シルクロード・中央アジアのウズベキスタン・ヒヴァにやって来ました。世界遺産イチャン・カラの観光を終えて寝台列車でウルゲンチ(Urganch)からタシケント(Ташкент)まで移動します。ウズベキスタンで初めての寝台列車の乗車になります。下記地図のルートは現地にてGPSで収集したデータを元に作成しています。
ヒヴァ最終日の朝食
ゲストハウスで朝食を頂きます。このゲストハウスで唯一良いところは朝食で、その他はダメです。
、ゲストハウスをチェックアウトして世界遺産イチャン・カラを通りウルゲンチ行きトロリーバスの乗り場へ向かいます。
トロリーバスでヒバからウルゲンチまで移動
、世界遺産イチャン・カラの城壁の北東にあるウルゲンチ行きトロリーバス乗り場にやってきました。ヒヴァからウルゲンチまで距離は約30kmあり、交通手段はトロリーバス、タクシー、ミニバスがあり一番安いのはトロリーバスです。その代わり一番時間が掛かります。
、トロリーバスが発車します。トロリーバスは都市部を走っているイメージなのですがウルゲンチからヒヴァのトロリーバスは田舎を走っています。乗客は思ったより多く混雑しておりますがバス停が多くゆっくり走るので競合するミニバスやタクシーにはウルゲンチまで早く行きたい乗客が流れている様子です。
ヒヴァからウルゲンチまでの運賃は1300スムです。5000スム払ってお釣りが3700スムでしたが釣り銭不足の可能性もあり、もしかしたら1200スムかもしれません。
、ウルゲンチのヒヴァ行きトロリーバスの出発地点で下車します。ヒヴァから約1時間でウルゲンチに到着です。道の向かいにはヒヴァ行きトロリーバスが2台待機中です。ここはヒヴァ行きトロリーバスの出発地点なのですが、ヒヴァからのトロリーバスはもう少しウルゲンチ中心部まで走って戻ってきます。私はここで降りてしまったのですが、トロリー線に沿ってウルゲンチ中心部へ歩いていきます。
しばらく歩いていると先ほどまで乗車していたトロリーバスが戻ってきました。この後にヒヴァ行きに変わるようです。トロリーバスはウルゲンチ駅前から南北に伸びる駅前通りを越えて市内東側まで走っていました。降りずに駅前通りまで乗車していても良かったようです。
ウルゲンチ駅
、ウルゲンチ駅に到着です。駅前には19番バスが停車しており、これでトロリーバスが走っている中心部まで行くことが出来ます。駅前通りはそれほど通行量はないのですが片側3車線でかなりの過剰設備です。
ウルゲンチ駅の駅舎はサマルカンドやタシケントの駅舎と同じように青のタイルを使っています。
駅の敷地入口できっぷとパスポートの確認があり、次に駅舎の入口で手荷物のX線検査があり、きっぷの裏にスタンプが押され改札を済ませます。
待合室で待つことになりますが今回は7時間待ちです。
寝台列車でウルゲンチからタシケントまで移動
列車はウルゲンチ発アンディジャン行きになり1495kmの距離を走ります。今回はウルゲンチから首都タシケントまで1074kmの旅路になります。
列車番号 | 394 |
乗車駅 | ウルゲンチ |
発車時刻 | 19:23 |
到着駅 | タシケント |
到着時刻 | 12:37 |
距離 | 1074km |
運賃 | 182183スム(コーカンドまでの運賃) |
列車のきっぷはウルゲンチからコーカンドまで購入しているのですが首都タシケントで下車します。理由はコーカンドのホテルを調べてみると1泊25ドル以上でものすごく高いのです。これだとコーカンドに宿泊するよりもタシケントで1泊10ドルのゲストハウスに宿泊して鉄道でコーカンドまで日帰り旅行した方が安く済みます。
下記のようにタシケント~コーカンドの部分に相当する27078スム(約390円)が無駄になってしまうのですが、ウルゲンチ駅まで出向いてキャンセルや変更する手間を考えればそのままにしてタシケントで降りてしまった方が楽です。
- ウルゲンチ~コーカンド Coupe(2K) 182183スム
- ウルゲンチ~タシケント Coupe(2K) 154105スム
- タシケント~コーカンド Coupe(2K) 74430スム
- タシケント~コーカンド 2B 46517スム
、そろそろ乗車開始かと思いホームへ出るとちょうどディーゼル機関車の連結をやっています。ウルゲンチは非電化区間なのでタシケントまでディーゼル機関車で牽引なのか途中のサマルカンドあたりで電気機関車へ交換なのか気になるところです。
すでに乗車が始まっており乗車口に列が出来ております。今回の客車はロシアのMECT-36になり最高速度は160km/hになります。旧ソ連諸国でよく見かける車両で私もウクライナなどで乗車しています。
この車両は160km/h対応なのですが120km/hまででしか運用されているのに遭遇しておらず、今回サマルカンドからタシケントを走行する際に高速鉄道対応区間がありますので160km/hまで出すか期待しています。
、今回は3号車の寝台車に乗車です。ジョージア・トビリシ~アルメニア・エレバン、ジョージア・トビリシ~アゼルバイジャン・バクーの国際列車では3等寝台でしたが、今回は1ランク上の2等寝台です。
クーペ(Coupe)と呼ばれるドアが閉められるコンパートメント4人寝台(2段+2段)になります。今回はグレードが高い寝台ですのでウクライナ、ジョージアなどで乗車した開放型寝台のように通路側にも寝台があるというのではありません。2等寝台ですがエアコン無しで列車の編成には電源車は連結されておらず台車にある発電機とバッテリーで電力が供給される方式です。
トイレは線路への垂れ流し式ですので駅停車中は鍵を掛けられ使えなくなります。
、定刻より1分早発で発車します。発車後まもなくきっぷの回収があり、シーツや枕カバーのリネン類が配られます。自分でシーツなどをセットして寝ます。遅れがなければ08:09サマルカンド到着、12:37タシケント到着になります。やることがありませんので早々に就寝です。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 5500スム | – |
交通費 | 1300スム | トロリーバス ヒヴァ→ウルゲンチ |
合計 | 6800スム | 1000スム≒14.3円 円換算:97円 |
夜が明けてサマルカンドに到着
06:00頃、起きるとナヴォイ駅(Navoiy)に停車中です。次はサマルカンドです。まだ眠いのでもう一眠りです。
、7分早着でサマルカンド到着、列車を降りて少しホームを歩きます。
、サマルカンドを発車します。次はタシケントになり途中駅無しで約4時間走ります。サマルカンドからタシケントの間には高速鉄道の区間があるのですが、列車の揺れや線路の音からして通っていない様子でスピードも客車の最高速度160km/hには達せずに120m/hまでしか出ておらず不完全燃焼です。
タシケント南駅に到着
、タシケント南駅(Ташкент Южный)に到着です。
ウズベキスタンの首都タシケントにやってきました。ここから予約したホステルまで移動します。
タシケント南駅の西隣りにある路線バスターミナルから40番バスに乗車します。この40番バスは空港の国際線ターミナルの第2ターミナルとタシケント駅へ行くのに使えます。タシケント南駅から乗車の場合は空港第2ターミナルの出発ロビー建物前のバス停に停車します。もし、逆方向のタシケント駅からの乗車ですと第2ターミナルまでは行きませんが空港入口にバス停があり、バス停から徒歩5分ほどで第2ターミナルです。
タシケント南駅から出ている路線バスは以下の通りです。
8,20,32,38,40,48,57,58,62,74,75,80,84,86,99,112,114,126,128,131,132,134
バスの路線は多くタシケント中心部まで行くのには困らないでしょう。
、40番バスに乗車します。運賃は1200スムです。タシケント国際空港の第2ターミナルに寄りタシケント駅へ向かう途中で下車します。バス停から路地を入った住宅街にBooking.comで予約しておいたAmir Khan Hostelに到着です。
部屋は1泊10ドル(ドル払いOK)のエアコン付き12人ドミトリーになります。これでタシケントでの拠点を確保しました。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 37500スム | – |
交通費 | 1200スム | 路線バス |
印刷 | 500スム | 鉄道きっぷ2枚 |
理髪代 | 10000スム | – |
合計 | 49200スム | 1000スム≒14.3円 円換算:704円 |
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 40ドル | 1泊10ドル×4 |
合計 | 40ドル | 1ドル≒112円 円換算:4480円 |