シルクロード・中央アジアのウズベキスタン・サマルカンドにやって来ました。アミール・ティムールにより築かれた旧市街が世界遺産に登録され青の都とも呼ばれております。下記地図は現地にてGPSで収集したデータを元に作成しています。
ビビハニム・モスク(Bibi-Khanym Mosque)
08:20、旧市街のレギスタン広場の北東にあるサマルカンドで一番大きいモスクのビビハニム・モスク(Bibi-Khanym Mosque)にやってきました。
入場料22000スム(315円)です。
ビビハニム・モスクは1399年にティムールがインド遠征帰還後に建設が始まります。1404年にモスクは完成し、15世紀のイスラム世界で最も大きなモスクとして知られました。しかし、完成から数年後にはモスクのドームからレンガが落ち始め崩壊が始まります。ティムールが工事を急がせたために建物の安全性に問題が発生していました。
16世紀にティムール朝が滅びシャイバーニー朝の治世に変わるとアブドゥッラーフ2世(Abdullah Khan II)によりビビハニム・モスクの修復作業は全て中止されモスクは廃墟となります。1897年に起きた地震ではモスクの門が崩壊します。ソ連時代になり1974年からモスクの再建作業始まり2018年現在も作業は進行中です。
モスクの外観はきれいですが礼拝堂は修復作業中でお祈りをすることも出来ない状態です。修復工事が終わるまでは宗教施設より観光施設としての役割が大きいようです。
建物はきれいに修復され当時の姿と異なるかも知れませんが、このラウヒと呼ばれるコーランを置く台はウルグ・ベクが寄進した物で当時の姿のままです。
レギスタン広場(Registan)
08:50、レギスタン広場(Registan)にやってきました。世界遺産サマルカンドの一番の見所になり広場には3つの建物ウルグベク・マドラサ(Ulugbek Medressa)、シェルドル・マドラサ(Sher Dor (Lion) Medressa)、ディラカリ・マドラサ(Tilla-Kari (GoldCovered) Medressa)があります。
入場料は30000スム(429円)になります。
ウルグ・ベク・マドラサ(Ulugbek Medressa)
広場左側(西)の建物で1417~1420年にティムール朝第4代皇帝ウルグ・ベクにより建てられたマドラサ(神学校)です。
レギスタン広場の3つの建物で一番古い建物になります。ウルグ・ベク自身が天文学者であったために自ら教壇に天文学、神学、哲学、数学を教えていたとされています。内部にある正方形の中庭はモスク、講義室、100人の生徒たちが居住する寮に囲まれておりました。
シェルドル・マドラサ(Sher Dor (Lion) Medressa)
広場右側(東)にあるマドラサで1619~1636年にサマルカンドを治めるYalangtush Bakhodurの命により建てられました。シェルドル(Sher Dor)はライオンを意味しています。
偶像崇拝が禁じられているイスラム教では珍しい鹿、ライオン、人の顔が描かれているのが特徴です。このライオンは200スム紙幣のデザインにも採用されています。
内部は広い中庭を持つ構造で青のタイルがふんだんに使われ装飾されています。青の都にふさわしい色使いです。
ディラカリ・マドラサ(Tilla-Kari (Gold Covered) Medressa)
広場正面にある建物で1646~1660年にYalangtush Bakhodurに命により建てられたマドラサです。先に建設されたシェルドル・マドラサがイスラム法学者たちの反感を招き懐柔するために建設したとも言われています。
モスク内部の装飾が見所でふんだんに使われた金箔と幾何学模様のデザインが素晴らしいです。
ディラカリ(Tilla-Kari)は「金で覆われた」を意味しており、その名の通り金箔が多く使用されております。
サマルカンド駅でブハラ行きのきっぷを購入
昼頃、20番バスに乗車します。運賃は1200スムですが5000スム紙幣で払うと釣り銭は3700スムで100スム少ないです。100スム紙幣がないと釣り銭は切り捨てられます。
12:50、サマルカンド駅にやってきました。明後日9月1日のブハラ行きのきっぷを購入しておきます。きっぷ購入にはパスポート必須です。きっぷ売り場で15分ほど並びますが地元の人たちはきっぷ1枚を買うのにすごい時間がかかっています。どうも見ている限り行き先だけ決まっていて列車番号や時間は駅員さんに聞いて調べてもらっています。
私は時刻表を調べて列車番号をメモしてきましたので、パスポートの情報入力に時間がかかっただけで2分ぐらいで発券されました。サマルカンドからブハラまでは運賃43000スムになります。
サマルカンド駅前からはトラムも走っています。このトラムは2路線が運行されているのですがレギスタン広場のある旧市街へは行かないので観光客はあまり関係なさそうです。
世界遺産シャーヒ・ズィンダ廟群(Shah-i-Zinda)
16:00、世界遺産シャーヒ・ズィンダ廟群(Shah-i-Zinda)にやってきました。
入場料12000スム、撮影料6000スムになります。
ティムールの家族や家臣を祀った廟になり、ここも世界遺産の保護範囲のAfrosiab Archaeological Area(ID 603-001)のなかにあります。
http://whc.unesco.org/en/list/603/multiple=1&unique_number=715
Shodi Mulk Oko Mausoleumの内部です。1372年に建設されティムールの妹Turkon okoとその娘Shodi Mulk Okoが祀られています。内部のモザイク画は美しく霊廟群でもっとも美しい霊廟とされます。
Shirin Beka Oka Mausoleumの内部です。1385年に建設されティムールの妹Shirin Beka Okaが祀られています。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16300スム | – |
交通費 | 2500スム | 路線バス |
交通費 | 43000スム | 鉄道 サマルカンド→ブハラ |
ビビハニム・モスク | 22000スム | – |
レギスタン広場 | 30000スム | – |
シャーヒ・ズィンダ廟群 | 18000スム | 入場料12000スム、撮影料6000スム |
合計 | 131800スム | 1000スム≒14.3円 円換算:1885円 |
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 24ドル | 1泊12ドル×3 |
合計 | 24ドル | 1ドル≒112円 円換算:2688円 |
朝食
ホステルで朝食を頂きます。お粥、ナン、ゆで卵で簡単な朝食です。
ウズベキスタンではコカコーラやペプシは高級品
昼頃、Registon SUPERMARKETで食パン900スムと地元メーカーのFiesta Kola 1.5L 2250スムを購入します。ウズベキスタンではコカコーラやペプシは高級品で1.5Lで7000スム前後します。地元メーカーのコーラや清涼飲料水は半額以下で購入できたりします。
Registon SUPERMARKETではコーラが以下の金額でした。
- ペプシコーラ 500ml 2990スム(43円)
- ペプシコーラ 1L 4990スム(71円)
- ペプシコーラ 1.5L 6790スム(97円)
- Fiesta Kola 1.5L 2250スム(32円)
ウズベキスタンの物価からするとペプシは結構高級品です。
会計は3150スムで1000スム紙幣4枚で支払いますがお釣りは850スムの所を700スムしか返ってきません。100スム以下の紙幣がないので切り捨てられて値上げされてしまいます。
今日はパミール高原からサマルカンドまでの写真データを整理しておきます。放っておくと訳が分からなくなりますので場所ごとにフォルダを作り分けておきます。明日はいよいよサマルカンドからブハラまで移動です。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 8600スム | – |
合計 | 8600スム | 1000スム≒14.3円 円換算:123円 |