東南アジアのメコン川流域にあるラオスとカンボジアですが、この2カ国をつなぐ国境は外国人も通行可能です。今回はラオス南部のメコン川にある欧米人バックパッカーに人気の観光地シーパンドン(4000 Islands)からカンボジアの首都プノンペンまで陸路国境越えで移動しましたので紹介したいと思います。
ルート・国境情報
調査日:2018年1月10日
船:ドンデット(Don det)→ナカサン(Nakasang)
ミニバン:ナカサン(Nakasang)→ラオス・カンボジア国境
バス:ラオス・カンボジア国境→ストゥントレン(Stung Treng)
ミニバン:ストゥントレン(Stung Treng)→クラチエ(Kratie)→プノンペン(Phnom Penh)
ラオス側国境:Nong Nok Khiene
カンボジア側国境:Trapeang Kreal
覚えておきたいシーパンドン(4000 Islands)の地名
まずシーパンドン(Si Phan Don)で覚えておかないといけないのが地名です。シーパンドン(Si Phan Don 英語名:4000 Islands)、ドンデット(Don det)、ドンコーン(Don Khon)、ナカサン(Nakasang)の4つを覚えておきます。
シーパンドン(4000 Islands)はメコン川に浮かぶ4000の島を意味しており地域の総称に相当します。このシーパンドンの中で外国人観光客が目指すのがドンデット(Don det)とドンコーン(Don Khon)と呼ばれるメコン川に浮かぶ2つの島です。その2つの島のドンデット(Don det)に一番外国人観光客が多く、フェリーも多いのです。
そして、島の対岸にある船着き場がナカサン(Nakasang)とよばれる小さな町です。ナカサンにバスステーションがありビエンチャン、パークセーなどのラオス国内や、カンボジア行きのバスが運行されています。
カンボジア・プノンペン行きチケット購入
ドンデットの船着き場近くで明日のカンボジア・プノンペン行きのバスチケットを購入します。船着き場近くにはバスチケットを取り扱う旅行会社やゲストハウスがありますが、料金はどこも似たり寄ったりになりプノンペンまでの料金は29ドル(235000キープ)になります。一部でもう少し安い所もあるのですが人がいなかったりして購入できませんでした。
今回はチケット売場に人がいたところですぐに購入です。プノンペン行きバスは出発、到着となっていますが、実際は出発時刻が08:00でなく11:00出発になります。10:20頃にトゥクトゥクでピックアップサービスで迎えに来てくれるという事です。
この出発時間の違いに関してなのですが、2017年にドンデットからカンボジア・シェムリアップへ移動した際に、このプノンペン行きのバスで途中まで乗車しております。当時はにドンデットの船着き場を出発して、ナカサンのバスターミナルで2時間以上待たされて出発していましたので、バスの出発時刻に合わせてピックアップしてくれるようです。
ドンデットからナカサン バスステーション
、トゥクトゥクのピックアップサービスが来ました。という話でしたが早く来ました。そして、来たのがトゥクトゥクでなくスクーターです。どうやらチケット販売所のお姉さんがスクーターで利用客を集めているようです。お姉さんが運転するスクーターの後ろに乗って移動します。5分ぐらいで旅行会社に到着です。ここで待つということです。しばらくするとお姉さんがスクーターで欧米人さんたちを続々と運んできます。
ラオス・ドンデットからカンボジア・プノンペンまで移動するのですが予定ではプノンペンには20:00到着になります。ただし、これは予定ですのであてになりません。
、旅行会社のお姉さんにつれられてドンデットのフェリー乗り場へ向かいます。フェリー乗り場にやってきました。フェリー乗り場と言っても立派な設備はなく、ただの船着き場です。フェリー乗り場周辺にはカンボジアやラオス国内各地へ向かう外国人旅行客で混雑しています。ここでナカサンバスターミナルでチケット交換という説明を受けて船に乗船します。
こちらがフェリー乗り場にあったドンデットからの運賃表です。
ドンデット(DonDet)→ナカサン(Nakasang) 15000キープ チャーター30000キープ
ドンデット(DonDet)→ドンコーン(Donkhone) 25000キープ チャーター50000キープ
旅行会社のお姉さんが名簿とチケットを照合して船に乗船です。
、船着き場を出発、船でメコン川を渡りナカサンへ向かいます。
、ナカサンに到着。徒歩でバスターミナルへ移動します。途中にはミニバンが数台停車しており、それぞれ目的地へのミニバンを見つけて乗車しています。
バスターミナル前には目印のATMが3台あります。2017年には2台だったですが1台増えています。利用者が多いということでしょうか?
、ナカサンバスステーション到着。
ナカサンからラオス・カンボジア国境
チケット売場でチケットの交換をします。
プノンペン行きチケット受け取ったらバスが来るのを待ちます。
しばらくすると「Cambodia!Cambodia!」の掛け声が聞こえてきたのでバスに乗車かと思ったのですが、バスではなくボロボロのミニバンです。それでもベンツなので高級車です。屋根に荷物を載せて乗車します。
11:40、ミニバンで出発。シートを詰めて14人の定員オーバーでラオス・カンボジア国境へ向かいます。
ラオス・カンボジア陸路国境越え
、ラオス・カンボジア国境のラオス側NONG NOK KHIENEイミグレーションに到着です。ここは両替所やATMはないので、余ったラオス・キープの両替はナカサンバスステーション前の銀行で済ませる必要があります。ここでミニバンとはお別れになり荷物を持って徒歩で国境越えになります。カンボジア側の国境前の売店でバスに乗り換えということで、まずはNONG NOK KHIENEイミグレーションからラオス出国です。
窓口にパスポートと出国カードを提出します。パスポート情報が台帳に手書きで記入され出国スタンプが押されます。スタンプ代で2ドル支払いますが領収書はありません。
300mほど徒歩で移動するとカンボジアです。カンボジア側TRAPEANG KREALイミグレーションに到着です。イミグレーションの建物に入る前に検疫でメディカルチェックがあります。検疫表に記入してパスポートと一緒に提出しますが欧米人さんたちは体温測定で1ドル徴収されていましたが、私はなぜかパスポートだけの確認で体温測定は無し、1ドルの徴収もありませんでした。一体どういうことでしょうか?
そのままイミグレーションの建物に入り、カンボジアビザを持っていますのでアライバルビザの窓口を通りすぎて出入国の窓口へ。TRAPEANG KREALイミグレーションは出入国の処理を同じ窓口で処理しています。
まずは窓口近くに用意されている出入国カードに記入していきます。カードに記入してパスポートと一緒に提出します。写真撮影と両手10本に指紋スキャンがあるはずなのですが、今回は写真撮影と右手4本のみのスキャンでした。一昨日、全く同じ窓口から出国するときは、しっかり撮影と指紋スキャンをやっていたのですが、その時によって違うようです。
パスポートが隣の窓口に送られ、私も一緒に移動します。スタンプ代で2ドル支払いパスポートが返却されます。スタンプ代の領収書はありません。カンボジアに入国、TRAPEANG KREALイミグレーションを出て国境の売店へ。
、国境前の売店に到着です。売店は数軒あり欧米人が集まっているところが集合場所のようでバスチケットを見せて確認します。1軒目は別の旅行会社の集合場所で2軒目が私のチケットの集合場所でした。
ここでプノンペン行きのバスを待ちます。
、バスが来ました。ラオス行きの乗客が下車してプノンペンやシェムリアップ行きの乗客が乗車します。国境前では1時間のバス待ちになりました。
、バスが出発しますが何もないところで何度も停車しています。どうしたのでしょうか?
ストゥントレン(Stung Treng)からプノンペン
、ストゥントレン(Stung Treng)のレストランに到着です。バスが故障でここで乗り換えだそうです。ここのレストランは2017年にドンデットからシェムリアップへ移動した際にミニバンを乗り換えたところです。シェムリアップへ行く際には2時間ぐらい足止めをされた覚えがありますので過去の経験から言えば長期戦のようです。
、長期戦を覚悟していたら思ったより早くミニバンに乗り換えです。プノンペンへの途中にあるクラチエ(Kratie)までのミニバンです。
プノンペン行きの私だけバスチケットを新しく交換してもらいます。この先、クラチエでもう一度乗り換えになります。
、ミニバンがクラチエへ向けて出発します。乗客は欧米人5人(クラチエまで)、地元人2人、日本人1人になります。途中で地元の乗客3人が追加されミニバンは国道を90km/hで飛ばして行きます。
、売店でトイレ休憩になります。国道を外れてメコン川沿いに南下していき夜になります。
、クラチエ(Kratie)のバスターミナルに到着です。クラチエはメコン川のイルカウォッチングができる町で、ここで欧米人5人組はホテルへ歩いていきます。
私はプノンペン行きミニバンに乗り換えます。地元民ばかりで外国人は私ひとりです。
、クラチエを出発してミニバンは工事中や未舗装の道路を南へ走っていきます。
、プノンペン中心部のセントラルマーケットに到着です。ほとんどのミニバンはこのセントラルマーケット周辺が発着点にしているので、セントラルマーケット近くのゲストハウスに予約していたので降車地点から5分ほど歩くだけでゲストハウスに到着、ラオス・ドンデットからカンボジア・プノンペンまで何とか当日中に移動できました。バスが故障したりしてミニバンを乗り継いでの移動になり、プノンペン到着という説明だったのが3時間遅れのでした。約480km、12時間の移動は大変ですね。
ラオス・ドンデット→カンボジア・プノンペンのGPSデータ
こちらはラオス・ドンデットからカンボジア・プノンペンまで移動した際に収集したGPSログです。Google マップに取り込んで表示させていますので、実際にどこから出発してどこに到着したかが分かります。下記リンクからはGPXファイルとKMLファイルがダウンロードできますので、Google EarthやGPS機器に取り込んで使うということもできます。