シルクロード・中央アジアのタジキスタンの首都ドゥシャンベにやって来ました。ドゥシャンベから北部のパンジケント(Panjakent / Панҷакент)まで移動。5世紀から8世紀に栄えたソグド人の古代都市パンジケント遺跡を訪れます。下記地図のルートは現地にてGPSで収集したデータを元に作成しています。
ドゥシャンベの路線バスはICカード(City Card)必須
ホステルをチェックアウトしてドゥシャンベ駅前にやってきました。駅前から3Aバスで終点のセメントファクトリー(パンジケント、ホジェンド行きなどのタクシー乗り場)へ向かいます。3Aバスに乗車しようとしますが現金不可でICカード(City Card)を持っていないので乗車拒否されるのですが、すぐ近くの端末で購入するように教えてくれます。
端末ではお姉さんがICカードをチャージ中なので並んで待ちます。私の順番が来て端末の画面を見ますがタジク語、ロシア語、英語の3言語対応です。英語を選択しますが画面が切り替わっていないような気がしますが地元民のおじさんが助けてくれます。ICカード(City Card)のロゴをタッチしてくれて10ソモニ札投入と教えてくれます。
しかし、ICカードの購入にはタジキスタンの携帯電話番号が必要なのですが私はタジキスタンのSIMカードを持っていません。変わりに地元民のおじさんが自分の携帯電話番号を入力してくれます。10ソモニ紙幣を端末に入れるとドゥシャンベのCity Cardが発券されました。ICカードの内訳はデポジット6ソモニ、チャージ4ソモニです。
、地元民の協力で何とかICカードを購入できたので今度は3Aバスに乗車します。バスは私がICカード購入してくるのを待っていてくれました。
ドゥシャンベからパンジケントまでタクシーで移動
、終点のセメントファクトリーに到着です。バスを降りた瞬間にドライバーさんたちに声を掛けられます。パンジェケントと聞こえます。パンジケント行きで最初に声を掛けてきたドライバーさんは200ソモニ(2340円)と言っています。ロンリープラネットの情報だと100~120ソモニということで次のパンジケント行きドライバーさんを探します。ホジェンドとか声を掛けられますが目的地はパンジケントです。
2番目のドライバーさんは100ソモニ(1170円)で返答してくれますが、ここで問題発生です。最初に声を掛けてきたのドライバーさんたちと揉めてます。様子を見る限りではどうやらカモの外国人に相場通りの料金を提示したのが気にくわないようです。
揉め事はすぐに収まり車に荷物を載せて出発を待ちます。私が1人目の乗客のようでドライバーさんは残り3人を探しに行きます。今回は営業熱心なドライバーさんのようなので早く集まりそうな雰囲気です。
ドライバーさんが戻ってきて車変更で荷物を持って赤のオペルまで移動です。別のドライバーさんの車ですが運賃は変わらず100ソモニです。助手席なので後で値上げしてきそうな気もしますが。再びドライバーさんが乗客を探しに行きますが、他のドライバーさんが声を掛けてきてチャーターを提案してきたり客の横取りにやってきます。ここはドライバーさんたちで複数のグループがあるようです。
、ドライバーさんが集めてきた乗客は4人になり出発です。ドゥシャンベからパンジケントまで約5時間の道のりです。ドゥシャンベを出てからも道路状況は比較的良好で舗装道路が続きます。
山岳地帯の峡谷を北へと車は走り峠を越えていきます。
、ガソリンスタンドで給油と思ったらガス補充で、この車はLPG車でした。
、移動中の羊の群れに道を塞がれます。
、パンジケントとの分かれ道で警察の検問です。ドライバーさんが警官のところへ行き手続きです。お金を巻き上げられることもなく3分ほどで無事出発です。ここから進路を西へ変更してパンジケントへ向かいます。
、パンジケントのバザール前に到着です。ここがパンジケントで一番賑やかな場所になります。ここでウズベキスタン国境行きタクシーが拾えます。
、Booking.comで予約しておいたSALOM HOSTELに到着です。
先月ぐらいにオープンしたばかりという事で新しいです。EUのナンバープレートを付けたバイクが2台ありナンバーからドイツ・ホムベルクあたりからバイクで来た猛者もいます。
、パンジケント中心部のバザールにやってきました。
バザールの中を見て回りますが食料品から日用品、雑貨品まで幅広く品物があふれています。
まずはバザールを一回りして商品の確認です。
バザールの果物屋さんでブドウ2ソモニ(23円)を購入します。
タジキスタンはブドウが比較的安いようです。
バザール入口で1個1ソモニのタマネギのサムサを4個購入します。
バザールでは酒も販売しているのですが何故か3軒廻って1軒もタジキスタンビールを扱っておらず、ロシア、ウズベキスタン、カザフスタンのビールは扱っていました。仕方がないのでシロクマのロシアビール 8ソモニを購入します。
Белый Медведь Светлое アルコール5% 450ml 8ソモニ(94円)
シロクマがトレードマークのロシアビール。旧ソ連諸国でもたまに見かけるのでそこそこ有名なビールと思われます。
夕食はシャシリク 8ソモニ(94円)を3本頂きます。
食後にビールを買いにバザールへ行きますがパンジケントは17:00ぐらいでほとんどの店が閉まってしまいます。バザールも後片づけしておりビールは買えませんでした。夜のビールは無しです。パンジケントは夜営業している店はほとんどありませんのでビールや夜食は早めに買っておいた方がよいです。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 40ソモニ | – |
宿泊費 | 140ソモニ | 1泊70ソモニ×2 |
交通費 | 10ソモニ | ICカード・路線バス |
交通費 | 100ソモニ | ドゥシャンベ→パンジケント |
合計 | 290ソモニ | 1ソモニ≒11.7円 円換算:3299円 |
シルクロードの古代都市パンジケント遺跡
、町の南にあるパンジケント遺跡へ向かいます。
、パンジケント遺跡の北西端に到着です。
パンジケント遺跡は町の南の台地に位置しているソグド人が作った古代都市の遺跡です。「中央アジアのポンペイ」とも呼ばれ5世紀から8世紀にかけてシルクロードの交易により栄えていたと考えられ8世紀にアラブ人の征服により都市は放棄されます。
遺跡は広大な台地の上に残されており、住居、ゾロアスター教の寺院や宮殿の跡が残されております。宮殿あとなどが残っていると言っても説明がなければ何があったのかまでは分かりません。
説明無しでただ分かることは、ここに人が住んでいたということです。
レンガを積み上げて作っているのも確認できます。
このパンジケント遺跡はとにかく広いです。私が訪れた時は観光客は誰一人おりませんでした。シルクロードの重要な遺跡なのですが観光開発はされておらず遺跡がそのまま残されております。
、パンジケント遺跡に南にある博物館に到着です。
入場料は10ソモニ(117円)です。パンジケント遺跡の出土品が展示されており主に壷などの土器、ゾグド人の壁画があります。見る価値があるのは壁画です。
パンジケント遺跡のある台地からは現在のパンジケントの町が一望できます。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 21ソモニ | – |
博物館 | 10ソモニ | – |
雑貨品 | 7ソモニ | 栓抜き |
合計 | 38ソモニ | 1ソモニ≒11.7円 円換算:445円 |