タイ・チェンマイからマレーシアの首都クアラルンプールを目指し鉄道で出発して、バンコクから寝台列車に乗車してマレーシアのパダン・ブサールまでやって来ました。ここからはマレー鉄道(KTM)に乗車してクアラルンプールへ向かいます。
パダン・ブサール駅と周辺情報
2階のきっぷ売り場にやってきました。欧米人旅行客が数人並んでいるだけで空いています。きっぷ売り場に時刻表がありましたので確認しておきます。
こちらはクアラルンプールのKLセントラル行きなどの時刻表です。
列車番号 | 行き先 | 発車時刻 |
EG9021 | KL SENTRAL | 06:45 |
EP9401 | B.T.S | 09:13 |
EP9501 | GEMAS | 12:55 |
EP9007 | KL SENTRAL | 13:58(週末運行) |
EG9019 | KL SENTRAL | 15:43 |
EP9009 | KL SENTRAL | 16:55 |
EG9525 | GEMAS | 19:40 |
パダン・ブサール(PADANG BESAR)からタイ・ハートヤイ(ハジャイ)の国際列車の時刻表です。
DRC948 | DRC950 | |
PADANG BESAR | 09:55 | 15:40 |
PADANG BESAR(THAI) | 10:00 | 15:46 |
HAT YAI | 10:50 | 16:35 |
DRC947 | DRC949 | |
HAT YAI | 07:30 | 13:05 |
PADANG BESAR(THAI) | 08:22 | 13:58 |
PADANG BESAR | 09:25 | 15:00 |
*時刻はタイ時間
運賃80バーツ
パダン・ブサールからバタワースの時刻表です。バタワースはマレーシアのリゾート地ペナン島最寄り駅になります。朝から夜までほぼ1時間間隔の運行です。
- パダン・ブサール発車時刻
運賃表です。バタワースまでの運賃は11.4リンギットです。マレー鉄道(KTM)でマレーシアのリゾート地ペナン島へ向かう場合はきっぷ売り場でバタワース行きの切符を購入してバタワース行きの電車に乗車します。
今回、私はパダン・ブサール(パダンベサール)からクアラルンプールのKLセントラル駅へ向かいます。乗り換えが上手く行けばバタワースまで行きKLセントラル行きの電車に乗車すれば、パダン・ブサール(パダンベサール)→KLセントラルの列車より30分ほど早く到着、運賃も10リンギットぐらい節約できます。
ただし、バタワース→KLセントラルが売り切れだとバタワースで足止めの危険がありますので、今回はパダン・ブサール(パダンベサール)→KLセントラルのきっぷをインターネットでオンライン予約しておきました。
こちらは2階の待合いスペースです。奥にあるのがカフェテリアでコーヒーなどの飲み物が購入できます。きっぷ売り場、コーヒーショップはタイ・バーツが使えお釣りはリンギットで返ってきます。レートは100バーツ→10リンギットでしたのでレートは銀行より悪いです。
こちらはパダン・ブサール(パダンベサール)の駅前になります。駅の西側が正面になるのですが、駅前にはお店が1軒もありません。パダン・ブサール(パダンベサール)の町は駅の東側にあります。コンビニなどは駅の東へ行かないとだめです。
- パダン・ブサール(パダンベサール)駅施設情報
○トイレ(1F)
○冷水機(1F)
○カフェテリア(2F)
×両替所
×ATM
駅前には商店無し
パダン・ブサール駅からセブン-イレブンへの行き方
この駅2階の待合いスペースから駅の東にある徒歩での国境越え用のマレーシア・タイのイミグレーションへの連絡通路があるのですが、迷彩服を着た人たちが警備しておりバタワースから列車到着で大勢の人がタイへ向かう際にパスポートチェックをやっております。ただし、空いている時はノーチェックで通れます。
グーグルマップで駅東側にセブン-イレブンがあるのがわかっていますので試しに行ってみることにします。空いているのでノーチェックで通れるのかなと思ったら私だけパスポートチェックです。バックパック背負っているので徒歩でタイへ国境越えと思われたようです。行き先を聞かれて「I go to 7-Eleven.」と答えたらOKになりました。
連絡橋を通り駅の東側へ向かいます。連絡橋の階段を下りて左へ行くとマレーシアのイミグレーションです。私はセブン-イレブンへ行きますのでパダン・ブサール(パダンベサール)の町がある右へ行きます。
外へ出て歩いていくと、セブン-イレブンとケンタッキーフライドチキンがあります。駅前は何もないのですが10分も歩けばコンビニとファストフード店があります。さらに歩けばATMもあります。
日本的な発想でセブン-イレブンならコンビニATMがあると思って入りますがパダン・ブサール(パダンベサール)のセブン-イレブンにはATMはありませんでしたがバーツが使えました。ミネラルウォーター1.5L(2.95リンギット)を購入しましたが、40バーツ支払ってお釣りは1.1リンギットでした。レートは10バーツ→1リンギットのようです。
セブン-イレブンから駅へ戻ります。来た道を戻り税関とイミグレーションの敷地へ入ります。
再び連絡橋を渡り駅へ向かいます。先ほどの警備の人たちがいますが今度はノーチェックで済みました。
階段を降りてホームへ向かいますが、イミグレーションは閉まっており誰でも通れるようになっています。別にイミグレーションを通らずともホームへは行けるのですが、この緩さには驚きです。
パダン・ブサール(パダンベサール)駅はタイの駅とは違い日本と同じようにホームが高くなっており、さらに広く長くなっています。
駅の片隅にはバンコクから乗車してきたタイの編成が停車しています。夕方のバンコク行きの列車として運行するまでお休みのようです。
マレー鉄道でマレー半島縦断クアラルンプールまで鉄道の旅
乗車する12:55発、9501が遅れています。KLセントラルからの9020が折り返しで9501になるのですが時間になっても到着せず遅れが発生しています。、遅れていた9020が到着します。この列車が折り返しでグマス(GEMAS)行き9501になります。車両の清掃作業が終わり乗車します。駅員さんがきっぷの確認にきましたのでスマホにPDFで保存しておいたきっぷを見せます。
- 列車情報
列車番号:9501
区間:パダン・ブサール(PADANG BESAR)12:55発→クアラルンプール(KUALA LUMPUR)18:01着→KLセントラル(SENTRAL KUALA LUMPUR)18:08着→ガマス(GEMAS)20:20着
運賃:102リンギット(2856円)
、38分遅れでパダン・ブサール(パダンベサール)を発車します。車内はこんな感じで2列+2列シートになります。始発駅からの乗車ですので空いています。
座席下にはコンセントがありますので充電も可能です。ETSの車両は現代ロテムと中国中車の2社が納品しているのですが、今回は中国中車の車両でMade in Chinaの車両ということです。
マレー鉄道(KTM)の電車(ETS)は最高速度140km/hになり、日本線路幅(1067mm)より狭い線路幅(1000mm)でも高速運転が実現しています。これはかなり凄いことでJR西日本の米原~姫路の新快速ですら130km/h運転、京成の高架やスラブ軌道など新しい設備を持つ成田スカイアクセスで160km/h運転ですので、マレー鉄道(KTM)はかなり頑張っています。
乗り心地の方ですが新快速といい勝負の揺れ具合です。軌道の問題か車両の問題かはわかりませんが高速走行中はよく揺れます。
車両のメンテナンス状況ですが、ごらんの通り窓ガラスにヒビが入っています。大丈夫かな?と思ってしまいますがすぐには影響はないようです。
発車して2駅過ぎたところで乗務員さんの車内検札がありスマートフォンに保存しておいたEーTicketのPDFを提示します。マレー鉄道(KTM)は凄いですね。スマートフォンに保存しておいたEーTicketで乗車できますので、インターネットでオンライン予約すればわざわざ駅まで行ってきっぷ売り場できっぷを買わずに済みます。
、4駅過ぎたところでお菓子が配られます。マレー鉄道(KTM)の電車(ETS)にはこういったサービスが付いているのですね。
マレー鉄道途中で運転打ち切られる
、クアラルンプール駅の1駅前のスンガイ・ブロー(SUNGAI BULOH)で運転が打ち切られてしまいます。スンガイ・ブロー(SUNGAI BULOH)で乗り換えるようにみたいな放送があったので向かいのホームへ移動します。
先ほどまで乗車していたグマス(GEMAS)行き9501は行き先がスンガイ・ブロー(SUNGAI BULOH)に変わっていました。
スンガイ・ブロー(SUNGAI BULOH)からは各駅停車ならKLセントラルまで7駅になります。このままKLセントラル行きの列車を待つことにします。、後発の9007が到着しますが同じくスンガイ・ブローで運転が打ち切られています。私の英語力では何故運転打ち切りなのか分かりません。
スンガイ・ブローで1時間以上の足止めでホームが混雑してきても全く列車が来ません。何か様子が変だなと思って改札口でKLセントラル行きの列車を聞いてみたら、外のMRTに乗り換えることが判明します。英語の分からない私には痛恨の一撃です。ホームで滞留していた乗客は途中のKEPONGまでの乗客だったようです。
MRTに乗り換えてクアラルンプール中心部へ
MRTに乗り換えるのはわかったのですが、私は1.1リンギットしか現金を持ち合わせておりません。チャイナタウン、セントラルマーケット最寄りのパサール・スニ(PASAR SENI)駅までは運賃3.7リンギットです。現金が足りません。両替所とATMを探しますがマレー鉄道(KTM)とMRTの乗換駅なのにATMすらありません。券売機でクレジットカード使えるかなと思って確認しますが現金だけでした。
バックパック背負った外国人が券売機の前で突っ立ていると駅員のお姉さんが英語で話しかけてきます。「パサール・スニ駅まで行きたいけど1.1リンギットしかなくて残りはタイバーツしか現金がない」「ATMどこかにないですか?」と聞いてみたらここにはATMないということで改札口の窓口で聞いてくれましたけど両替はやっていないということで進退窮まりました。すると1リンギットだけで特別にパサール・スニまでのトークンをくれました。駅降りたら両替するようにとのことでした。英語の話せない日本人に駅をウロウロされても困るのでやっかい払いされたのかもしれませんが、駅員のお姉さんに感謝です。
、MRTに乗車してパサール・スニ駅へ向かいます。
クアラルンプールのセントラルマーケットに到着
、パサール・スニ駅に到着、セントラルマーケット、チャイナタウンへ向かいます。駅を出ると目の前がセントラルマーケットです。ようやくクアラルンプールに到着です。クアラルンプールのセブン-イレブンにはATMがありましたので現金を引き出してリンギットを確保、予約しておいた宿へ向かいます。
マレーシア入国早々で列車遅延、運転打ち切りのダブルパンチでいきなりマレーシアの洗礼を受けてしまいました。今回学んだのは最新設備の電車でも時間通りに来ない。少しでも良いのでリンギットに両替しておくことでした。