シルクロード・中央アジアのウズベキスタンにやって来ました。ウズベキスタンの首都タシケント(Tashkent / Тошкент)からカザフスタン・ジベックジョリ(Zhibek Joly / Жибек Жолы)に抜けて国際バスでキルギスの首都ビシュケク(Bishkek / Бишкек)まで移動します。下記の地図はGPSで記録したタシケントからビシュケクまでの実際に通ったルートです。
タシケントからカザフスタン国境チェルニヤエフカまで移動
、ホステルをチェックアウトします。この時に旧ソ連でおなじみの滞在登録の用紙をもらいます。ソ連時代から続く外国人滞在登録制度でほとんど意味のない制度です。ウクライナ、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンでは短期旅行者には関係なく私も対象外でした。アゼルバイジャンは10日以上の滞在だと滞在登録が必要なので少し面倒ですね。ホステルのスタッフ曰く「ホテルに宿泊したら必ずもらう」「絶対に無くしてはいけない」と念を押されました。
日本大使館でも滞在登録について注意を呼びかけています。
Посольство Японии в Узбекистане – 領事関係
https://www.uz.emb-japan.go.jp/jp/visa-tourism/updated-consul/taizaitoroku.html
まずはホステルから徒歩でタシケント駅へ向かいます。
、タシケント駅の西隣にある路線バスターミナルにやってきました。ここから国境の町チェルニヤエフカ(Chernyaevka)まで行くミニバス乗り場近くを通る60番バスに乗車します。
、バスが出発します。乗務員のおばちゃんが運賃徴収しにきます。運賃表示はなく2000ソム(29円)支払いますがお釣りは無し。実際の運賃は1200ソム(17円)で路線バスでぼったくられました。
、バス停Yunusobod dehqon bozoriで下車します。陸橋を挟んだバス停の向かい側にカザフスタン国境のチェルニヤエフカ(Chernyaevka)行きミニバス乗り場があります。
特に乗り場表示はなく道路上でワゴンに地元の人たちが乗り込んでいる場所がありますので、チェルニヤエフカ行きか聞いてみたら合っていました。ミニバスは頻繁にきますので待ち時間は無しでした。国境の町チェルニヤエフカまでの運賃は1500ソム(21円)です。
タシケントからチェルニヤエフカまでは475、500、555、570、604番バスとすれ違います。タシケント市内からでもバスで国境まで行けそうな雰囲気です。
、チェルニヤエフカに到着します。
ちょうど国境から来た604番バスが停車しています。バスで国境まで行けますがGPSを確認すると大した距離はなく、ここから国境までは歩いていけます。
途中で475番バスとすれ違います。
、ウズベキスタン・カザフスタン国境が見えてきました。
ウズベキスタン側チェルニヤエフカのイミグレーション前にはバス停があります。
475、555、570、604番のバスが停車しています。604番は運賃600ソム、その他は不明です。バス停は頻繁に両替の声を掛けられます。
ウズベキスタン側 | チェルニヤエフカ (Chernyaevka) |
カザフスタン側 | ジベックジョリ (Zhibek Joly / Жибек Жолы) |
ウズベキスタン・チェルニヤエフカから出国
、ウズベキスタン側チェルニヤエフカのイミグレーションは入口でパスポート確認があり建物内へ。最初に税関検査がありますが手荷物をX線検査に通すだけで会話は一切無し、無言で通過です。
出国手続きは、滞在登録の紙を出さずにパスポートのみで提出します。「Yaponiya(ヤポニヤ)」と質問されただけでそのまま出国手続き完了です。Webカメラでの撮影は無しでした。
、出口で出国スタンプの確認がありウズベキスタンを出国します。
時差調整
ウズベキスタンとカザフスタンとの間には時差が1時間あります。ウズベキスタンよりカザフスタンが1時間進んでおります。目的地のキルギスの時刻はカザフスタンと同じになり、以下のような時間関係になります。
ウズベキスタン(GMT+05:00) カザフスタン・キルギス(GMT+06:00) 日本(GMT+09:00)
ここからは時計を1時間進めてカザフスタン時間になります。
カザフスタン・ジベックジョリから入国
、カザフスタン側イミグレーションの前にきましたが入場規制により外で待ちます。
、イミグレーション建物内に入り、入口で入国カードをもらいます。入国カードはパスポート番号、姓名、行き先、入国目的、住所、署名を記入します。
、入国審査の列に並びますが大混雑です。しかも並んでおらず、1つの窓口に2列、3列出来ていたり、割り込みがあったりとかなり滅茶苦茶です。同じ旧ソ連のウクライナやジョージアではこのような光景はありませんでした。カザフスタンはこれほどいい加減なのでしょうか?
、順番が来ましたが、何故か隣の窓口で入国手続きです。Webカメラで撮影して、質問は行き先を聞かれただけで終了です。パスポートと一緒にスタンプを2箇所押された入国カードが返却されます。
続いて税関の入口でパスポートの入国スタンプの確認があります。税関検査は手荷物のX線検査があるだけでした。建物を出て通路を歩いて規制区域の出口へ向かいます。
、外に出ました。無事にカザフスタンに入国です。外にはタクシーのドライバーさんたちが「シムケント、ダルハン」など声を掛けてきます。両替屋のおばさまたちも大勢おります。真夏の炎天下ですので路上にクワス屋も出ています。商店や露天も多くテンゲだけでなくソム払いを受けている所も見かけます。
私はこのままジベックジョリから約2.5km離れたダルハンバスステーションへ徒歩で向かいます。タクシーでも行けますが急いでいないのとテンゲを持っていないので徒歩です。ここの国道は車の通行量と比較すると明らかにオーバースペックで立派すぎます。将来は貿易が盛んになってトレーラーが行き交うことを想定しているのでしょうか?
カザフスタン・ジベックジョリからキルギス・ビシュケクまで国際バスで移動
、ダルハンターミナル(Darkhan Avtovakzal)に到着します。ここからキルギス・ビシュケク行き国際バスが運行されております。
町外れのバスターミナルですがバスが何台も停車しており、売店や両替所も数軒ありバスターミナルらしくなっています。
建物内で時刻表と料金を確認します。ジベックジョリ(Жибек Жолы)のダルハンバスターミナルからは主要都市へのバスが出ています。
行き先 | 運賃 | 発車時刻 |
アルマトイ (Алматы) |
3500テンゲ | |
アスタナ (Астана) |
6000テンゲ | |
ビシュケク (Бишкек) |
3500テンゲ (チケット窓口は3000テンゲと表示) |
|
クズロルダ (Қызылорда) |
2500テンゲ | |
シムケント (Шымкент) |
700テンゲ | |
テュルキスタン (Түркістан) |
1500テンゲ |
キルギス・ビシュケク行きは17:00と20:00の1日2本の運行で3500テンゲとなっておりますが、何故か窓口には3000テンゲと表示されております。時刻と運賃が確認できたのでチケット購入になるのですが窓口のкассаは閉まっています。
ここでどこからともなく現れたお兄さんが助けてくれます。何故か外の両替所でバスのチケットを販売しており、ビシュケク行きは3000テンゲ、ソム払いは70000ソム(1000円)になります。テンゲは持っていませんし、必要ないですのでウズベキスタン・ソムで支払います。国際バスのチケット購入なのでパスポート必須になります。
ここでお兄さんがパスポートを持ってバスターミナルの建物へ行きます。チケットを発券してくるということで3分ほど待つチケットを持って帰ってきました。国際バスは発になり座席は11番です。で11人埋まっているのでビシュケク行きは需要があるようです。今回助けてくれたお兄さんはこの両替所の人でした。両替所はバスチケットの販売もやっているようです。
ビシュケク行き国際バスは出発ですので4時間ほど待つことになります。バスステーションの待合室で時間まで待ちますが、何故かハエが異常に多いのです。建物が汚いとかいうわけではないのですがそこら中でブンブン飛んでおります。どこに発生源があるのでしょうか?なぜ海外はハエが多いのか不思議です。
、カザフスタン・ダルハンからキルギス・ビシュケク行き国際バスの乗車開始です。まずはトランクルームに荷物を預けますが車内はサウナですのでしばらく乗車せずに外で待ちます。そうしているうちに出発時刻の20:00を過ぎます。カザフスタンでは定時出発は無理なのでしょうか?今回は早朝到着予定なので遅れても問題ありません。
、バスに乗車して待ちます。
、35分遅れで国際バスが発車します。10ぐらい空席があり思ったほど混雑しておりません。バスはエアコン付きですが動いておらず天井を開けているだけです。夜行バスなのでこれから気温が下がるので徐々に涼しくなるでしょう。
出発して2分後、ガソリンスタンドに立ち寄り給油です。バスは少なくても出発6時間前にはバスステーションに止まっていたのですが給油しておくという考えはないようです。海外でバスに乗車すると日本とかなり違うので驚きます。
日没後になると気温が下がりエアコン無しでも車内はかなり涼しくなります。
、カザフスタン第3の都市シムケント(Shymkent / Шымкент)に入ります。シムケントは街灯やネオンが多くかなり大きな都市です。新しいビルも多くタシケントより発展している雰囲気です。
、道路脇の売店で10分のトイレ休憩です。トイレは有料。外は涼しく昼間の暑さとは無縁です。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
交通費 | 2000スム | 路線バス |
交通費 | 1500スム | タシケント→チェルニヤエフカ |
交通費 | 70000スム | 国際バス ジベックジョリ→ビシュケク |
合計 | 73500スム | 1000スム≒14.3円 円換算:1051円 |
カザフスタン・キルギス国境へ
、検問でバスが停車します。身分証やパスポートの確認がありましたが特に問題なく出発します。
カザフスタン側 | Андас батыр Андас батырは2005年までНовоВоскресеновкаと呼ばれていました。 |
キルギス側 | チャルダヴァル (Chaldybar / Чалдыбар) |
カザフスタン・Андас батырから出国
、カザフスタン・キルギス国境に到着です。カザフスタン側国境はАндас батыр。荷物はバスに載せたたまで乗客はイミグレーションに向かいます。
カザフスタン側イミグレーションに到着しますがゲートが閉められており入れません。人と車のゲートが交互に開くようで車がゲートを通過してイミグレーションへ向かいます。しばらくすると車のゲートが閉められて、こちらのゲートが開いて人の通行が始まります。
イミグレーションに入り列に並びますが窓口は2つのみ開いており渋滞中。しばらくすると出国カードの記入が必要と判明して乗客たちと一緒に出国カードを探す。イミグレーションの職員はやる気が無いようで一切案内をしません。見つけた出国カードはトナー切れのレーザープリンタで印刷したようで字がかすれています。おまけに出国カードはキリル文字の表記のみ。隣の人の出国カードを覗いて出国日時、出国時間、姓名、パスポート番号を記入しているのを把握します。
再び列に並びますがイミグレーションは割り込み頻発でひどい状況です。カザフスタンには並ぶ習慣がなく中国の駅のきっぷ売り場のようです。ようやく順番が来てパスポート、入国カード、出国カードを提出して出国手続きです。Webカメラで撮影がありますが特に質問はなくパスポートと出国カードが返却されて出国手続き終了です。
、カザフスタンを出国します。外に出て通路を進むとゲートがあり、ここで出国カードを回収されキルギスへ向かいます。
キルギス・チャルダヴァルから入国
キルギス側チャルダヴァル(Chaldybar / Чалдыбар)イミグレーションは空いており待ち時間は1分で順番が来ます。Webカメラで撮影がありますが特に質問もなくキルギスの入国手続完了です。
、キルギス入国です。税関検査も無くそのまま外に出ます。
バスは既にキルギスに入国しており待機中でした。
両替所、商店数軒ありますが早朝で両替所は閉まっています。飲食物とSIMカードは購入可能でした。
、国際バスが出発します。
、キルギスの首都ビシュケクに到着です。
到着場所は西バスターミナルのZapadny Avtovozkalです。標高720mで朝は涼しいです。
Booking.comでバスターミナル西隣りにあるApple Hostelを予約しておいたのでそのまま直行です。朝でしたがチェックインが出来たバスターミナルに数軒ある両替所を確認して10ドル→680ソムに両替します。
西バスターミナルの隣りには24時間営業のスーパーマーケットが非常に便利です。
URBAN312 アルコール3.5% 500ml 49ソム(80円)
キルギスビールを早速購入しますが、このURBAN312は味が今までのビールとは違い不味いと感じた珍しいビールです。素材が違うのか、製造方法が違うのかは不明ですが味が違います。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 297ソム | – |
合計 | 297ソム | 1ソム≒1.639円 円換算:487円 |
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 16ドル | 1泊8ドル×2 |
合計 | 16ドル | 1ドル≒112円 円換算:1792円 |