ビシュケク（Бишкек）からイシククル湖のチョルポンアタ（Чолпон-Ата）とカラコル（Каракол）まで足を伸ばします。イシククル湖はキルギス最大の湖でシルクロードの交易路上にあり古代より多くの人々が行き来していました。このイシククル湖の北岸にあるのがキルギスのリゾート地チョルポンアタ、東にあるのがキルギス第4の都市カラコルになります。
ビシュケクからイシククル湖のリゾート地チョルポンアタまでマルシュルートカで移動
ビシュケクを離れてキルギス最大の湖イシククル湖にあるリゾート地チョルポンアタを目指します。イシククル湖はシルクロードの交易路にあり古代から多くの人たちが行き来していた場所です。西遊記の三蔵法師のモデルになった唐の玄奘三蔵もイシククル湖沿いを通りアクべシムに抜けるルートを通っています。上記の地図は実際に現地でGPSを使用して記録したルートです。
ビシュケク西バスターミナル
サクラゲストハウスをチェックアウトして35番バスで西バスターミナルまで移動します。運賃は8ソムです。35番バスは東バスターミナルから西バスターミナルまで移動するのに使えるバスです。
、西バスターミナルにやってきました。チョルポンアタ行きマルシュルートカを探しに行きます。
マルシュルートカ
チョルポンアタ行きマルシュルートカはバスターミナル東側の乗り場から出発しています。チョルポンアタ行きマルシュルートカを探していると客引きのおじさんに声を掛けられます。この場合は警戒しないといけませんが、「チョルポンアタ（Чолпон-Ата）」と一言だけ言ったら乗り場に案内してくれました。チョルポンアタ経由カラコル行き401番マルシュルートカがバスターミナル裏手にいました。
運賃は最初に300ソム（492円）と言われていたのですが実際の徴収時には250ソム（410円）でした。他のチョルポンアタ行きの乗客も同じ金額でしたので釣り銭の間違えではないようです。ぼったくり料金で提示されたのでしょうか？
チョルポンアタへの道
、カラコル行き401番マルシュルートカが出発します。チョルポンアタまで順調に行けば約4時間で到着予定です。
、峠越えの峡谷の山道に入ります。標高は1200m以上になり徐々に上がっていきます。乾燥地帯の中で川の周辺に草木が生えておりシルクロードの風景が続きます。
レストラン
、レストランで20分の昼休憩です。標高1530mになりかなり標高が上がり日差しは強いですがビシュケクよりは涼しくなってきました。
イシククル湖
、イシククル湖が見えてきました。
チョルポンアタに到着
チョルポンアタ
、チョルポンアタ（Чолпон-Ата）に到着です。バスステーションを過ぎたところで降ろしてもらい道なりに歩いていくと右手にBooking.comで予約しておいたApple Hostelの表示が見えてきました。
Apple Hostel
、路地に入り進むとApple Hostelにホステルに到着です。ここはビシュケクのApple Hostelの系列店になります。
4人ドミトリー
部屋は1泊6.3ドル（440ソム）の4人ドミトリーになります。
岩絵の野外博物館Petrogliphs Museum
Petrogliphs Museum
、チョルポンアタの北西にあるPetrogliphs Museumにやって来ました。ここはキルギスの青銅器時代（紀元前1500年頃）から8世紀頃まで岩絵が展示されている野外博物館です。入場料は80ソム（131円）になります。
Petrogliphs Museum
岩が転がる広大な荒野が博物館になっており古代の岩絵や石人（バルバル）で点在しています。
Petrogliphs Museum
岩絵は動物の絵が描かれており主だった岩絵には近くに目印が設置されています。
Petrogliphs Museum
このようにはっきりと確認できる岩絵もありますが多くは風化により消えかかっているか、既に破壊され判別不能になっています。
Petrogliphs Museum
岩絵にキリル文字が描かれているのはロシア帝国以降の時代に落書きされたと考えられます。
Petrogliphs Museum
風化して判別が難しくなっていますが石人（バルバル）もあります。
イシククル湖
Petrogliphs Museumは緩やかな斜面にありますのでイシククル湖も見えます。
ラグマンとカザフスタンビール
ラグマン
夕食はレストランでラグマン120ソム（197円）を頂きます。昨日食べた180スムのラグマンと比較すると味はかなり落ちます。60ソム（98円）の価格差で味に大きな差が出ています。
Жигулевское
Жигулевское アルコール4.5％ 500ml 43ソム（70円）
食後は近くのスーパーマーケットで購入したカザフスタンビールを頂きます。輸入品ですが500ml 43ソム（70円）で価格が安いです。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 184ソム | – |
| 宿泊費 | 440ソム | – |
| 交通費 | 8ソム | 路線バス |
| 交通費 | 250ソム | マルシュルートカ ビシュケク→チョルポンアタ |
| Petrogliphs Museum | 80ソム | – |
| 合計 | 962ソム | 1ソム≒1.639円 円換算:1577円 |
朝のイシククル湖を散歩
イシククル湖
イシククル湖にやってきました。朝から湖で泳いでいる人たちがおります。
イシククル湖
イシククル湖の水はぬるく想像していたより冷たくないです。チョルポンアタの水道水の方がかなり冷たいです。
チョルポンアタからカラコルまで移動
チョルポンアタからイシククル湖の東にあるカラコルまで移動します。上記の地図は実際に現地でGPSを使用して記録したルートです。
カラコル行き302番マルシュルートカ
、チョルポンアタの東にあるマルシュルートカ乗り場からカラコル行き302番マルシュルートカに乗車します。チョルポンアタからカラコルまでの運賃は200ソム（328円）になります。ロンリープラネットだと150ソムとありましたが高くなっています。値上げでしょうか？ぼったくりでしょうか？
イシククル湖
、出発します。チョルポンアタからカラコルまで約3時間の道のりで、イシククル湖北岸から東岸までの移動する感じになります。
交通事故現場
途中で交通事故の渋滞に遭遇します。野次馬が集まっている道路上には毛布が掛けられています。死亡事故で現場検証を始める前のようです。直線の見通しの良い道路で車にはねられたようです。
キルギス第4の都市カラコルに到着
カラコル到着
、カラコルのメインバスターミナルの前に到着です。タクシーのドライバーさん達が待ちかまえていましたが、私は徒歩ですので客にはなりません。
カラコル
Booking.comで予約しておいたDuet Hostelに向かいます。カラコルの南にあるのでひたすら歩きます。カラコルは標高1700mぐらいの高地にありイシククル州の州都で人口約67000人のキルギス第4の都市になります。
Duet Hostel
、予約していたDuet Hostelに到着です。中に入るとレセプションがありません。
Duet Hostel
ちょうどいた宿泊客の欧米人にオーナーがどこにいるか聞くと隣のカフェがレセプションになっているということでした。1泊350ソム（574円）でドル払いはダメでした。
ユルト（Yurut）
今回のDuet Hostelは移動式住居のユルト（Yurut）に宿泊です。ユルトはモンゴルではゲル（Ger）と呼ばれています。モンゴルでは何度かゲルに宿泊したことがありますがキルギスのユルトは初めての宿泊になります。
カラコル
カラコルの町を散歩してみます。キルギス第4の都市ということですが田舎町で日本の伊賀市や宇和島市の方が大きいです。田舎といっても中心部には銀行、両替所、24時間営業の小型のスーパーマーケット、レストランがあり不便ではありません。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 136ソム | – |
| 宿泊費 | 700ソム | 1泊350ソム×2 |
| 交通費 | 200ソム | マルシュルートカ チョルポンアタ→カラコル |
| 合計 | 1036ソム | 1ソム≒1.639円 円換算:1698円 |
ロシア正教会Holy Trinity Cathedral
Holy Trinity Cathedral
カラコル中心部にあるロシア正教会Holy Trinity Cathedralにやってきました。カラコルのロシア正教会は木造建築、緑の屋根、金色の小さな玉ねぎドームなのが特徴です。
Holy Trinity Cathedral
元は1872年に石造りの教会が建立されましたが、1890年の地震で倒壊してしまい、木造建築の教会が1895年に再建されました。
キルギスのインスタントラーメン
インスタントラーメン
スーパーマーケットでキルギスのインスタントラーメン 15ソム（25円）を4袋購入します。キルギスでもインスタントラーメンを生産しており需要があるようです。
インスタントラーメン
早速ホステルのキッチンでインスタントラーメンを調理します。味の方ですが特に可もなく不可もなく普通のインスタントラーメンでした。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 101ソム | – |
| 合計 | 101ソム | 1ソム≒1.639円 円換算:166円 |
カラコルからビシュケクに戻る
明け方から激しい雷雨で朝5時に雨が激しく叩きつける音で目が覚めます。雷鳴も響いており今日の天気はかなり悪そうです。他の宿泊客もこの雨音で目が覚めたようでスマートフォンをいじっています。
、雨が止んだ隙にホステルをチェックアウトしてカラコル バスターミナルに向かいます。
、カラコル バスターミナルにやってきました。これから首都ビシュケクまで戻ります。イシククル湖南岸を通ってビシュケクまでの移動を考えていたのですが、声を掛けてくるドライバーさん達に聞いてみるとイシククル湖北岸のチョルポンアタ経由のマルシュルートカしかありませんでした。南岸経由はマルシュ乗り継ぎとタクシーしかないようです。6月に改訂版が出たばかりのロンリープラネットには北ルート、南ルートがともに1日11本あると書かれていたのですがバスステーションの時刻表には北ルートが1日12本で全く違っていました。上記の地図は実際に現地でGPSを使用して記録したルートです。
カラコルバスターミナル時刻表
カラコルバスターミナル時刻表
- ビシュケク（Бишкек）
- バルイクチ（Балыкчы）
- チョルポンアタ Чолпон-Ата
チケット
無理に南岸ルートを通る必要はないのでチョルポンアタ経由のビシュケク行きチケットを購入します。カラコルからビシュケクまでの運賃は350ソムになります。レシートにもう一枚紙が付いているのですが、これは保険のレシートでいつのまにか5ソムの保険に加入させられていました。保険は必要ないのですけど。
マルシュルートカ
こちらがビシュケク行きの501番マルシュルートカです。ビシュケクからチョルポンアタまで移動したときも501番マルシュルートカに乗車していましたので、終点はビシュケク西バスターミナルになります。
車内
、ビシュケク行きチョルポンアタ経由501番マルシュルートカが出発します。雨が降ったり止んだりしながらの天気の中でマルシュルートカは90km/hで飛ばしていきます。
、チョルポンアタに到着します。下車する乗客はおらず、そのまま通過します。
タイヤが破損
、左後輪で異音が発生します。何かが当たる音がして路肩に停車します。後方の道路上に何かが落ちており、左後輪を確認するとパンクはしていませんがタイヤのトレッド部分が剥がれて無くなっています。
タイヤ交換
全員下車してタイヤ交換が終わるのを待ちます。天気予報だと1日雨でカラコルは明け方に激しい雷雨があって、その後も降ったり止んだりの天気です。幸いチョルポンアタでは雨は止んでいます。
、タイヤ交換が終わり出発します。
レストラン
、レストランで昼休憩です。ちょうどイシククル湖からビシュケクの峠にあるので外はシルクロードの景色です。
、ビシュケクへ向けて再び出発します。
ビシュケクに到着
My Hostel
、ビシュケク西バスターミナルに到着です。カラコルからビシュケクまで6時間半の道のりでした。
、Booking.comで予約しておいたMy Hostelに到着です。部屋は1泊6ドルのエアコン付きドミトリーです。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 交通費 | 10ソム | マルシュルートカ |
| 交通費 | 350ソム | マルシュルートカ カラコル→ビシュケク |
| 合計 | 360ソム | 1ソム≒1.639円 円換算:590円 |
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 宿泊費 | 24ドル | 1泊6ドル×4 |
| 合計 | 24ドル | 1ドル≒112円 円換算:2688円 |
