カズベギからトルソバレー入口のKvemo Okrokana村へ
商店でパンでも買っておこうと思ったのですが、まだこの時間はどこの店も開いておりません。Market Googleもやっておりません。かろうじて営業していた商店で果物を購入します。
、MOUTAIN FREAKSにやってきました。カズベギの南にあるトルソバレー(Truso valley)へ向かいます。トルソバレーはロンリープラネットにも紹介されている峡谷で欧米人に人気のトレッキングコースです。
、旅程の説明があります。カズベギからトルソバレーまで往復で30ラリ、行きは09:30カズベギ出発、帰りは16:00トルソバレー出発になります。今回の利用客は私を含めて5人です。
、カズベギのMOUTAIN FREAKSから出発です。車は右ハンドルの三菱デリカ、車内に日本語表示や平成26年の車検シールがありますので日本からの中古車です。カズベギでは三菱デリカをよく見かけます。日本では滅多に見ない三菱車ですがカズベギでは三菱デリカが人気車種のようです。まずはガソリンスタンドで給油しますがエンジン停めずに給油です。ジョージアはエンジンかけっぱなしで給油して良いようです。
給油を終えてトルソバレーへ向かいますがカズベギ(ステパンツミンダ)を出ると国道脇にトレーラーやトラックが100台以上列をなして停車しています。国境を越えてロシアへ行くのでしょうけど国境閉鎖で立ち往生でしょうか?
グルジア軍道(Georgian Military Road)と呼ばれる帝政ロシア時代に作られた国道からトルソバレーへ続く未舗装道路へ入ります。テレク川沿いに悪路を進んでいきます。
、トレッキング出発地点のKvemo Okrokana村に到着です。
車はに迎えに来るということでカズベギへ戻っていきます。滞在時間は6時間弱になります。
トルソバレーのトレッキング開始
テレク川の橋を渡りKvemo Okrokana村から川沿いに峡谷を進みます。
トルソバレー(Truso valley)のトレッキングコースのゴールはZAKAGORIになります。ゴール地点には要塞のZakagori fortressがあり距離10.5km、所要時間3時間の道のりです。自転車だと1時間40分で行けるようです。定番のトレッキングコースですので案内標識もしっかりしています。
マイナーなコースだとKvemo Okrokana村からテレク川に流れ込むMna riverに沿って北のMna valleyを進むコースがありますが、このコースはSuatisi valleyや一昨日行ってきたゲルゲティ氷河(Gergeti Glacier)へ繋がっているのですが日帰り不可能なハードコースになるので案内標識はありません。知っている人だけ進んでくださいというスタンスのようです。
Kvemo Okrokana村を通りますが、村には売店やカフェは一切ありません。そして、レンタサイクルではなく馬のレンタル屋が1軒あるだけです。カズベギで水と食料を準備しておかないとトルソバレーのトレッキングは無理です。
、テレク川の対岸で崖崩れが発生します。
村を抜けてトルソバレーに入ります。
テレク川は雪解け水で増水して濁流になっています。
、トルソバレー最初の橋を渡ります。
峡谷沿いに歩いていきますが、雲ひとつない晴天で日差しが強く2000mの高地でも暑いです。
、2本目の橋を渡ります。
、トルソバレーの開けた所に出ました。ここは牛たちが放牧されています。
石灰華
、トラバーチン(Travertines)に到着です。石灰華とも呼ばれ石灰分を含む水が湧き出て流れており地表が白く凝固しています。
簡単に言えばトルコにある世界遺産 カッパドキアや中国四川省にある黄龍の出来損ないになります。
トラバーチン(Travertines)に案内標識がありZAKAGORIまで残り7km、1時間半の道のりです。
、十字架のある場所に到着です。奥の山には雪が残っております。
奥の山の麓にはテントとトラックが見えます。この辺りで牧畜をしている人たちでしょうか?
道路脇にカフェの看板があります。看板の指し示す方向からして先程のテントがカフェのようです。
テレク川沿いに歩いていくと遠くに集落が見えます。おそらくKetrisi村でしょう。
川の対岸には廃墟となった塔があります。ソ連時代より昔からあるのでしょう。
、Ketrisi村に到着です。
村の中に川が流れており小さな橋が架けられております。
橋の近くには水飲み場があります。地元ジョージア人観光客が水をペットボトルに汲んでおり飲んでいます。ここの水は飲めるようです。Ketrisi村の水飲み場はトルソバレーのトレッキングで重要な水の補給地点になります。
、新たな案内標識が出てきました。ZAKAGORIまで残り3km、40分の道のりです。他にもKETRISI MINERAKL VAUCLUSEまで500mということですが、時間の都合で省略します。
橋を渡り先へ進みます。
、Ketrisiの村外れにある教会St.12 APOSTLES FATHERS MONASTERYに到着です。
時間の都合で遠くから見るだけで次へ行きます。
遠くにAbano村と目的地の要塞のZakagori fortressが見えてきました。
、Abano村のAbano monasteryに到着です。立派な石造りの塔が建っています。
こちらが教会になりますが、教会より塔の方が存在感が大きいです。塔の下には土産物の売店があり石に描かれた宗教画が販売されています。水や食料は扱っていませんでした。
ゴール地点Zakagori fortress
、トレッキングの目的地Zakagori fortressに到着です。にKvemo Okrokana村を出発して10.5km、2時間40分の道のりでした。
Zakagori fortressの下にはジョージア軍の警備小屋があり、この先には進めないということでした。兵士にZakagori fortressだけ見てくることを告げて警備小屋の裏から登らせてもらいます。
帰りの車が出発なのでゆっくり観光はできません。
10分ほどの滞在になります。
ここから西へ7kmほどの所が2008年の南オセチア紛争でロシア軍に占領され南オセチア共和国として事実上独立状態にある地域です。いわゆる未承認国家のひとつになります。ロシアとの国境線にも11kmほどの距離にあり、政治的にも軍事的にも微妙な地域なるのでジョージア軍の警備小屋が置かれています。西の南オセチア方面には行けませんが、北のSuatisi valleyを進むトレッキングコースはパーミットを持っていれば進めるようです。
参考:caucasus-trekking.com
http://www.caucasus-trekking.com/treks/suatisi
caucasus-trekking.comは調べた限りではジョージアのトレッキング情報が一番豊富なサイトです。
要塞跡から下りてジョージア軍の警備小屋に戻ってきました。警備小屋を通らなくても道路に出られるのですが、ちゃんと戻ってきたというアピールのために通ります。近くには駐輪場があるのですがキャンプ禁止になっています。飲料水の表示があるのですが特に水飲み場はみあたりません。
ここの案内標識はKOBIまで14.5km、3時間45分となっています。KOBIはカズベギからトルソバレー入口のKvemo Okrokana村への途中にある村です。
、トレッキング出発地点のKvemo Okrokana村を目指します。すれ違いでZakagori fortressへ向かうトレッキング客に遭遇します。
、Abano村を通過。
、Ketrisi村に到着。水飲み場で水を補給しておきます。
トルソバレーの間欠泉
、Ketrisi村の外れにある間欠泉(Geyser)を見ておきます。行きで通り過ぎてしまったので帰りに見物です。
間欠泉ですが温泉ではなく冷たいです。試しに味を確認してみますが金属の味がして飲料不適です。トルソバレーの間欠泉はよく見る地中から吹き出してくるのとは少し違っており、少し離れた場所に間欠泉の吹出し口があり、そこから配管を通って河原に吹き出しています。土の色が赤っぽくなっているので鉄分が多いのでしょうか?温泉というより鉱泉のようです。
、石灰華のトラバーチン(Travertines)を通過します。
、Kvemo Okrokana村を通過します。
トルソバレー入口に戻る
15:37、Kvemo Okrokana村の入口にあるトレッキングスタート地点の橋に戻ってきました。すでに2人戻ってきており、残り2人も峡谷を歩いてこちらに向かっています。トルソバレーのトレッキングは一番奥のZakagori fortressまで行くとほとんど休憩無しで片道10.5kmを歩くことになります。ゆっくり休憩や昼食となるとトラバーチン(Travertines)かKetrisi村までのトレッキングになります。
、カズベギからの迎えの車がやって来ました。
車に乗車してカズベギまで戻ります。
悪路を走りながら国道へ向かいます。
国道をカズベギ方面へ走っていくとロシア行きのトレーラーがまだ渋滞したままです。朝から動いていないようです。ロシアのジョージアに対する嫌がらせなのでしょうか?でも、ここのルートはロシアと仲の良いアルメニアからのトレーラーが多いはずなので他の理由でしょうか?
、カズベギに到着です。トルソバレーのトレッキングから無事に戻ってきました。
無事にトルソバレーのトレッキングが終わりましたのでMARKET Googleで夕食の購入です。パン、ソーセージ、ビールが夕食です。
HOLSTEN PREMIUM アルコール4.8% 1L 4ラリ(180円)
ジョージア・ムツヘタで生産されたドイツビールHOLSTEN、ジョージアはビールの値段が安いですし、種類も多いので酒好きには嬉しい国です。
カズベギ(ステパンツミンダ)からトルソバレーまでのGPSデータ
こちらはカズベギ(ステパンツミンダ)からトルソバレーまで移動した際に収集したGPSログです。Google マップに取り込んで表示させていますので、実際にどこから出発してどこに到着したかが分かります。下記リンクからはGPXファイルとKMLファイルがダウンロードできますので、Google EarthやGPS機器に取り込んで使うということもできます。
トルソバレー.kml
トルソバレー.gpx
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 12.8ラリ | – |
合計 | 12.8ラリ | – |
カズベギ最安クラスのゲストハウスThe White House
、Guest House Ketino Sujashviliをチェックアウトして次のゲストハウスThe White Houseへ向かいます。次はもう少しカズベギの中心部に近いところなのですが周辺は住宅街で静かな場所です。門の所に看板が出ていましたので迷わずにすぐに見つかりました。
民家の2階がゲストハウスになっています。1階はオーナーの住居で空いている部屋をゲストハウスにしているようです。1泊16ラリ(720円)で宿代の高いカズベギではこれでも最安クラスになります。
宿を確保しましたので明日のジュタバレー行きの手配に移ります。トルソバレーでお世話になったMOUTAIN FREAKSに行きジュタバレー行きチケット購入です。
ジュタバレーもトルソバレーと同じ30ラリ(1350円)になります。出発は09:30ですので15分前までに行けば大丈夫でしょう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 7ラリ | – |
宿泊費 | 32ラリ | 1泊16ラリ×2 |
交通費 | 30ラリ | カズベギ→ジュタ |
合計 | 69ラリ | – |