リヴィウ(Lviv)からチェルニウツィー(Чернівці / Chernivtsi)の世界遺産ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅(Residence of Bukovinian and Dalmatian Metropolitans)を訪れます。チェルニウツィーはリヴィウの南東、ウクライナ南西部のルーマニア国境近くにある小さな都市で鉄道で訪れることができます。今回はリヴィウからチェルニウツィーまで寝台列車に乗車します。
アルメニア教会
リヴィウ旧市街のアルメニア教会にやってきました。
リノック広場の近くにあり外からだと一見すると教会というのに気付かずに通り過ぎてしまいますが、入口にキリスト像が掲げられておりこれでここが教会だと理解できます。
キリスト像はあまり目立たないので私はこれにも気付かずに数回周辺を行ったり来たりしています。見学は無料ですが撮影料は5フリヴニャになります。
12世紀末から13世紀にかけてトルコの攻撃からコーカサス地方からウクライナのリヴィウに逃れてきたアルメニア人によって14世紀に建設されました。
内部はウクライナ正教の教会とは明らかに雰囲気が違います。ウクライナ正教の教会には天井に多くの天使や人物といったフレスコ画が描かれていたのですが、アルメニア教会の天井は主にモザイク画が描かれております。このモザイク画は20世紀に描かれたもので元々はフレスコ画が描かれていたそうです。
人物は主に壁に描かれております。
窓から差し込む光が幻想的な雰囲気を演出しております。
土日の休日は観光客が多いので平日に訪れた方が静かな教会の雰囲気に触れることができます。特に今日は三位一体祭の3連休初日で特に観光客が多いです。撮影は5フリヴニャなのですが見ている限りではほとんどの観光客は撮影料を払わずスマートフォンで記念撮影しておりました。ガイド付きの団体客は全く支払わずです。支払っているのは一眼レフを持った個人客ぐらいでした。
リヴィウ駅
、リヴィウ駅にやってきました。これから鉄道でリヴィウの南東にあるルーマニア国境近くのチェルニウツィー(Chernivtsi)へ向かいます。目的はチェルニウツィー(Chernivtsi)にある世界遺産ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅です。
列車は明日の01:01発ですので3時間ほどリヴィウ駅で時間をつぶします。ゲストハウスはチェックアウトせずに荷物を置いたままですので、1時間前ぐらいまでそのままいても良かったのですが真夜中に外出すると怪しまれますので夜になる前に駅に来てしまいました。もっとも、朝になっても部屋に帰ってきていないので十分怪しまれるでしょう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 76.55フリヴニャ | – |
アルメニア教会 | 5フリヴニャ | – |
合計 | 81.55フリヴニャ | – |
寝台列車でリヴィウからチェルニウツィーまで移動
、チェルニウツィー行きの列車が到着です。
乗車する車両へ向かいます。
インターネットでオンライン予約しておいたきっぷをスマートフォンにpdfで保存してありますので、乗車口にいる乗務員さんに見せて乗車します。
列車番号 | 668 |
乗車駅 | リヴィウ(Lviv) |
到着駅 | チェルニウツィー(Chernivtsi) |
発車時刻 | 01:01 |
到着時刻 | 07:42 |
運賃 | 67.82フリヴニャ(285円) |
今回は3等寝台できっぷにはリネン類(シーツ、枕カバーなど)も入っており正真正銘の寝台列車での旅です。寝台は座席扱いの状態ですので自分でシーツや枕をセットしていきます。すでに始発駅からの乗客が寝ておりますので深夜の車内撮影は自粛です。
、4分遅れで列車が発車します。チェルニウツィーまで約6時間半の鉄道での旅になります。
、外が明るくなってきました。森の中を列車が走り抜けていきます。いくつかの駅に停車していき乗客が徐々に少なくなっていきます。
チェルニウツィー到着
07:42、定刻通りに終点のチェルニウツィー駅に到着です。チェルニウツィー市はウクライナ南西部のルーマニアと国境を接するチェルニウツィー州の州都になります。帰りのリヴィウへの列車は15:37発ですので遅くても15:00までには駅へ戻る必要があります。滞在時間は7時間ほどで十分ありますので世界遺産だけでなく市内観光もできます。
駅には荷物預かり所があり料金は不明ですが大きな荷物を持っている場合は使えるかもしれません。当然ながらウクライナ語、ロシア語が必須と思われます。
駅前にはタクシーが客待ちしていますし、路線バスやトロリーバスも走っています。駅からチェルニウツィー大学を目指します。チェルニウツィー大学に世界遺産ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅(Residence of Bukovinian and Dalmatian Metropolitans)があります。駅から20分ほど歩いてチェルニウツィー大学に到着しますが、開館時間は10:00からになっていました。チェルニウツィーの市中心部を散策して時間をつぶすことにします。
広場にやってきました。街の中にはいくつか広場があり朝から地元の人たちが集まっています。
チェルニウツィーの中心部にやってきました。この時計台ある建物が市庁舎になります。
チェルニウツィーは傾斜地に街があるので坂道が多いです。
こちらは教会です。ちょうどミサが行われており雰囲気的に内部の見学は断念します。
世界遺産ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅
を過ぎましたのでチェルニウツィー大学にある世界遺産ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅に再びやってきました。
開館時間は月曜から金曜が10:00~17:00、土日が10:00~18:00になります。
チェルニウツィーがオーストリア帝国の領土だった1864ー1882年に建設された府主教の邸宅、聖堂、修道院、庭園になります。
2011年に世界文化遺産に登録され、現在はチェルニウツィー大学の校舎として利用されています。
建物内はガイド付きでの見学で入場料が必要なようで正面の邸宅の建物内で支払いをしなければいけないようですが、確かにкассаと表示された窓口があるのですが閉まっています。
ガイド付きで見学している見学者はいるのですが説明がウクライナ語ですので私には馬の耳に念仏です。これなら外だけの見学にしておきます。
聖堂ではミサが行われていました。大学の校舎といっても聖堂は現在でもミサに使われていました。雰囲気的には内部に入れないので入口から少し様子をうかがう程度にしておきます。
外観だけの見学ですが天気が晴れでしたので青空で撮影条件は良好です。
寝台列車でチェルニウツィーからリヴィウに戻る
、チェルニウツィー駅に戻ってきました。
リヴィウへ戻る列車は発なので、まだ4時間ほど時間があります。駅のホームで待つことにします。
ホームの片隅には3両編成の短距離用の列車が停車しています。ウクライナは客車輸送がメインなのですが、この気動車の車両は珍しいです。
、リヴィウへ戻る列車が入線してきました。
きっぷはインターネットでオンライン予約してありますのでスマートフォンに保存してあるpdfファイルを乗車時に乗務員さんに提示します。
列車番号 | 136 |
乗車駅 | チェルニウツィー(Chernivtsi) |
到着駅 | リヴィウ(Lviv) |
発車時刻 | 15:37 |
到着時刻 | 21:10 |
運賃 | 63.14フリヴニャ(266円) |
帰りも3等寝台ですがリネン類無しの座席として利用します。行きは寝台車として利用して67.82フリヴニャだったのですが、帰りの運賃は63.14フリヴニャで行きとほとんど変わらずです。この運賃の差の理由がわかりません。
、2分遅れでチェルニウツィーを発車します。
、遅れもなく定刻通りにリヴィウ駅到着です。乗客のほとんどがリヴィウで下車します。リヴィウ駅ではこの先への乗客が多数待っておりリヴィウで乗客の入れ替えという感じです。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 75.95フリヴニャ | – |
合計 | 79.5フリヴニャ | – |