キルギス旅行記2018⑦オシュ 世界遺産スレイマン・トゥーとウズベキスタンまでビザラン

世界遺産スレイマン・トゥー

世界遺産スレイマン・トゥー

世界遺産スレイマン・トゥー

世界遺産スレイマン・トゥー

、世界遺産スレイマン・トゥーにやってきました。オシュの西に位置する山でイスラム教の預言者スレイマンが山に逗留したという伝説があり、18世紀に「スレイマンの山」を意味するスレイマン・トゥーと呼ばれるようになりました。

元々はイスラム教が伝わる前から土着宗教の信仰対象になっており、さらにはシルクロードの交易路上にあるランドマークともなっていました。山頂にはムガル帝国の初代皇帝となるバーブルにより1510年に小さなモスクが建立されています。2009年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。

世界遺産スレイマン・トゥー

世界遺産スレイマン・トゥー

スレイマン・トゥーの中腹にあるのがソ連時代に作られた博物館です。

入場券

入場券

入場料は150ソム(246円)、キリル文字の50ソム、20ソムの料金表示がありますので外国人料金と地元民料金が設定されている様子です。

博物館

博物館

博物館は山を掘って作られているようで真夏でも内部は涼しいです。博物館では出土品が展示されていますが規模は小さいです。

入場券

入場券

、登山道のチケット売り場でチケット購入。世界遺産スレイマン・トゥーの入山料は20ソム(33円)になります。

世界遺産スレイマン・トゥー

世界遺産スレイマン・トゥー

スレイマン・トゥーの東が山頂になっており奥に見える赤いキルギス国旗が山頂部分になります。

世界遺産スレイマン・トゥー

世界遺産スレイマン・トゥー

登山道を振り返ると岩山と後から登ってくる観光客が見えます。

オシュ

オシュ

頂上付近に来るとオシュの市街地が一望できます。

スレイマン・トゥー山頂

スレイマン・トゥー山頂

スレイマン・トゥーの頂上にやってきました。ここには展望台、小さなモスク、キルギス国旗があります。今日は風がありますのでキルギス国旗が勢い良くはためいたいます。

モスク

モスク

この頂上にあるモスクが1510年にムガル帝国の初代皇帝となるバーブルにより建立されました。現在のモスクはソ連以降に修復されています。

昼食はラグマン

アラトゥー

アラトゥー

昼食はロンリープラネットに掲載されているカフェ・アラトゥーで頂きます。カフェといってもレストランです。

ラグマン

ラグマン

今回の昼食はラグマン110ソム(180円)を頂きます。昨晩のラグマンと違い油で炒めており焼きそばに近い感じです。

パミール高原のツアーに申し込む

オシュゲストハウスでワハーン回廊経由のパミール高原のツアーに申し込みます。ゲストハウスのWebサイトには4泊5日で出ていたのですが5泊6日を提案されて金額を聞いてみたら、4人だと1人201ドル、3人だと1人269ドルということです。内訳は車、ドライバー、ガソリン代のみ、宿代、食事代は自己負担です。4人だと後部座席3人で真ん中の一人は景色をあまり楽しめませんし狭いので余裕を持って5泊6日3人ツアーの1人269ドルで申し込んでおきます。

申し込み時に細かい旅程については決めていません。決まっているのは私のタジキスタンビザの有効期限開始にあわせて、8月20日オシュ朝9時出発、5泊6日でワハーン回廊経由でホログまで行くということだけです。本来はしっかり旅程を決めなければいけないのですが、ガチガチに決めてしまうと残り2人が集まりません。今回はオシュゲストハウスに残り2人を探してもらうのと宿泊地や観光地点をお任せです。それに辺境地帯のパミール高原ですので予定は未定と考えておいた方が良さそうですし。

旅行費用
項目 金額 備考
食費 247ソム
スレイマン・トゥー博物館 150ソム
スレイマン・トゥー入山料 20ソム
合計 317ソム 1ソム≒1.639円
円換算:520円

パミール高原ワハーン回廊行き同行者が決まる

朝食

朝食

朝食を待っていたらオシュゲストハウスのスタッフさんが昨日申し込んだパミール高原ツアーの同行者を紹介してくれました。オランダのお兄さん2人組です。これでタジキスタンのパミール高原への出発決定です。オランダのお兄さん2人組一緒に朝食を食べるのですが私は英語一切ダメですので無事にパミール高原ツアーを終えることが出来るか不安です。

オシュからキルギス・ウズベキスタン国境Dostukへビザラン

オシュからキルギス・ウズベキスタン国境のDostukでビザランを試してみます。日本のパスポートでは観光目的でキルギス60日、ウズベキスタン30日のノービザでの滞在が出来ます。

オシュゲストハウス近くのモスク前から137番マルシュルートカに乗車します。運賃は10ソム(16円)です。オシュ中心部を通り、オールドバスターミナル、バスバスターミナルの前を通りキルギス・ウズベキスタン国境へ向かいます。

キルギス側Dostukイミグレーション

キルギス側Dostukイミグレーション

、キルギス・ウズベキスタン国境に到着です。バス乗り場の目の前にキルギス側Dostukイミグレーションがあります。国境の通り沿いには商店や両替所が数軒並んでいます。国境のバス乗り場は137、138番マルシュルートカが数台停車中です。他にも116、103、306番マルシュルートカが国境まで来たのは確認できました。1番多いのは138番マルシュルートカのようです。この138番マルシュルートカは世界遺産スレイマントーの西側の通りを通りますのでオシュの中心近くまで行くのに使えます。直接中心部付近まで行くのには行きに乗車した137番マルシュルートカが良いです。

国境情報
キルギス側 Dostuk(Достук)
ウズベキスタン側 Dustlyk(Дўстлик)

キルギス・Dostukから出国

オシュは2010年にキルギス系住民とウズベク系住民との間で衝突が発生しており国境地帯は外務省から「渡航中止勧告」が出ています。国境警備が厳重なためにこの先はほとんど写真はありません。

海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_265.html#ad-image-0

キルギスのイミグレーション前は警備がかなり厳重な雰囲気で兵士が多く感じられます。イミグレーションの建物までにゲートが2箇所あり入場規制が敷かれゲートが閉じられています。列に並んでゲートが開くのを待ちますが外国人は優先的に通してくれるようで兵士に手招きされパスポートを確認して通してもらいます。

建物左の行列に並んで出国の順番を待ちます。右の列は税関申告のある人たちのようで国境貿易の人たちのようです。窓口は3箇所あり液晶モニターに日の丸のシールが貼られています。日本のODAで導入されたようです。私の順番が来てパスポートを提出、WEBカメラで撮影をして出国手続き終了です。

、申告する物はありませんので税関検査はなくキルギスを出国します。イミグレーションを出た所でパスポートの出国スタンプの確認があり100-200mでウズベキスタン側イミグレーションに到着です。

ウズベキスタン・Dustlykから入国

ウズベキスタン側Dustlykイミグレーションも建物の外にゲートがあり2回パスポート確認があります。1回目は税関申告の有無でゲートが分かれており私は税関申告無しのゲートに並びます。税関申告有りの列はかなり混乱しており冷蔵庫などの家電製品が多数並んでいます。

2回目はイミグレーション入口でパスポート確認があり行列に並びますが地元の人たちが入口を指さして先に行けというように兵士の方に誘導してくれます。ウズベキスタンのイミグレーションも外国人優先で通してくれました。

、ウズベキスタンの入国審査です。2018年2月からウズベキスタンでは日本のパスポートは観光目的でノービザ30日の入国が始まっており、ノービザでの入国です。ウズベキスタンはWEBカメラで撮影とかはなく一通り出入国のスタンプ印が確認され入国スタンプが押されます。最後に税関検査で手荷物をX線検査に通してイミグレーションを出ます。パスポート確認がありイミグレーションの敷地から出ます。

ウズベキスタン側Dostykイミグレーションの前

ウズベキスタン側Dostykイミグレーションの前

、ウズベキスタン・Dustlykから入国です。タシケント、フェルガナ行きのタクシーが多数おります。商店や両替所、マーケットは見あたらず、露天が数軒、レストラン1軒を確認できただけです。ウズベキスタン側Dustlykは何もないに等しいです。

ホジャーバード(Хўжаобод)、アンディジャン(Андижон)行きのバス

ホジャーバード(Хўжаобод)、アンディジャン(Андижон)行きのバス

Dustlyk(Дўстлик)イミグレーションの前にホジャーバード(Хўжаобод)、アンディジャン(Андижон)行きのバスがいます。キルギス・ウズベキスタン国境からフェルガナまではタクシー利用になりますが、途中のアンディジャン州の州都アンディジャンまではバスで行くことが可能です。

露天

露天

イミグレーション周辺は露天が数軒出ておりますが扱っているのはスイカなどの果物で地元民向けの商売です。

ウズベキスタン・Dustlykから出国

Dustlyk(Дўстлик)イミグレーション

Dustlyk(Дўстлик)イミグレーション

、ウズベキスタンDustlyk(Дўстлик)イミグレーションに並びます。ここも外にゲートがあり行列ができています。大人しく行列に並んで待っていると地元の人たちが「ヤポン!ヤポン!ツーリスト!ツーリスト!」と指さして先に行けと誘導してくれます。そのままチェックポイントに行き兵士にパスポートを見せると中身を確認して、「JAPAN!」と言って兵士が手招きして誘導してくれます。通路を外れて兵士に連れられて車道を歩いてイミグレーションの建物へ向かいます。地元の人たちは通路に長蛇の列で並んでいるところを特別待遇で一気にイミグレーション直行です。

イミグレーションの建物に入り、まず税関検査で手荷物をX線検査機に通します。税関検査は日本のパスポートでのノービザ制度開始と同時期に大幅に簡略化されており、特に何も言われず税関検査終了です。

出国審査の列に並ぼうとしたら兵士に連れられ出国窓口直行です。出国手続きでは滞在登録証に関しては何も言われずすぐに出国手続き完了、特別待遇の待ち時間無しでウズベキスタンのイミグレーションを出ます。

、最後に外で出国スタンプの確認がありキルギスへ向かいます。ウズベキスタンは予想外で順調に出国となりました。地元民ばかり相手にしているところに日本人が1人でノコノコやって来たので暇つぶしに相手してくれたという事でしょうか?それとも大勢の地元民対応で忙しいのに外国人に面倒事を起こされても困るのでさっさとウズベキスタンから出国させてイミグレーションから追い出すという事でしょうか?

キルギス・Dostukから入国

キルギス側Dostukイミグレーションにやってきました。ここも外にゲートがあり行列ができています。大人しく行列に並んで待っていると地元の人たちが「ヤポン!ヤポン!ツーリスト!ツーリスト!」と指さして先に行けと誘導してくれます。

ここもウズベキスタン同様にそのままチェックポイントに行き兵士にパスポートを見せますが中身を確認せず建物を指さしてゴーサインです。そのままキルギス側イミグレーションに入り入国審査の列に並びます。入国審査の窓口は2箇所でしたが5分ほどで順番がやってきます。

キルギス入国に関しては日本のパスポートは60日以内の観光目的はノービザ入国になります。キルギス入国審査はWEBカメラでの撮影がありビザランについての質問などは一切無し、係官が隣の係官に「ヤポン!ヤポン!」と言っていたぐらいで入国審査は完了です。まだキルギス・ウズベキスタン国境ではビザランは常態化していないようです。税関検査のX線検査機は停止中で、税関検査無しでイミグレーションを出ます。

最後に入国スタンプのチェックがありますが兵士は地元民一人の書類確認の対応に忙しく、他の地元民はそのままノーチェックです。私は入国スタンプのページを見せて通りますがノーチェックです。

キルギス側Dostukイミグレーション前

キルギス側Dostukイミグレーション前

、キルギスに無事入国です。

キルギスの出入国スタンプ

キルギスの出入国スタンプ

オシュからDostukのキルギス・ウズベキスタン国境でのビザラン完了です。

ウズベキスタン出入国スタンプ

ウズベキスタン出入国スタンプ

出入国のスタンプを見てもちゃんとビザランが出来ています。キルギス側Dostukイミグレーション前にはオシュ、ウズゲン行きタクシーが多数待機中です。「オシュゲストハウス!」と声を掛けてくるドライバーさんもおりましたので料金は別として利便性は良さそうです。

オシュバスターミナル

オシュバスターミナル

オシュバスターミナル

キルギス・ウズベキスタン国境から徒歩10分ほどの所にオシュバスターミナルがあります。ビシュケク、バトケン行きなどのタクシー、マルシュルートカが待機しております。バスターミナルにはオシュ市内からマルシュルートカだけでなく2番トロリーバスでも行けます。

パミール高原ツアーの打ち合わせ

15:00、オシュゲストハウスに戻り共用スペースでのんびりしていたら、パミール高原行きの同行者オランダのお兄さん2人組が外から帰ってきました。

そして、からパミール高原への旅程を打ち合わせということになります。実際にはお兄さん2人組が16:00ぐらいからパミール高原の旅行プランを練り始めています。私は特に希望している観光地とかはありませんし、途中でパミール高原の写真撮影が出来て、オシュからホログに無事に到着すれば問題無しですので自由にお任せです。

になりパミール高原ツアーの旅程打ち合わせが始まりますが、何故か5人集まっています。朝は3人でという流れだったのがフランス人と日本人が追加で増えています。昨日の申し込み時には3人での話だったですが、いつの間にか5人になっています。人数増えるのは1人当たりの料金が下がるので問題ないのですが、現地でツアーに申し込むと最初の内容と違うというのは基本のようです。

パミール高原ツアー予定表兼見積書

パミール高原ツアー予定表兼見積書

オランダ人のお兄さんたちがパミール高原ツアーの打ち合わせを仕切ってくれます。予定表兼見積書をもらってくれており説明を受けます。さらに話を聞いていくと出発が明日19日になっています。私はタジキスタンビザが有効になる20日出発でお願いしているのですが、1日目はキルギス側に宿泊ということで問題なしでした。

車はランドクルーザーになりました。5人のうちフランス人のお兄さんだけムルガブまでということで1人当りの料金を計算していきます。オシュからホログまでの車のチャーター代が807ドルでこれを人数で割っていきます。4人188.75ドル(実際189ドル)、ムルカブまでの1人55ドルで決まり支払います。
、打ち合わせ、支払い終了です。

パミール高原ツアー予定表兼見積書
Day Itinerary Distance/km Rough and discounted roads/km Calculation
1 オシュ(Osh)→サリモゴル(SaryMogol)→Tulpar-kul (110 SaryTash
→SaryMogul
→Tulpar-kul)
2 Tulpar-kul→サリモゴル(SaryMogol)→カラクル湖(Karakul)→ムルガブ(Murgab) 420 Discounted price
for you between
Osh-Murgab 420km*$0.42.85=$180
3 ムルガブ(Murgab)→Alichur→ブルンクル(Bulunkul)→ヤシルクル湖(Yashilkul)→ブルンクル(Bulunkul) 126+16+7+7 Hiking possibility
4 ブルンクル(Bulunkul)→ランガル(Langar) 16+108
5 ランガル(Langar)→Hisor→Vrang→BibiFatima→イシュカシム(Ishkashim) 17+111 Hot spring
6 イシュカシム(Ishkashim)→ガラムチャシマ(GarmChashma)→ホログ(Khorog) 104+13 Hot spring
Total km 635km 635km*$0.7=$444.5
Accommodation and food for the driver 6 nights 6 nights*$15=$90
Khorog→Murgab(for coming back)(M41) 311km 311km*$0.3=$93
Total amount 180+444.5+90+93=$807
旅行費用
項目 金額 備考
食費 526ソム
交通費 20ソム マルシュルートカ
合計 546ソム 1ソム≒1.639円
円換算:895円
旅行費用
項目 金額 備考
パミール高原ツアー 189ドル
合計 189ドル 1ドル≒112円
円換算:21168円
世界遺産スレイマン・トゥー