リヴィウ行きのきっぷを購入
、キエフ旅客駅の南口にやってきました。
きっぷ売り場で3日後の5月9日のキエフ(Kyiv)→リヴィウ(Lviv)の切符を購入します。きっぷ売り場の窓口は多いのですがインターネットでのオンライン予約が主流になっているせいか開いていた窓口は2つのみでした。
ウクライナ語、ロシア語、英語ができなくても窓口でのきっぷ購入は手順さえ把握していれば簡単です。乗車日、出発駅、到着駅、列車番号、座席等級をウクライナ語もしくは英語で書いたメモを窓口に出すだけでOKです。この時にきっぷに名前が印字されますのでパスポートも必要になります。
ここで注意したいのが支払いです。窓口は補助通貨の小銭がほとんどないようで、きっぷは201.11フリヴニャ(845円)なのですが510.25フリヴニャ支払って、おつりは309フリヴニャでした。
朝食はウクライナ料理のボルシチ
きっぷ購入後はウクライナ料理レストランのプザタハタ(Пузата Хата)で朝食です。ここは営業時間が~で早朝からも営業しています。ウクライナの朝は早いようです。
ボルシチやソーセージなどを選んで90フリヴニャ(378円)になります。朝から世界3大スープとも称されるボルシチなんて私にとってかなりの贅沢です。
レシートを見るとボルシチより目玉焼きハンバーグの方が値段が高いです。
- ШНІЦЕЛЬ З ЯИЦЕМ (目玉焼きハンバーグ) 31フリヴニャ
- КОВБАСА ДОМАШНЯ (ソーセージ)35フリヴニャ
- ПАМПУШКИ (パン)5フリヴニャ
- БОРЩ ПО-ДОМАШНЬОМУ З М’ЯСОМ (ボルシチ) 19フリヴニャ
キエフ観光
キエフ旅客駅の北口にやってきました。こちらがキエフ旅客駅の正面になり世界遺産などがあるキエフの中心部側です。まずはキエフの様子を確認するために徒歩で観光です。
聖ヴォロディームィル大聖堂
、聖ヴォロディームィル大聖堂(Володимирський собор)にやってきました。別名を聖ウラジーミル大聖堂とも呼ばれます。
歴史は古く19世紀にさかのぼり1852年にルーシのキリスト教化900年を記念してロシア帝国により各地から募金を募り1859年までに10万ルーブルが集められ、キエフの修道院ではレンガ100万個が生産され大聖堂建設に使用されます。
ネオ・ビザンティン建築で大聖堂は建設され壁画やモザイクは著名な画家たちにより描かれていきます。大聖堂の建物は1882年に完成し、その後の1896年に内部の壁画が完成します。ロシア革命以後は共産党により無神論博物館となりますがソビエト連邦解体によりウクライナ正教会の管轄となりウクライナ正教の中心的な教会として運営されています。
大聖堂は観光地というより地元の人達の祈りの場という雰囲気が濃いです。ちょうど日曜日でしたので大聖堂でミサが行われており内部を見学というような雰囲気ではありませんでした。
黄金の門
、黄金の門(Золоті ворота)にやって来ました。聖ヴォロディームィル大聖堂から徒歩10分ほどの場所にあり、キエフの歴史を象徴する建物です。11世紀にキエフ大公ヤロスラフ1世の治世に建設された門です。1240年にモンゴル帝国の侵攻により黄金の門は破壊され以後再建されることはありませんでしたが、1982年に復元され博物館として運営されています。
世界文化遺産の聖ソフィア大聖堂
、世界文化遺産の聖ソフィア大聖堂(Собор святої Софії)にやってきました。キエフ中心部にあるキリスト教の大聖堂で11世紀前半のキエフ大公ヤロスラフ1世の治世である1037年に建立されました。1240年のモンゴル帝国の侵攻により聖ソフィア大聖堂は破壊され荒廃します。
1569年にウクライナ・カトリック教会により修復され1633年にウクライナ正教会の管轄となり大聖堂はウクライナ・バロック様式の外観となり内部は古来の様式で修復されます。正面の大きな建物が鐘楼で1699-1706年に建設され、その後1744-1748年に再建されています。
入場料は見学する場所によって違っております。今回は鐘楼だけの見学にします。鐘楼の入場料は60フリヴニャ(252円)になります。
鐘楼から見た聖ソフィア大聖堂です。
鐘楼からはキエフの街が一望できるのですがウクライナの首都という割には高層ビルは少なく街自体も小さくコンパクトに収まっている印象です。奥には聖ムィハイール黄金ドーム修道院が見えます。
聖ソフィア大聖堂の前にある広場にはボフダン・フメリニツキーの像があります。ウクライナ・コサックの指導者で5フリヴニャ紙幣にも描かれているウクライナの英雄です。
聖ムィハイール黄金ドーム修道院
聖ソフィア大聖堂の向かいにある聖ムィハイール黄金ドーム修道院(Свято-Михайлівський Золотоверхий монастир)にやってきました。こちらは立派なウクライナ正教会の修道院です。
歴史は古く12世紀前半の1108-1113年にキエフ大公スヴァトポルク2世によって建立されました。1240年にモンゴル帝国の侵攻により修道院は破壊されてしまいますが、1496年に再建されます。ロシア革命後は修道院は廃止され1934-1936年に大聖堂は撤去されてしまいますがソビエト連邦解体後に大聖堂の再建が行われます。
こちらは入場料無料で地元の人が多く訪れています。内部は撮影禁止なのですが立派な黄金の装飾、薄暗い修道院内を照らすロウソクの光と修道士の祈りが修道院の荘厳な雰囲気を物語っております。
キエフ地下鉄
、地下鉄Zoloti vorota駅にやって来ました。キエフ地下鉄は均一運賃でどこまで乗っても5フリヴニャです。きっぷにあたるトークンは乗車駅の改札口で回収されます。均一運賃ですので降車駅では改札口は無くそのまま出口へ出ます。
ウクライナの地下鉄は地下深くにホームがありその中でもアルセナルナ駅が世界一深い地下鉄駅でホームが地下105mにあります。その他の駅も地下深くに建設されており、日本で一番深い駅の都営地下鉄大江戸線の六本木駅(地下42.3m)よりも遥かに深いです。改札口からエスカレータに乗り2分ほど掛けてホームへ移動します。
ホームは駅により違いますがモスクワ地下鉄のようにシャンデリアのあるホームもあります。このように地中深くにホームがありますソ連時代にアメリカとの核戦争を想定して地下シェルターとしても建設していたのだろうと冷戦時期を思い出させてくれます。
このように地中深くにホームが建設されていますが運行されている地下鉄は4両編成でかなり短めで通勤時間以外でも比較的混雑しています。
ホロドモール博物館
、Ukrainian Genocide Holodomor Memorial Museumにやって来ました。ここはホロドモールと呼ばれるソビエト連邦によって起こされた計画的な大飢饉を伝える博物館です。
世界遺産キエフ・ペチェールシク大修道院
、世界遺産のキエフ・ペチェールシク大修道院(Києво-Печерська лавра)にやって来ました。入場料は30フリヴニャ(126円)になります。
キエフ・ペチェールシク大修道院はキエフ大公ヤロスラフ1世の治世になる1051年に建立されました。こちらはウクライナ正教会の生神女就寝大聖堂になります。
大きな修道院で建物の装飾が立派で他の修道院や教会との違いを感じます。
蕎麦の粥カーシャ
夕食はプザタハタで食べます。蕎麦の粥カーシャやマッシュポテトなどで120フリヴニャ(504円)です。今回は冷製スープのオクローシカを初めて頂きましたが、これが私にとっては外れでした。ソリャンカやボルシチにしておけばよかったです。
- ГРЕЧКА (カーシャ) 18フリヴニャ
- УЗВАР ІЗ СУХОФРУКТІВ (ジュース) 12フリヴニャ
- ОКРОШКА (オクローシカ) 22フリヴニャ
- КАРТОПЛЯНЕ ПЮРЕ (マッシュポテト) 19フリヴニャ
- ШАШЛИК КУРЯЧИИ ЛІКАНТНИИ (串焼き) 43フリヴニャ
- СОУС З КІНЗОЮ (コリアンダーソース) 6フリヴニャ
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 210フリヴニャ | – |
交通費 | 201.11フリヴニャ | 鉄道 キエフ(Kyiv)→リヴィウ(Lviv) |
交通費 | 10フリヴニャ | 地下鉄 |
聖ソフィア大聖堂鐘楼 | 60フリヴニャ | – |
ペチェールシク大修道院 | 30フリヴニャ | – |
合計 | 511.11フリヴニャ | – |
ウクライナ餃子のヴァレーニキ
朝食はプザタハタでウクライナの餃子とも呼ばれるヴァレーニキ(ВАРЕНИКИ)やマッシュポテトなどで114フリヴニャ(479円)になります。オススメはウクライナ餃子のヴァレーニキで3種類あって、その1種類を試しに食べてみましたがこれが美味しい。他の2種類も期待できます。
- КАРТОПЛЯНЕ ПЮРЕ (マッシュポテト) 19フリヴニャ
- СТЕЙК КУРЯЧИЙ-ГРИЛЬ (チキングリルステーキ) 41フリヴニャ
- ВАРЕНИКИ З КАПУСТОЮ КЛАСИЧНІ (ヴァレーニキ) 28フリヴニャ
- МЛИНЦІ ЗІ ШПИНАТОМ (ほうれん草系を使ったパンケーキ) 26フリヴニャ
キエフで別のホステルへ
昼頃、ホステルをチェックアウトして別のホステルへ移動します。1箇所だけの宿泊だとウクライナのゲストハウスのレベルが分かりませんので比較します。地下鉄に乗車して次のホステルのGar’is Hostel Kyivへ移動します。地下鉄3号線のКловська駅から住宅街を5分ほど歩きます。
途中に看板が出ているので見落とさなければ迷いません。
このアパートの1階全体がGar’is Hostel Kyivになります。
アパートにあるホステルといってもちゃんと看板が出ており安心です。今回はBooking.comのセールで1泊162フリヴニャ(680円)のドミトリーに宿泊です。
ホステルのある場所は住宅街なのですが、徒歩10分ほどキエフの中心部でショッピングモールがあるようですので出かけてみます。キエフは道路が広い割に車の通行量が少ないので渋滞がほとんどありません。バンコクやプノンペンとは大違いです。
建物はヨーロッパ風で東ヨーロッパまで来たという実感が湧いてきます。
高層ビルもあるのですが東京や大阪とは違い密度が低いので上を見上げても青空が広がっています。
街中のいたる所に両替所があるのですが、駅前とは違い中心部の両替所の方がレートが少しだけ良いです。だいたい1ドル→26フリヴニャが多いです。駅前は25~25.5ぐらいでしたので駅周辺はレートが悪いです。取扱通貨はどこの両替所もドル、ユーロ、ルーブル、ポンド、スイスフランが基本のようです。カナダドルやポーランドズロチなどを扱う所もあります。日本円は表示があっても「NON」と言われて扱っていませんでした。
ショッピングモールのGulliverにやって来ました。ここの地下にスーパーマーケットがありますので買い物しておきます。
パンと洋梨ジュースを購入。パン1個10.99フリヴニャ(46円)、2Lのジュースが21.98フリヴニャ(92円)で合計43.77フリヴニャ(183円)になります。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 157.77フリヴニャ | – |
宿泊費 | 324フリヴニャ | 1泊162フリヴニャ×2 |
交通費 | 5フリヴニャ | 地下鉄 |
合計 | 486.77フリヴニャ | – |
キエフでお腹を壊す
昨日からお腹の調子が悪いです。とても外へ出られる状態ではありません。何か原因になる物を食べたのか考えると一昨日の冷製スープのオクローシカぐらいしかありません。生野菜を使った料理は海外では避けたほうが良さそうです。今日は1日寝込んでベッドとトイレを往復です。