旧ソ連諸国の一つで東ヨーロッパにあるウクライナ。今回のアジアバックパッカートラベルではアジアを飛び出して東ヨーロッパのウクライナで鉄道に乗車、その際にインターネットできっぷを予約購入してみましたので紹介したいと思います。
ウクライナ鉄道のきっぷをオンライン予約購入
ウクライナ鉄道の予約サイトは下記になります。
Online reservation and purchase tickets – Ukrzaliznytsia
今回はチェルニウツィー(Chernivtsi)→リヴィウ(Lviv)の3等寝台のきっぷを予約購入します。リヴィウはウクライナ西部にある世界遺産の都市、チェルニウツィーは世界遺産ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅がある町です。
まずはfrom欄にChernivtsi、to欄にLvivを入力します。欄には2文字以上入力すると該当する駅がドロップ欄リストで表示されるので選択します。乗車日をカレンダーから選択します。ちなみにキエフ発のきっぷを検索する場合は「Kiev」ではなく「Kyiv」で入力します。
該当する列車が表示されます。表示されている項目は左から列車番号(Train number)、始発駅と終着駅(From / To)、出発日と到着日(Date)、発車時刻と到着時刻(Departure Arrival)、所要時間(Duration)、席の種類と残数(Seats available)になります。
席の種類と残数(Seats available)に表示されているアルファベットの意味は以下の通りになります。
- S1 Seating first class(1等席)
- S2 Seating second class(2等席)
- S3 Seating third class(3等席)
- L De Luxe / 1-cl. sleeper(1等寝台)
- C Compartment / 2-cl. sleeper(2等寝台)
- P Padded / 2-cl. sleeper(2等寝台)
- B Berth / 3-cl. sleeper(3等寝台)
今回は列車番号136 ЛのB 1の隣りにある「Choose」をクリックします。残数1枚の3等寝台のきっぷになります。
席の選択
席の選択画面になります。「Coaches」の項目に表示されているのが選択可能な車両と空席の残数です。今回は3等寝台になりますので上段、下段があり数字の上に ̄がある場合は上段、数字の下に_がある場合は下段になります。
今回は4号車の2番を選択します。選択した番号が赤色に変わっています。数字の下に ̄がありますので上段の寝台になります。画面右下に93.14UAHと表示されており、これが現時点でのきっぷの運賃です。「Order tickets」をクリックして次へ進みます。
乗客情報の入力項目になりますのでパスポート表記の名前を入力します。
名前の下にある選択項目は以下の通りになります。
- Document type(きっぷの種類)
Full(大人)
Сhild(子供)
Student(学生) - Services(シーツや飲み物のサービス)
Bed linen(リネン類)
2 Beverage(お茶、コーヒー、ミネラルウォーターから2つ選択)
1 Beverage(お茶、コーヒー、ミネラルウォーターから1つ選択)
「Bed linen(リネン類)」を選択すると枕やシーツが使えますので寝台で寝るなら選択した方が良いです。逆に昼間の移動で眠らず座席として利用するならチェックを外しておきます。
「Beverage」は飲み物ですが高いだけですのでチェックを外しておきます。事前にスーパーマーケットでミネラルウォーターやコーラを購入しておいたほうが安いです。
「Bed linen」や「Beverage」のチェックを外しておくと座席としての最低運賃になります。今回は3等寝台でも座席として利用するだけですのでチェックを外して「Add to Cart」をクリックします。
列車、乗客情報、運賃の確認画面になりました。支払い金額が63.14UAHと表示されており先程の93.14UAHから大幅に安くなりました。内容に間違いがなければ「Pay」をクリックします。
メールアドレスを入力してチェックボックスにチェックを入れて「Pay」をクリックします。
カードでの支払い
カード情報の入力画面になり、最終的な決済金額が63.14UAHと表示されております。利用できるクレジットカード、デビットカードはVISAとMasterになります。ここでカード情報を入力して「Pay」をクリックします。
そのまま支払いが完了するか、それぞれのカード発行会社の決済画面へ移動します。私の場合はカード発行会社の決済画面に移動して確認コードの入力になりました。ちなみに今回利用したカードはカンボジアのABA BANK発行のVISAデビットカードを使いドル口座から支払いました。
きっぷ(Boarding Pass)を保存もしくは印刷
支払いが完了すると画面にきっぷ(Boarding Pass)が表示されますので印刷するかPDFで保存しておきます。
こちらはPDFのきっぷ(Boarding Pass)です。
メールでもきっぷ(Boarding Pass)が送られてくるのですが届いていない場合は迷惑メールフィルタに引っ掛かっている可能性が高いです。
Boarding PassとOrder Formの違い
ウクライナ鉄道のきっぷをオンライン予約購入する際にBoarding PassとOrder Formのどちらかで予約が完了します。QRコードが記載されているBoarding Passはきっぷとして使えますので印刷するかスマートフォンにPDFで保存して乗車時に提示します。
もし、バーコードのOrder Formだった場合は、きっぷとしては使えませんので駅のきっぷ売り場でOrder Formを提示してきっぷを発券してもらう必要があります。
Boarding PassとOrder Formがどういう条件で変わるのかは不明ですが、オンライン予約時にどちらになるかは分かるようになっています。決済画面になる手前で項目にQRコードのマークがあれば、きっぷとして使えるBoarding Passになります。
QRコードに☓印が付いていたらOrder Formになりますので、きっぷ売り場で発券してもらう必要があります。
列車に乗車する
ウクライナ鉄道の乗車の仕方ですが日本とは少し違います。ウクライナ鉄道は駅に改札口がありません。タイやインドと同じでそのままホームまで行って列車に乗車する方式です。各車両の乗車口に乗務員さんがいますのでスマートホンやタブレットで保存してあるBoarding Pass(きっぷ)を提示します。
基本は乗務員さんがQRコードを端末でスキャンして乗車という流れになります。ただし、端末が支給されていない列車もあり乗務員さんがBoarding Pass(きっぷ)のメモして乗車という場合もあります。
きっぷに寝台の毛布やシーツ(Bed linen)と飲み物(Beverage)が含まれている場合は乗客から乗務員に言わないと持ってきてくれません。頼む際はきっぷ売り場で発券したきっぷやBoarding Pass(きっぷ)にBed linenとBeverageの有無が記載されていますので提示します。
以上、ウクライナ鉄道のきっぷをオンライン予約購入・e-ticketで乗車する方法でした。