インド スピティ・キナウル旅行記 ⑦カルパ・レコンピオから州都シムラーまでローカルバスで移動

カルパ村

インド北部スピティ地方から中国との国境地帯を抜けてキナウル地方最大の町レコンピオにやって来ました。レコンピオと周辺のカルパ村を観光して、レコンピオからローカルバスでヒマチャル・プラデーシュ州の州都シムラーまで移動します。

8日目の旅程
カルパ(Kalpa)2700m 出発
レコンピオ(Rekong Peo)2400m 宿泊

カルパ村

カルパ村とキナウル・カイラス

カルパ村とキナウル・カイラス

朝のカルパ村を散歩してみます。カルパ村は標高6050mのキナウル・カイラス(Kinnaur Kailash)が見える村として多くの外国人が訪れています。キナウル・カイラスはカイラス山(チベット名:カン・リンポチェ)に住むシヴァ神が冬の間に過ごす山とされており信仰の対象となっています。あいにく逆光で撮影条件は悪いです。

キナウル・カイラスはカルパ村の東に位置しているので午前中は逆光になり、さらにレコンピオやカルパは湿潤気候になり湿度が高くキナウル・カイラスは靄が掛かった状態になります。午後は順光になり午前中よりはキナウル・カイラスがはっきりと見えてきます。キナウル・カイラスの一番の撮影に適した時間帯は夕方から日没前後、日の出前後のようです。

山の斜面にホテルが並んでいます

山の斜面にホテルが並んでいます

カルパ村を散策して気付いたのですが、カルパ村でマウンテン・ビューのホテルに宿泊するなら村の中心よりさらに上にあるホテルでキナウル・カイラスがよく見えます。

カルパからレコンピオ方面のバスは07:00~19:00頃までに30分~1時間間隔で運行されていました。レコンピオ~カルパの所要時間は20~30分、運賃は20ルピーになります。レコンピオからカルパに向かう時は上り坂ですのでバスで行くのが一番楽です。カルパからレコンピオに戻る時は下り坂になりますので地元民用の道を通りショートカットすれば1時間もあればレコンピオのバスターミナルまで戻ってこれます。

キナウル地方最大の町レコンピオ

The Alpine Nest Hotel

The Alpine Nest Hotel

カルパ村で宿泊していたホテルをチェックアウトしてレコンピオに移動します。今日の宿はレコンピオ・バスターミナルからカルパ村寄りの所にあるThe Alpine Nest Hotelです。ここはレコンピオ~カルパの道路脇にあるので目の前をレコンピオ~カルパのバスが通るので移動に便利です。部屋は1泊300ルピーのドミトリーに宿泊です。

レコンピオ中心部

レコンピオ中心部

レコンピオ中心部の標高は2300m、町の中心部にはキナウル地方唯一と思われる信号機があります。信号機があるだけで大都会と感じてしまうのですが、それだけスピティ地方やキナウル地方が辺境の地であるということになります。

レコンピオ

レコンピオ

レコンピオを散策しますがとにかく人が多いです。スピティ地方最大の町カザと比較すると都会と田舎というくらいの格差があります。

キナウル・カイラスを見に再びカルパ村

カルパ村とキナウル・カイラス

カルパ村とキナウル・カイラス

午後になり再びカルパ村にやって来ました。午前中とは違い霧が晴れて順光になりキナウル・カイラスがよく見えます。

カルパ村

カルパ村

こちらはカルパ村の中心部で商店や食堂が数軒あります。

カルパ村とキナウル・カイラス

カルパ村とキナウル・カイラス

カルパ村を散策します。キナウル・カイラスの山々なのですがカルパ村の下にあるレコンピオからだとほとんど見えません。

キナウル・カイラス

キナウル・カイラス

カルパ村とレコンピオの標高差は300mほどなのですが、この標高差が重要です。カルパ村でないとキナウル・カイラスの山々が見えないということで小さな村にも欧米人が多く観光に訪れています。

旅行費用
項目 金額 備考
食費 300ルピー
宿泊費 605ルピー
バス 20ルピー レコンピオ→カルパ
合計 925ルピー 1ルピー≒1.6円
円換算:1480円

9日目の旅程
レコンピオ(Rekong Peo)2400m 出発
シムラー(Simla)2000m 到着

*ルートは実際にGPSで収集したデータを使用しています。

レコンピオ~シムラー(ローカルバス)

レコンピオ・バスターミナル

レコンピオ・バスターミナル

、昨夜、事前に精算しておいたので勝手にホテルをチェックアウトしてレコンピオ・バスターミナルに向かいます。
、標高2400mのレコンピオ・バスターミナルにやってきました。バスターミナルはカルパよりの町外れに位置しており、レコンピオ中心部まで車道を通ると約2kmの距離がありますが、地元民用の歩道を通ると中心部まで約500mほどの距離ですみます。

ヒンディー語表記の時刻表

ヒンディー語表記の時刻表

バスターミナル時刻表はヒンディー語表記のみで英語表記は無いので難易度高めです。シムラー行きのバスチケットは前日購入できず、当日購入になっていたので今回は早めにバスターミナルに到着してチケット購入します。

チケット

チケット

シムラー行きのバスチケットを購入します。直近のバスはローカルバスのオーディナリーとデラックスの2種類あるようで、オーディナリーはおなじみの座席が3列+2列のバスです。今回は試しにデラックスを選択します。レコンピオ→シムラー行きのバスは時刻表には全て書かれておらず、このシムラー行きバスも時刻表未掲載のバスでした。レコンピオからシムラーまでの運賃は530ルピーになります。バスチケットをよく見ると527ルピーとありますが、釣り銭を出すのが面倒なようで切り上げです。

シムラー行きバス

シムラー行きバス

こちらがシムラー行きのバスになります。

車内

車内

今回のバスは座席は2列+2列で窓に扇風機が付いておりグレードが上がっています。

レコンピオ~シムラー

レコンピオ~シムラー

、シムラー行きバスが出発します。途中で乗客を拾いながら走るようでレコンピオ出発時の乗客は全部で3人でしたがレコンピオの町を出て国道に出る頃には約半分の座席が埋まります。レコンピオからシムラーまで峡谷沿いに西へ進みます。

羊とヤギの群れ

羊とヤギの群れ

、数百頭の羊と山羊の群れが道路を塞いでおり徐行運転になります。この峡谷には草原は見当たらないのですが、雨が豊富で斜面には草が生えておりますので牧畜が行われているようです。

山の中で朝食休憩

山の中で朝食休憩

、標高1600mのレストランで25分の朝食休憩になります。

山の中で昼食休憩

山の中で昼食休憩

途中いくつかのバスターミナルに寄って乗客の乗り降りが繰り返されながらバスは西へと進んでいきます。
、山の中で昼食休憩です。

レコンピオ~シムラー

レコンピオ~シムラー

、Narkand近辺を通過しますが、この辺りはヒマチャルプラデーシュ州特産のリンゴの集積地になっているようです。

リンゴの出荷作業中

リンゴの出荷作業中

道路沿いに数百台のトラックが箱詰めされたリンゴの積み込み作業をしておりました。

大量のリンゴが集積されています

大量のリンゴが集積されています

ここからインド各地に特産品のリンゴが出荷されていくようです。

シムラー・バスターミナル

シムラー・バスターミナル

、シムラー・バスターミナルのISBTバスステーションに到着です。レコンピオからシムラーまで約10時間の移動でした。バスターミナルはシムラーの外れにありますので、ここから中心部近くのOLD BUS STANDまで移動します。シムラー・バスターミナルはISBT BUS STATION、ISBT Tutikandi、New ISBTとも呼ばれています。

オールド・バスターミナル

オールド・バスターミナル

、OLD BUS STAND行きバスに乗車、運賃は10ルピーになります。チケットには9ルピーとありますが荷物代1ルピーだそうです。
、OLD BUS STANDに到着です。これでマナリ~カザ~レコンピオ~シムラーのインド・中国のヒマラヤ国境地帯を無事に通り抜けました。

旅行費用
項目 金額 備考
バス 530ルピー レコンピオ→シムラー
バス 10ルピー ISBTバスターミナル→オールド・バスターミナル
合計 540ルピー 1ルピー≒1.6円
円換算:864円
カルパ村