東南アジアのカンボジアでATM手数料が安い銀行を調べてみました。カンボジア旅行の際は日本円を現地で両替するのですが基本はカンボジア・リエルではなく米ドルに両替します。法定通貨はリエルなのですが米ドルがコンビニ、スーパーマーケットから田舎の売店までどこのお店でも使えます。値札も米ドル表示だったりします。リエルは1ドル未満の釣り銭用の補助通貨扱いですので買い物をしていると釣り銭でリエルが勝手に溜まっていきます。
米ドル経済圏のカンボジアですが多くのATMは米ドルとリエルの2種類の通貨引き出しに対応しています。私はATMでの引き出しが便利なのでオススメします。日本円を持ち込んで両替所で両替というのも出来ますが、香港のように店先に両替レートが表示されているということが一部を除いてありません。直接聞かないといけないのとレートを誤魔化される危険性がありますので両替所はオススメしません。ATMはカードを飲み込まれる危険性もありますが、それでも私は操作が簡単なATMをオススメします。
カンボジアの法定通貨はリエルですが、カンボジアの現金取引の8割以上が米ドルになりますのでATMは基本的に米ドルでの取引になります。私の知る限りではリエルのみのATMは見たことがありません。もし、リエル紙幣が欲しい場合はABA BANKのATMがリエル紙幣の在庫切れに遭遇したことがなくオススメです。CANADIA BANKのATMだとリエル紙幣の在庫切れが常態化しており米ドル紙幣のみの引き出しでした。リエルの需要が低いのでATMに補充していないようです。
カンボジアのATM手数料
カンボジアのATM手数料を調べてみました。カンボジアではATM手数料無料の所は無さそうです。ベトナムならAGRI BANKが手数料無料なのですが、カンボジアでは1回につき5ドルが手数料として徴収されるのが標準のようです。
銀行名 | 引き出し額 | ATM手数料 |
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CAMBODIA ASIA BANK | 250ドル 500ドル 750ドル 1000ドル |
5ドル 10ドル 15ドル 20ドル |
ABA BANK | 500ドル 1000ドル 1500ドル |
5ドル 9ドル 15ドル |
CANADIA BANK | 500ドル | 5ドル |
ANZ ROYAL BANK | 500ドル | 5ドル |
ACLEDA BANK | 250ドル | 4ドル |
CAMBODIAN PULIC BANK | 250ドル | 5ドル |
CATHAY UNITED BANK | 250ドル | 5ドル |
*ABA BANKは限度額は確認しておりませんが1500ドルまでは1回で引き出せます。CANADIA BAMNKは2017年5月頃までは手数料5ドルで1000ドルまで引き出せましたが、2018年3月現在は限度額が500ドルになっていました。
カンボジアのATM手数料は結構高いです。「日本ならATM手数料が提携ATMなら無料なのに」と思う人もいると思いますが、それは日本国内発行のキャッシュカードを日本国内のATMで使う場合の話です。海外発行のキャッシュカードをセブン銀行などのATMで使う場合はカードのブランドによりますが大体210円の手数料を徴収されます。カンボジアで発行されたキャッシュカードをカンボジア国内の同じ銀行ATMなら手数料は無料です。
それでもセブン銀行の210円と比べてもカンボジアの5ドルは高いです。ATMで引き出すなら限度額で引き出すのが一番効率的なようです。
カンボジアのオススメATM
1000ドル引き出すならCAMBODIA ASIA BANK
CAMBODIA ASIA BANKは1回の引き出し限度額が1000ドル、ATM手数料5ドルで私の知る限りでは1000ドル単位での引き出しならATM手数料が一番割安です。10ドル紙幣や20ドル紙幣が混ざって出てくるので小銭に崩す手間がいりません。2016年現在、預金量は商業銀行36行中の25位の小規模銀行、ATMはプノンペン、シェムリアップ、バッタンバン、シアヌークビルなどに設置。
参考:カンボジア国立銀行統計データ
CAMBODIA ASIA BANKのATM手数料が値上げ
2019年4月頃からCAMBODIA ASIA BANKのATM手数料が値上がりしました。今まで1000ドル引き出してATM手数料が5ドルだったのが20ドルに大幅値上げです。どうやら250ドル刻みでATM手数料が5ドルづつ上がる模様です。このATM手数料改悪によりCAMBODIA ASIA BANKの利用価値は無くなりました。
一番良く見かけるのがABA BANK
ABA BANKは500ドルまではATM手数料5ドルですが1000ドルだとATM手数料9ドルになり少し安くなります。ただし、1500ドルの引き出しだとATM手数料15ドルになって割引がなくなります。100ドル単位で引き出すと全て100ドル紙幣で出てきました。2016年現在、預金量は商業銀行36行中の5位、ATM設置台数はカンボジア2位です。
外国人が集まる所にあるのがCANADIA BANK
CANADIA BANKは1回の引き出し限度額500ドル、ATM手数料5ドルで特に安いわけではありませんが500ドル引き出すと10ドル、20ドルなど小額紙幣が混ざっているのが特徴です。わざわざスーパーマーケットで買い物して100ドル紙幣を崩す手間がありません。2017年5月頃までは引き出し限度額1000ドル、ATM手数料5ドルだったのですがいつの間にか限度額500ドルに引き下げられて実質手数料値上げになってしまいました。2016年現在、預金量は商業銀行36行中の2位です。
そこそこ見かけるANZ ROYAL BANK
ANZ ROYAL BANKは1回の引き出し限度額500ドル、ATM手数料5ドルで標準的です。500ドル引き出すと全て100ドル紙幣で出てきました。2016年現在、預金量は商業銀行36行中の4位です。
その他の銀行は引き出し限度額が低いのでATMの利用価値は低いです。250ドルまでならACLEDA BANKがATM手数料4ドルで他より1ドル安いです。
カンボジアの銀行ATM操作方法・CAMBODIA ASIA BANK編
今回の紹介するのはCAMBODIA ASIA BANKのATM操作方法です。操作方法はカンボジアの他の銀行ATMとほぼ共通していますので参考になるかと思います。
こちらがCAMBODIA ASIA BANKシェムリアップ支店のATMです。ATMの製造メーカーは不明ですがカードを入れてテンキー入力しますので操作方法は他のATMと同じです。
カード挿入口にスキミング装置とかが無いのを確認してからカードを入れるとクメール語、英語、中国語で表示されます。ATM手数料が5ドル掛かるという表示で「YES」を選択すると取引が始まります。
言語選択画面です。クメール語、英語、中国語の3言語が選択できます。カンボジアのATMはクメール語、英語、中国語の3言語に対応しています。日本語対応のATMは見たことがないのでおそらく無いようです。カンボジアはチャイナマネーが流入してバブル真っ最中ですのでATMも中国語対応と推測されます。今回は英語を選択して操作を進めます。
暗証番号の入力画面です。テンキー周辺に隠しカメラがないか確認してから暗証番号を入力します。
現金を引き出しますので「CASH WITHDRAWAL」を選択します。
引き出す口座を選択しますので通常は「DEFAULT」を選択します。
米ドルでの引き出し金額を選択しますが金額が多い場合などは「OTHER」を選択します。
他の銀行ATMだと金額選択画面の前に通貨選択画面があり米ドルとカンボジア・リエルが選択できる場合があります。ただし、カンボジアでは米ドルがスーパーマーケットから一般の商店でも問題なく使用可能ですので米ドルを選択します。リエルで引き出して使い切れなかった場合、日本に帰国しても両替できずに紙くず同然になってしまいますので注意しましょう。
テンキーで金額を入力します。
金額が1000ドルを超えると入力やり直しになります。1回の引き出し限度額は1000ドルになります。
金額を入力すると処理中の画面になります。
処理が終わると最初にカードが返却されます。
続いて現金が出てきます。1000ドル引き出した場合は100ドル紙幣9枚、20ドル紙幣3枚、10ドル紙幣4枚が出てきました。
最後に明細が出てきて取引完了です。
カンボジアのATMは英語さえ読めれば操作は難しくありません。スキミングや背後からの強盗に気を付ければ簡単に米ドルが引き出せます。