インド最北部の州になるジャム・カシミール州ラダック地方レーにやってきました。チベット文化圏のレーとヌブラ渓谷の間にあるのが標高5359mの峠カルドゥン・ラ(Khardung La)です。今回のアジアバックパッカートラベルではレーからマウンテンバイクツアーに参加して峠のカルドゥン・ラ(Khardung La)からレーまで約37kmの道のりをマウンテンバイクで下ります。
レーのレンタルバイクや自転車について
標高の高く坂道の多いラダックは自転車でゴンパ巡りとかは高山病の問題もありおすすめできません。かと言って、バスは本数が少ないのでゴンパ巡りも1日1箇所とかになってしまいます。レンタルバイク屋の多さが物語っていますが主流はレンタルバイクです。バイクを借りれば1日に数箇所も廻れて効率的です。
レー中心部のメインバザール周辺にレンタルバイク屋が集まっており、レンタルバイクの相場はスクーター125ccが800ルピー(1280円)でバイクは高くても2000ルピー(3200円)になります。これはどこのレンタルバイク屋でも似たりよったりで協定料金が存在していると思われます。
お店によってはバイクを売りに出していたりもします。インドを長期で旅行する人はレンタルより購入して不要になったら売却した方がレンタルより安上がりになったりもします。日本と違って名義、ナンバープレート、税金関係などの扱いがかなりいい加減なようです。
レーのレンタルバイク屋なのですが、インドでは国際運転免許証が必要なのですが、日本の運転免許証だけでバイクを貸してくれます。運転免許証は担保として預けてバイク返却時に返してくれます。インドの警察はパスポートやパーミットの確認はやっているのに免許証の確認を殆どやっていないようで、レーのレンタルバイク屋は国際運転免許証が無くてもバイクを貸してくれます。ただし、無免許運転になるので事故を起こしても海外旅行保険は使えませんので、ちゃんと国際運転免許証は準備しておくのが安全です。
レーではレンタルバイク屋が多いのですがレンタルサイクル屋は数は少ないのですが存在しています。正直言ってレーではレンタルサイクル屋の出番は殆どないです。しかし、数少ない出番がカルドゥン・ラ(Khardung La)のマウンテンバイクツアーです。このツアーはレーの北にある標高5359mの峠カルドゥン・ラまでマウンテンバイクを積んだ車で行き、カルドゥン・ラからレーまで約37kmの道のりをマウンテンバイクで下って帰ってくるというものです。9割以上が下り坂ですので非常にお手軽な自転車ツアーになります。
マウンテンバイクツアー旅程
レー(Leh)3500m 出発
South Pullu チェックポスト 4620m
カルドゥン・ラ(Khardung La)5359m
South Pullu チェックポスト 4620m
レー(Leh)3500m 到着
*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。
カルドゥン・ラ マウンテンバイクツアー.gpx
カルドゥン・ラ マウンテンバイクツアー.kml
標高5359mの峠カルドゥン・ラまで移動
、レー中心部メインバザール近くのレンタルサイクル屋LADAKH CYCLINGにやってきました。
これからレーの北に位置する標高5359mの峠カルドゥン・ラまで車で行き、峠から自転車でレーに戻って来るというサイクリングツアーに参加します。
ツアー費用は1500ルピー(2400円)で前日の夕方に申し込んでおります。車に空席があれば当日申し込みもOK。集合、出発ということですが、参加者はまだ集まっておらず、出発準備もまだですので気長に待ちます。
ツアー費用内訳
マウンテンバイク・ヘルメットのレンタル代
カルドゥンラ峠までの移動及びマウンテンバイク輸送代
当日必要な物
パスポート
*ヌブラ渓谷のパーミットは不要でした。
マウンテンバイクは世界最大手台湾のGIANTになります。
、出発時刻になったのですが、ここでようやくマウンテンバイクを車に積み込みます。
、予定より37分遅れでカルドゥンラ峠へ向けて出発です。今回のツアー参加者は7名になります。車の屋根にマウンテンバイク6台、後部に1台搭載しています。日本だと高さの関係で白バイに止められそうですがインドでは問題無しのようです。標高3500mのレーから標高5359mの峠カルドゥン・ラを目指します。
、標高4620mのSouth Pullu チェックポストに到着です。パスポートとパーミットを持って手続きと思ったら手続き不要でした。レンタルサイクル屋とミリタリーポリスはとても仲良しな関係でドライバーさんがお菓子の差し入れをしてパーミット不要で通過します。
標高5359mの峠カルドゥン・ラからマウンテンバイクで下る
、標高5359mの峠カルドゥン・ラ(Khardung La)に到着、曇り空の中でマウンテンバイクを降ろします。
GPSで標高を確認、5300m以上の高さがあります。気圧は530ヘクトパスカルで1気圧の1013ヘクトパスカルの約半分です。気温はわかりませんがTシャツでは寒くて上着一枚必要です。標高5000m以上の高地は真夏でも冷えます。
マウンテンバイクを降ろしたら峠を下る前に記念碑の前にマウンテンバイクを置いて記念撮影です。この画像があればマウンテンバイクでレーからカルドゥン・ラまで行ってきたとホラを吹くのにも使えます。実際は車で運んで行って来たのですが。
このようにして自転車でカルドゥン・ラを制覇したというアリバイ工作の記念撮影に勤しみます。
、欧米人の参加者たちと一緒に標高5359mの峠カルドゥン・ラを出発します。マウンテンバイクツアーなので一緒に峠を下り、最後尾に乗ってきた車が付いてきてくれます。標高5000m以上の区間は未舗装道路なのでマウンテンバイクといえどもスピードは出せずゆっくりと転ばないように進みます。
途中道路脇には雪が残っています。8月でこれだけの雪の塊が残っているのですが8月中に全て溶けてしまうのか気になります。
、標高5100m地点まで下ってきました。急に天気が回復してきて青空が広がります。カルドゥン・ラの方を見ると青空が広がっています。山の天気は本当に変わりやすいです。
、下の方にはチェックポストのあるSouth Pulluが見えてきました。
ツアー参加者の欧米人たちはグループで下って行ったり1人で途中の景色を楽しみながらゆっくり下って行ったりと様々です。私はゆっくり下って行きますが最後尾にはツアーを催行しているレンタルサイクル屋の車がおり、ちゃんとレーまで戻るように付いてきてくれています。一応このSouth Pulluから峠の区間はパーミットが必要ですので、勝手にヌブラ渓谷へ行かないように監視ですね。
、標高4620mのチェックポストのあるSouth Pulluに到着です。レーまでは残り25kmの地点になります。
ここで道路脇にマウンテンバイクを置いてツアー参加者が全員揃うまで休憩となりました。
、South Pulluを出発します。遠くにレーの町が見えています。チェックポストを通過して各自でレーのレンタルサイクル屋を目指します。
道路は舗装道路に変わっていますのでスピードを出して一気にレーに向う人や相変わらずゆっくり景色を見ながらという人に分かれてきます。私はゆっくり景色を見ながらレーに戻ります。
途中でマウンテンバイクを停めて景色を眺めていると後方からライダーたちが追い抜いていきます。
こんな感じでカメラ慣れしていて合図を送ってくれるライダーもいます。
マウンテンバイクでカルドゥン・ラからレーまでの絶景を楽しみながら下っていきます。
、レー王宮の裏手にあるNamgyal Tsemo Monasteryまでやって来ました。ここまで下りてくればレーの町は目の前です。
、レー中心部のメインバザール近くのレンタルサイクル屋LADAKH CYCLINGに戻ってきました。マウンテンバイクを返却してツアー終了です。カルドゥン・ラからレーまで約37kmの道のりを4時間ほどで無事に下りました。
項目 | 金額 | 備考 |
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ツアー代 | 1500ルピー | – |
合計 | 1500ルピー | 1ルピー≒1.6円 円換算:2400円 |