インドの首都デリーからダラムサラのチベット亡命政府があるマクロードガンジを目指します。デリーのチベット人居住区マジュヌカティラから夕方に夜行バスに乗車してダラムサラのマクロードガンジに朝到着となります。
インドの次の国を決める
ダラムサラ行きの当日にインドの次にどこへ行くか検討してみました。中央アジアまで足を延ばそうとインドからの航空路線を調べてみたらトルコのLCC(格安航空会社)のPegasus Airlinesがキルギス・ビシュケクまで運航しています。
フライト日 | 2018/05/08 |
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便名 | ZM1026 |
区間 | デリー(DEL)10:00→ビシュケク(FRU)17:30 |
機内手荷物 | 8kg |
受託手荷物 | 20kg |
距離 | 約1600km |
航空券代 | 179.99ドル |
キルギス・ビシュケクなら中央アジアの玄関口とも言えますし陸路でウズベキスタンやタジキスタンへも行けます。他にインドから安く移動できる国はないかと探してみるとウクライナ国際航空(Ukraine International Airlines)のウクライナ・キエフ行きが211.75ドルで安いです。中央アジアでなく一気に東ヨーロッパです。
フライト日 | 2018/05/05 |
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便名 | PS392 |
区間 | デリー(DEL)10:00→キエフ(KBP)15:20 |
機内手荷物 | 7kg/5kg |
受託手荷物 | 23kg |
距離 | 約4500km |
航空券代 | 211.75ドル |
キルギス行きより40ドル高くなるだけで2倍以上の距離約4500kmも移動できます。おまけにフルコストキャリアのウクライナ国際航空ですので食事も付いています。
天気はどうなのか調べてみるとビシュケクの気温は20℃くらいの日もあれば7℃の日もあり寒暖の差が激しい。
キエフは20℃前後で過ごしやすそうです。これはウクライナまで行ってコーカサス、中央アジアを巡るのが良さそうです。ウクライナ・キエフ行きの航空券を予約しておきます。
夜行バスでデリー・マジュヌカティラからダラムサラ・マクロードガンジ
、ホステルをチェックアウトします。これからニューデリーを出てバスでチベット亡命政府のあるダラムサラを目指します。正確にはダラムサラのマクロードガンジが目的地です。マクロードガンジは中国政府の弾圧を逃れインドに亡命したチベット難民の居住区になりチベット仏教の最高指導者ダライラマが住んでおりチベット亡命政府(ガンデンポタン)があります。
昨日購入したマジュヌカティラからダラムサラへのバスチケットはエアコン無しバス800ルピー(1360円)になります。バスの出発時刻は18:30、30分前までにマジュヌカティラの北にある駐車場Potala Grand集合ということですが、まだ時間がありますのでホステルで待たせてもらいます。
メインバザールを歩いてニューデリー駅へ向かいます。ニューデリー駅は外国人を狙ったインド人詐欺師が毎日活動しており実際に大きめの荷物を持っていると声をかけてきます。
メインバザールのあるニューデリー駅西側から連絡通路を通り地下鉄のある東側へ移動します。
地下鉄ニューデリー駅からブルーラインに乗車してVIDHAN SABHA駅で下車します。運賃は30ルピー(51円)になります。
駅から30分歩いてマジュヌカティラに到着なのですが、一昨日の深夜にチェックアウトしたスペイン語を話すお兄さんに風邪を感染され力が出ません。歩きは無理ですのでオートリキシャーでマジュヌカティラへ向かいます。VIDHAN SABHA駅2番出口がオートリキシャーの乗り場所になっておりドライバーさんたちと交渉です。初めは50ルピーでしたが、相場は40ルピーですので言えばすぐに下げてくれました。
VIDHAN SABHA駅から10分ほどでマジュヌカティラの歩道橋前に到着です。
歩道橋を渡りマジュヌカティラの入口へ。バスの時間がまだありますのでマジュヌカティラのチベット仏教寺院で時間を潰します。
、昨日チケットを購入した旅行会社で教えてもらったダラムサラ行きのバス乗り場の駐車場へ行きますがバスが見あたりません。グーグルマップでもダラムサラ行きバスの出発地点となっていたのですがどうやら変わっているようです。代わりに荷物を持ったチベット人、僧侶、欧米人が高架を歩いていくのが見えます。おそらくあちらにバス乗り場があるのでしょう。着いていくとバスが停車しています。
ここがダラムサラ行きバスの出発地点の高架の合流地点です。待合室、トイレなどのバスターミナルの設備は一切無く、ただの高架道路です。露天がいくつかあり水やお菓子は購入できます。
こちらがダラムサラ行きバスです。今回はエアコン無し800ルピーのバスです。エアコン付きだと950ルピーになります。
、乗車開始になります。バスはエアコン無しでかなりボロボロです。ダライラマの写真が掲げられているので巡礼バスといったところでしょうか。チケットの確認があり回収されていきます。
、バスが出発しますが乗客は3割程度しかおらず空いています。途中で乗客を乗せていきますが程良い混雑でシート2つを占有して横になって寝ている乗客もおります。私も調子悪いので横になって寝ます。
、レストランで夜食とトイレ休憩です。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 35ルピー | – |
交通費 | 30ルピー | 地下鉄 |
交通費 | 40ルピー | オートリキシャー |
合計 | 105ルピー | – |
深夜
03:00、売店でトイレ休憩です。この時間になると少し涼しくなってきました。
06:30、ダラムサラに到着ですが、ここでは下車しません。チベット人の居住区とダライラマが住んでいるのはダラムサラのマクロードガンジになります。このまま終点まで乗車します。
山道を上っていくとインド軍の施設があり兵士が訓練しています。このような所にインド軍の施設があるのはダライラマとの関係もあるのでしょうか?
ダラムサラ・マクロードガンジに到着
06:55、ダラムサラのマクロードガンジに到着です。標高1700mになりますのでかなり涼しいです。
予約しているホステルまで歩いていきます。
マクロードガンジから30分ほど歩いてBooking.comで予約していたバグス村のホステルにようやく到着です。奥の青と白の建物がホステルですが看板が一切出ていないので分かりづらいです。
昼食はチベット料理のレストランでチキンモモ 100ルピー(170円)を頂きます。
チベット料理のモモといえばヤク肉を使った料理、チベット餃子として有名です。しかし、マクロードガンジで見かける看板にはVEGとCHICKENの文字ばかりです。ヤク肉を使った本物のモモは見当たりません。インドはヒンズー教の国ですからヤクが牛の仲間ということが関係しているのでしょうか?
チベット博物館とダライ・ラマ公邸の入口にやって来ました。大勢の人達が集まっています。どうやらダライ・ラマを待っているようです。私はチベット博物館を見学します。ここはチベットが中国に併合される頃の資料がパネルで展示されています。
ダライラマ公邸にやってきました。ここにダライラマが住んでいるのですが大勢の人たちが訪れております。ほとんどはチベット人ですが欧米人の姿もちらほら見受けられます。ダライラマが公邸に帰ってくるのでそれを待っているようです。
しばらくすると車列が通りますがどの車にダライラマが乗っていたのかは分からなかったのですが人々の様子からダライラマの人気の高さがよくわかります。
夕食はチベット料理のレストランでベジモモ 100ルピー(170円)を頂きます。昼はチキンでしたので夜は野菜です。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 235ルピー | – |
宿泊費 | 1247ルピー | 1泊623.5ルピー×2 |
合計 | 1482ルピー | – |
インド・ニューデリーからダラムサラ・マクロードガンジまでのGPSデータ
こちらはインド・ニューデリーからダラムサラ・マクロードガンジまで夜行バスで移動した際に収集したGPSログです。Google マップに取り込んで表示させていますので、実際にどこから出発してどこに到着したかが分かります。下記リンクからはGPXファイルとKMLファイルがダウンロードできますので、Google EarthやGPS機器に取り込んで使うということもできます。