インド旅行の際に利用する長距離の交通手段といえば飛行機、鉄道、バスの3種類が挙げられます。飛行機のチケットはインターネットで簡単に予約できますが、鉄道とバスは予約サイトによってはインドの携帯電話番号やカード、銀行口座が必要だったりとハードルが少し高かったりします。今回のアジアバックパッカートラベルではインドの長距離バスのチケットをインターネットで予約購入してみましたので紹介したいと思います。
ダラムサラ(マクロードガンジ)からニューデリーのバスチケットを予約購入
今回はインド北部ヒマチャル・プラデーシュ州ダラムサラ(マクロードガンジ)から首都ニューデリー(DELHI ISBT KASHMIRI GATE )までのバスチケットを予約購入してみます。インドでのバスチケットの予約サイトはGoogleで検索すると以下の5社が上位に出てきます。
サイトによって掲載されているバスの数が違っていますが、同じバスだと料金は横並びのようです。支払いはカード決済になり、予約完了後に画面に表示されるeチケットをPDFやJPEGで保存、もしくは印刷しておきます。メールやSMSで送信されたりもします。
ダラムサラについて
ダラムサラはインドに亡命しているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世のインドでの居住地、チベット亡命政府の所在地として知られています。そのダラムサラの中でもマクロードガンジと呼ばれる地域にダライ・ラマ公邸があり、中国の迫害を逃れインドに亡命して来たチベット人たちの居住区が形成されています。マクロードガンジはインドでありながらチベット文化の雰囲気が強く漂っており、世界中に散らばっているチベット人が巡礼に訪れたり、人気の観光地として多くの欧米人が訪れています。
HRTCの予約サイトからバスチケットを予約購入
今回はMakeMyTripやredBusなどの予約サイトでは無く、バス会社のサイトから直接オンライン予約してみました。利用したバス会社はHRTC(Himachal Road Transport Corporation)でヒマチャル・プラデーシュ州の公営バス会社になり、ニューデリーやジャム・カシミール州、パンジャブ州などにも路線が乗り入れています。簡単に言えばヒマチャル・プラデーシュ州で一番大きなバス会社です。
まずはHRTCの予約サイトにアクセスします。
出発地、目的地、乗車日を入力してバスを検索します。今回はマクロードガンジ(MCLEODGANJ)からニューデリー(NEW DELHI)のバスチケット予約になります。
出発地:MCLEODGANJ
目的地:DELHI ISBT KASHMIRI GATE
出発地にDHARAMSALAと入力するとマクロードガンジではなくダラムサラのバスターミナル発になってしまいますので要注意です。
マクロードガンジのバス出発場所
MCLEODGANJのバスターミナルは上記Google Mapsの位置になります。バスターミナルになりますが実際は廃墟ビルの駐車場という表現が適切かもしれません。
ニューデリーのバス到着場所
DELHI ISBT KASHMIRI GATEはニューデリーのバスターミナルになり各地への長距離バスが発着しています。場所は上記Google Mapsの通りで地下鉄Kashmere Gate駅の近くにあります。
マクロードガンジからニューデリーまでのバスの検索結果が表示されました。バスの運行本数は10本、運賃は626~1412ルピー、エアコン有り無し、VOLVOバスかどうかまで幅広く表示されています。
更に絞り込みでエアコン無しのバスを表示します。私の経験上インドのバスはエアコンをガンガンに効かせておりかなり冷えます。ニューデリーやムンバイなど暑い地域でしたら丁度良いのですが、ダラムサラのような避暑地としても知られる地域で、しかも夜行バスならエアコンは必要ありません。
今回はマクロードガンジ18:30発、ニューデリー06:30着、エアコン無しの832ルピー(1331円)のバスを選択します。
座席の選択と携帯電話番号、メールアドレスの入力を求められます。
まずは座席を選択します。座席を選択すると名前の項目も表示されますので、携帯電話番号、メールアドレスと一緒に入力します。
予約しようとしているバスのチケット情報が表示されますので間違いがないか確認します。今回のバスは運賃が832ルピー(1331円)ですが決済手数料13ルピー(21円)が加わり合計845ルピー(1352円)になります。問題なければ画面右下の「Make Payment」をクリックします。
銀行の決済画面に変わります。
決済方法を選択しますが、クレジットカードとデビットカードで別れているので間違わないように注意します。
カード情報の入力画面になりました。今回はカンボジアのABA BANKのデビットカードで決済します。
カードによっては決済するカードを発行したカード会社や銀行の決済画面に変わりワンタイムパスワードの入力を求められます。私の場合はカンボジアのABA BANKの決済画面に変わりました。
決済が完了するとeチケットが表示されますので、印刷するかPDFやJPEGに保存しておいて乗車時に提示します。今回はバス会社のサイトから直接オンライン予約してみたのですがeチケットの左下にabhibusのロゴがあります。HRTCから直接予約していたのですがabhibusのシステムを使用していたようです。
当日バスの乗車方法
当日はHRTCのバスはマクロードガンジ・バスターミナルが乗車場所になります。バスターミナルと言っても実際は廃墟ビルの駐車場のような所です。
予約した18:30出発のバスですが、18:00頃にバスがやってきますが日本の高速バスみたいに案内とかは一切ありません。行き先表示はありましたがヒンドゥー語での表示なので乗務員さんに行き先を訊いてeチケットを提示して乗車します。