シルクロード・中央アジアのキルギス・オシュにやって来ました。いよいよオシュからタジキスタン・ホログまでの5泊6日のパミール高原ツアーがスタートします。1日目はオシュからサリモゴル村まで移動、ザアライスキー山脈の麓にある標高3500mのユルトキャンプに宿泊します。
パミール高原ツアー1日目
、ランドクルーザーが来て荷物を積み込み出発準備です。ドライバーさんはホログに家があるタジキスタン人です。ツアーのメンバーは日本人2人、オランダ人2人、ムルカブまでのフランス人1人の合計5人になります。
、標高950mのオシュゲストハウスを出発しますが、ランドクルーザーのエンジンの掛かりが悪いです。ちゃんと整備しているのでしょうか?オシュを出る手前でガソリンスタンドで給油しますがドライバーさんの手持ちの現金が足りなくオランダ人のお兄さんから4000ソム借りています。90Lほど給油しているので満タンになっているでしょう。
しかし、燃料計は半分ほどの所を指し、スピードメーターは70km/h以上出ているのに0Km/hのままです。ランドクルーザーと言ってもメンテナンスされていません。これでパミール高原を走覇する事になります。
オシュからはM41 highwayを走りタジキスタン・ホログを目指します。このM41はPamir Highwayとも呼ばれる道路でキルギス・オシュ~タジキスタン・ムルガブ~ホログ~ドゥシャンベ~ウズベキスタン・デナウ~テルメス~アフガニスタン・マザリシャリフを結ぶパミール高原と中央アジアを駆け抜ける道路です。
、警察の検問で止められます。スピード違反の取り締まりではないのですが、乗用車やトラックが止められお金を払っています。私たちのドライバーさんも現金もって警官の元へ。帰ってきた時には現金はなく、代わりに紙一枚をもらっています。何らかの名目でお金を払っていました。
、標高2200mのレストランで昼休憩です。私は手持ちのソムが少ないのとそれほど空腹でもないので周辺の散歩です。このレストランはトラックやトレーラーの休憩場所になっているようで数台停まっています。
周辺は何もなくシルクロードの乾燥地帯でパミール高原への入口と言ったところでしょうか。
、昼食休憩終了で出発です。今回のツアーでは休憩ごとに席を変えていく方式で公平に景色を楽しむことになります。
、標高3615mの峠になるTaldyk Passを越えます。道路状況は傷んでいる部分もありますが基本は舗装道路で予想より良好です。
、高原地帯に入り小さな町を通過する。標高3180mのサリタシュ(Sary Tash)と呼ばれる町でタジキスタン国境と中国国境への分岐点になります。
南にはキルギス・タジキスタン国境地帯のザアライスキー山脈の山々が見えます。ザアライスキー山脈を越えるとパミール高原になります。
サリモゴル村・標高3500mのユルトキャンプ
、標高2960mのサリモゴル村(Sary Mogol)にある旅行会社のCBT OFFICEに到着です。
ここで今夜の宿を手配します。ザアライスキー山脈の麓にあるキャンプでキルギスの伝統住居ユルトに夕食、朝食付きで1泊1000ソム(15ドル)になります。
キャンプに移動する前に村の商店で買い出しです。私は前日に水や食料を購入しておいたので必要ないのですがオランダ人のお兄さんたちについて行ってみます。辺境の村ですのでミネラルウォーター 1L 30ソム(49円)になりかなり高いです。ビシュケクではミネラルウォーター 1.5L 14ソム(23円)で販売していました。輸送費や販売量を考えるとこの価格も仕方がないです。
、サリモゴル村(Sary Mogol)を出発しますがCBT Officeから中国人旅行客のお姉さんが同乗するため狭いです。サリモゴルから南へ約20kmの場所にキャンプがありますが、道路は未舗装で乾燥帯のステップを走り抜けていきます。
、標高3500mのTulpar Kol Yurt Camp (CBT)に到着です。
キルギスの伝統住居ユルト(Yurut)が6張りあり並んでおり、その中の1張りに宿泊します。
ユルト(Yurut)にシングルベッドが5つ、ユルトですのでベッドに読書灯、コンセントは無し、入口にコンセント1箇所のみですのでOAタップを持参するのが良いです。電気は発電機が動いている時だけ供給です。
ユルトキャンプの裏にある丘に登ってみます。ここからユルトキャンプが一望できます。
遠くには馬に乗ってキャンプからさらに奥へ向かうとしている観光客がおります。
天気が晴れ渡っていればザアライスキー山脈の最高峰レーニン峰(7134m)が見えるはずなのですが雲が出ており見えません。
ユルトキャンプの北側にある湖のTulpar Kolはよく見えます。ユルトキャンプの南4kmほどの所にある湖を目指しますが途中で頭がボーッとしてきました。常に立ち眩みに似た状態ですので高山病の症状です。悪化すると困りますので引き返して寝ます。
、夕食を頂きます。夕食は蕎麦の実の粥、ラグマン、ナンで物凄く量が少ないです。夜食を準備しておかないとかなりきついです。夕食時間から発電機が稼働し始め電気が使えるようになります。
夕方になり風が出てきて気温が下がってきました。夜になると月明かりだけになります。
真夏の8月ですがユルトではストーブが焚かれます。ストーブの燃料は石炭と乾燥させた牛糞の併用です。標高3500mの高地ですので真夏でも夜は冬のように気温は1桁台まで冷え込みます。
、ドライバーさんがサリモゴル村(Sary Mogol)から一緒だった中国人旅行客のお姉さんが風邪引いたとか理由付けてムルカブの病院まで連れて行っていいかと聞いてきます。オランダやフランスのお兄さんたちが了承して同乗することになりましたが、単にムルカブまでタダで便乗させてもらいたいだけなのでしょう。
病院に行くならわざわざ国境越えて田舎のムルカブへ行くのはおかしいです。オシュは人口20万以上、ムルガブは人口4000人ですので行くならキルギス第2の都市オシュの病院でしょう。それにタジキスタンは事前にビザを持っていないといけませんし。困ったものです。ムルカブまで便乗させますが助手席には乗せません。明日は私が助手席に乗ります。
、就寝します。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 15ドル | |
合計 | 15ドル | 1ドル≒112円 円換算:1680円 |