ラオスの首都ビエンチャンから世界遺産ワット・プーを目指して南部パークセー(Pakse)まで寝台バスで移動してみました。今回は宿でバスのチケットを頼んでおりますので、一般的にいうツーリストバスになります。ビエンチャンからパークセーまでの運賃は170000キープになりピックアップ付きで18:30に宿へ迎えに来てくれます。
ビエンチャン北バスターミナルへ移動
18:20、宿にピックアップの車が迎えにきました。宿へのピックアップといえばトゥクトゥクが定番なのですが、今回はトラックの荷台を客席に改造したソンテウです。ソンテウと言ってもピックアップトラックを改造したのではなく、軽トラックを改造したようなのです。
客席に誰もいないので私が最初のピックアップ先のようです。このいくつかのゲストハウスやホステルをまわり乗客をピックアップしていきますが、私が一昨日宿泊したゲストハウスにも立ち寄っています。
メコン川沿いのナイトマーケットを通り周辺のゲストハウスにも立ち寄り全部で乗客12人をピックアップしてバスターミナルへ向かいます。
19:00、ビエンチャン北バスターミナルに到着です。ソンテウの隣に停まっているバンでバウチャーをパークセー行きのバスチケットと交換します。
チケットを受け取りパークセー行きは赤いバスと案内され欧米人バックパッカーたちと一緒にバスへ向かいます。
寝台バスでビエンチャンからパークセー
チケットには出発時刻が19:00となっており既に19:00は過ぎているのですが細かいことは気にしないようにします。
この赤いバスがパークセー行きになるのですが乗客のほとんどが欧米人です。
CPS COMPANYというバス会社が運行する2階建ての寝台バスでフロント部分には「KING OF BUS」とあり名前だけは凄そうです。そういえばチケットにも「KING OF BUS」と表記されていますね。
19:25、パークセー行き寝台バスの乗車が始まります。乗車口で乗務員さんがチケットを確認して靴を入れるビニール袋をもらい乗車します。私の寝台は2階なので階段を上りますが見えてきた光景が2列のベッドなのですがベッドに枕が2つあります。
そうです。この寝台バスは1つのベッドで2人仲良く寝る方式です。このベッドはダブルベッドではなくシングルベッドのサイズですので、これは隣に知らないおじさんやおばさんが来ると精神的苦痛を伴います。ある意味で「KING OF BUS」ですね。幸い私と同じ寝台になったのは欧米人のお兄さんでしたので精神的苦痛は無しで済みました。
そして、欧米人たちも2人仲良くベッドで寝るというのは寝台バスでは想定していなかったようで「Oh!My God!」や笑い声が時折聞こえてきます。
19:30、パークセー行きの寝台バスが出発します。予定では12時間でパークセー到着になります。
20:15、ビエンチャン南バスターミナルに到着します。南バスターミナルでも乗客を乗せるために停車します。この停車時間を利用して数人の欧米人が買い物やトイレへ向かいます。20:45、ビエンチャン南バスターミナルを出発します。これでビエンチャンを離れ一路パークセーへと向かいます。
ここで車内ではミネラルウォーターとサンドイッチが配られます。やはりツーリストバスということで、このようなサービスが付いているようです。
欧米人の乗客たちはサンドイッチを食べると就寝して車内はエアコンとバスの走行音が響くだけです。道路状況は悪くなく順調に南東へ走っていきます。道路状況は悪いと思っていたのですがこれは良い意味で予想外です。
途中いくつかの町で停車して乗客が降りていたので地元のラオス人も乗車していたようです。ツーリストバスでも運賃がバスターミナルから運行されているバスと同じ170000キープなら、ピックアップ付きのツーリストバスを利用した方が楽ですしね。
パークセーに到着
06:00、パークセーに到着します。バスが到着したのはパークセー中心部近くにあるChitpasong Bus Stationと呼ばれるバスターミナルです。
ビエンチャン北バスターミナルを19:30に出発してパークセーに06:00到着ですので所要時間10時間半になります。12時間の旅を予想していたのですが思ったより早く到着です。
バスを降りるとトゥクトゥクのドライバーさんたちが「4000 island」と声をかけてきます。パークセーからそのまま4000 islandへ行くこともできるようですが、それなら初めからビエンチャンで4000 islandへのバスチケットを購入しておいた方がいいですね。
でも、「4000 island」という単語に反応してドライバーさんについていく欧米人がいます。なぜでしょうか?予約しているホテルや世界遺産のワット・プーのあるチャムパーサックならわかるのですが。
寝台バスから荷物が下ろされるのを待っている間にビエンチャンからの寝台バスが次々と到着します。合計3台の寝台バスがビエンチャンからパークセーに到着です。乗客のほとんどは欧米人で地元のラオス人はほんの少しだけです。
到着地がバスターミナルになっていますので当然ですがチケット売場もあります。窓口がいくつかあり全てビエンチャン行きバスになります。複数のバス会社がビエンチャンからパークセーの路線を運営しているようです。
今回のビエンチャンからパークセーまでの寝台バスでの移動は予想していたより順調でした。ただし、1つの寝台を2人で使用するというのは予想外でしたが。早朝にパークセー到着なら世界遺産ワット・プーのあるチャムパーサックまで午前中に到着可能でしょう。