈祷旗タルチョがある所に到着します。この辺りから道がパンゴン・ツォを離れて南のチュシュル(Chushul)方面へと伸びています。
、パンゴン・ツォの東側、中国に占領されている部分が見える所までやってきました。湖の奥は中国の実効支配地になります。
パンゴン・ツォの東側はインドと中国の国境紛争地域です。ちょうどこの奥がインドが領有権を主張している部分ですが中国に占領された地域です。湖上に事実上の国境線となっている実行支配線があります。
対岸のパンゴン・ツォ北岸にインド軍の駐屯地が見えます。この右側に見えるのが中国占領地域です。基地の裏手にある山の向こう側は中国の実効支配地域になります。パンゴン・ツォは東の中国側に約100kmも伸びております。おそらくこの基地がインド側の最前線になると思われます。2018年に中国軍がインド側に侵入した際にはここの部隊が出動したのでしょう。
2019年9月11日にもインド軍と中国軍がパンゴン・ツォで衝突しており報道されています。
ここから湖畔に沿ってさらに東へ歩いていけるのですが、Google Earthでインド軍の基地らしい建物が見えるので、おそらくインド軍が警備していて追い返されると思いますのでおとなしく引き返します。
パンゴン・ツォ(国境線付近~カクタット~メラク)
帰りはパンゴン・ツォの湖畔に沿って戻ることにします。メラク、スパンミク方面からツアーのミニバンがチュシュル方面へと走っていきます。
青空でパンゴン・ツォの湖面も青くなっていますが日差しが強く、富士山よりも高い標高4250mでも汗ばむ陽気です。
、カクタット村まで戻ってきました。村では牛たちが放牧中です。
さらに湖畔に沿って歩いていきます。
、前方に観測施設が見えてきました。風力計が見えるのでパンゴン・ツォの気象観測施設でしょうか?それともインド軍の施設でしょうか?近付かない方が良さそうなので通り過ぎます。
、メラク村のAMCHI HOME STAY MERAKに戻ってきました。
パンゴン・ツォ(メラク村)
、裏山のゴンパに向かいます。30分掛けて標高4400mのゴンパに到着です。
晴天に恵まれてパンゴン・ツォの絶景が見られます。
ゴンパのある山の頂上からはパンゴン・ツォが広範囲にわたって見渡せます。
湖面の色は青々としており撮影には非常に良い条件です。
ゴンパのタルチョは風にたなびいており、これもなかなか良い風景です。
、ホームステイに戻って休みます。今日も15km以上歩いてしまったので、足を休ませないと明日スパンミクまで戻るのが大変そうです。
、メラク村の電力供給開始です。デジカメやスマホの充電をしておきます。
、夕食にダル・ライスを頂きます。
パンゴン・ツォ(夜景)
食後にパンゴン・ツォの夜景を撮影します。
月が出ているので星空撮影には不向きですが、月明かりに照らされた夜景を撮影します。