インド・ラダック旅行記 秘境ザンスカール②1泊2日の長距離バスでレーからザンスカールまで2日目

ザンスカール

インド最北部のジャム・カシミール州にあるラダック地方南西部にある秘境ザンスカール。チベット文化圏に属するザンスカールには多くのチベット仏教寺院のゴンパが残っています。今回はラダックの中心地レーから陸路をバスでカルギルを経由して1泊2日かけてザンスカール中心地の町パドゥムまで移動します。1日目でカルギルまで移動して2日目はザンスカールまで移動します。

2日目の旅程
カルギル(Kargil)2700m 出発
Panikhar チェックポスト 3200m
Parkatchik 3500m
ランドゥム(Rangdum)4000m
ペンジ・ラ(Pensi La)4400m
Skagamチェックポスト 3750m
ザンスカール(パドゥム) 3500m宿泊

*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。

バスでカルギルからザンスカール(パドゥム)まで移動

、起床してザンスカール行きの準備を整えます。昨日はレー→ザンスカール行きのバスでカルギルまでの移動でしたが、本日は残りのカルギルからザンスカール(パドゥム)までの移動になります。レー→ザンスカール行きのバスならカルギルに宿泊せずに直通で行って欲しい所ですが、カルギル~ザンスカールの道が悪路で時間がかかるようなのでカルギルで1泊せざる得ないようです。

、ホテルをチェックアウトしてザンスカール行きのバスを待ちます。バスの乗務員に言われた場所で集合時間のに待っていたのですがバスが来ません。出発と言っていたのでそれまでには来ると思い待ちます。犬の遠吠え、喧嘩の鳴き声が響くカルギルの暗闇でバスをひたすら待ちます。

、昨日ザンスカール行きのバスに乗っていたチベット仏教の僧侶2人がどこからともなく現れます。集合場所は間違っていないようですが私が指定された時間は早めのようです。私より地元民の集合時間を早めに指定するべきと思いますが。

ザンスカール行きのバス

ザンスカール行きのバス

、ザンスカール行きのバスが到着、僧侶2人と私が一番乗りです。
、カルギルの暗闇の中からどこからともなくバスの乗客が集まってきました。一体どこから湧いてきたのかと思うほど人が集まってきました。

カルギル~ランドゥム

、バスが出発してレー→ザンスカールの2日目の行程がスタートします。カルギルを出た後は南へ進みインダス川の支流スル川が流れるスル渓谷(Suru Valley)を通り標高4400mの峠のペンジ・ラ(Pensi La)を越えてザンスカールに入ります。外はまだ夜明け前で真っ暗ですので乗客のほとんどが寝ています。外の様子が分かりませんので私も寝ます。

、夜が明けて標高3200mのPanikhar チェックポストに到着、パスポート確認があり台帳にパスポート情報を記入していきます。台帳を見ると10分前の05:30に日本人が1人通過、その前はイスラエル人が通過していました。
、バスが出発します。
、道路が未舗装区間になり本格的に悪路に変わってきます。

Parkatchik

Parkatchik

、標高3550mのParkatchikで休憩です。

氷河の前に売店があります

氷河の前に売店があります

まだ朝食休憩ではなくティータイムだそうです。

氷河

氷河

目の前に氷河が見えており、天気が良いと7000m級のヌン峰(7135m)とクン峰(7077m)見えるそうです。今回はあいにく天気は曇りで氷河の奥に山があるのは分かるのですが雲に覆われて真っ白です。

氷河

氷河

、バスが出発します。川沿いにバスが走っていくとスル川の目の前にまで迫った氷河が見えてきました。

湿地帯

湿地帯

川沿いの渓谷は湿地や草地が多く、パンゴン・ツォやツォ・モリリのあるチャンタンより緑が多くチベットによく似ております。ヤクは見かけませんが牛が放牧されています。

標高4000mのランドゥム村

ランドゥム

ランドゥム

、標高4000mのランドゥム(Rangdum)に到着、朝食休憩になります。

ランドゥムのゲストハウス

ランドゥムのゲストハウス

ちょうどバスが止まった所がレストラン兼ゲストハウスの前になります。少なくとも1軒ゲストハウスがありますのでバイクや自転車で向かう際の宿泊先候補になります。

ランドゥム

ランドゥム

村と言っても周囲に民家が点在しているだけの集落で特に見どころはないようです。
、バスが出発します。未舗装の悪路を土煙を上げながら走っていきます。

ランドゥム~ザンスカール(パドゥム)

ランドゥム・ゴンパ

ランドゥム・ゴンパ

、ランドゥム・ゴンパの麓にあるチェックポストに到着、パスポート確認があり台帳にパスポート情報を記入していきます。5分ほどで手続きが完了します。

ペンジ・ラ

ペンジ・ラ

、標高4400mの峠のペンジ・ラ(Pensi La)を越えてザンスカールに入ります。

ドゥラン・ドゥルン氷河

ドゥラン・ドゥルン氷河

峠を越えると右手にDoda Peak(6550m)から始まる全長23km、ラダック最大の氷河になるドゥラン・ドゥルン氷河(Durung Drung Glacier)が見えてきます。ドゥラン・ドゥルン氷河はザンスカール川の支流ストッド川(Stod River / Doda River)の源になりストッド川、ザンスカール川、インダス川へと続きます。

生活物資満載のトラック

生活物資満載のトラック

峠を下っていくと前方のトラックによりバスの速度が落ちます。ザンスカールにつながる道路がこの1本だけですの生活物資を満載したトラックもこの悪路を通るしかありません。

Skagamチェックポスト

Skagamチェックポスト

、標高3750mのSkagam(Skyagam)のチェックポストに到着、パスポート確認があり台帳にパスポート情報を記入していきます。10分ほどで手続きが完了します。

Tungri付近

Tungri付近

、標高3590mのTungri付近の橋の手前で未舗装道路が舗装道路に変わりました。ここからザンスカール(パドゥム)までの道のりは劇的に快適になります。

ザンスカールの中心地パドゥムに到着

パドゥムに到着

パドゥムに到着

、ザンスカール(パドゥム)に到着です。ザンスカールの中心になる町はパドゥムになります。カルギルからザンスカールまで13時間8分の道のりでした。レーからだと早朝05:00出発でカルギルに1泊して2日がかりの道のりでした。

パドゥム

パドゥム

バスはちょうどパドゥムの中心地が終点になり、目の前に狙っていたIBEX GUEST HOUSEがあったので部屋の空きを訊いて見せてもらいます。

IBEX GUEST HOUSE

IBEX GUEST HOUSE

部屋はトイレ付きダブルルームで1泊600ルピーになります。他を探すのも面倒なのでここに決定します。とりあえず3泊することにしたら割引で1泊500ルピーに値下げしてくれました。

CellOne(BSNL)のGSMのみ使用可能

CellOne(BSNL)のGSMのみ使用可能

ザンスカール(パドゥム)の携帯電話の電波状況ですがBSNLのGSMの電波だけ使用可能でした。他のインド大手3社は使用不可でした。

ダル・ライス

ダル・ライス

夕食は周辺の食堂2軒でダル・ライス80ルピー(128円)とトゥクパ110ルピー(176円)を食べます。ムスリムの食堂で食べたダル・ライスは量があって味も悪くなく値段の割に良かったです。

トゥクパ

トゥクパ

チベタン系食堂で食べたトゥクパは正直言ってはずれでした。インスタントじゃないかと言いたくなるほど手抜きでした。ゲストハウスに戻り早々に就寝です。レーからザンスカールまでバスでの移動はかなり体力を消耗します。

旅行費用
項目 金額 備考
食費 230ルピー
宿泊費 1500ルピー
合計 1730ルピー 1ルピー≒1.6円
円換算:2768円
ザンスカール