ラオス中部の首都ビエンチャンからタイ北部のチェンマイへバスで移動します。しかも、手間のかかるビエンチャン(Vientiane)→ノンカイ(Nong Khai)→チェンマイ(Chiang Mai)へとバスターミナルからバスを乗り継いで行きます。普通はホテルやゲストハウスでチケットを手配して当日は迎えに来てもらうツーリストバスが楽なやり方ですけど、あえて大変な方を選びます。
ちなみにホテルやゲストハウスで手配しているチケットの料金表を見るとビエンチャンからチェンマイまでミニバンだと15:00出発で料金200000キープです。
タイ・ノンカイ行きバスチケット購入
朝9時半過ぎにビエンチャン中心部にある市場のタラート・サオ(Talat Sao)の向かいにあるバスターミナルへ向かいます。
バスターミナルはビエンチャン・キャピタル・バスステーション(VIENTIANE CAPITAL BUS STATION)、セントラル・バスステーション(CENTRAL BUS STATION)、タラート・サオ・バスターミナル(TALAT SAO BUS TERMINAL)などと呼ばれています。
チケット売り場の看板を見る限り「VIENTIANE CAPITAL BUS STATION」が英語の正式名称のようです。
バス停の時刻表の方ではセントラル・バスステーション(CENTRAL BUS STATION)が正式名称になっております。ややこしいので名称を統一してくれると助かるのですが…。
バスターミナルへ行くと09:30出発のタイ・ノンカイ行き国際バスが出て行くところです。次のタイ・ノンカイ行き国際バスは12:40出発になりますのでチケット売場でタイ・ノンカイ行きのチケットを購入します。
ラオス・ビエンチャン(Vientiane)→タイ・ノンカイ(Nong Khai)15000キープ
チケットを見ると09:30が消されてチケット使い回しで12:40に変更されているので、どうやら09:30のノンカイ行きバスには空席があったようです。国際バスなので混雑していると思いましたがそうでもなさそうです。
ここでビエンチャン・キャピタル・バスステーション(VIENTIANE CAPITAL BUS STATION)の国際バスの時刻表を確認しておきます。
ラオス・ビエンチャン(Vientiane)→タイ・ノンカイ(Nong Khai)
運賃15000キープ
発車時刻
07:30
09:30
12:40
14:30
15:30
18:00
国境越えが時間外と休日になると2000キープ追加になります。これはウドンターニー、コーンケンやバンコク行きも同じです。
ラオス・ビエンチャン(Vientiane)→タイ・ウドンターニー(Oudonthany)
Oudonthanyと表記されていますがUdon Thaniのことです。
運賃22000キープ
発車時刻
08:00
09:00
10:30
11:30
14:00
15:00
16:30
18:00
ラオス・ビエンチャン(Vientiane)→タイ・コーンケン(Khonkean)
運賃50000キープ
発車時刻
08:15
14:45
ラオス・ビエンチャン(Vientiane)→タイ・バンコク(Bangkok)
運賃248000キープ
発車時刻
18:00
ビエンチャン中心部から国際バスでタイへ行けますので交通の便はいいですね。一昔前には考えられなかったくらい便利になりました。
国際バスでラオスからタイへ
ゲストハウスに戻り荷物をまとめてチェックアウトだけしておきます。昼頃にビエンチャン キャピタル バスステーション(タラート・サオ・バスターミナル)へ移動します。12:20、タイ・ノンカイ行きの国際バスがやってきました。
車体の横には「VIENTIANE – NONGKHAI」とあります。チケットを提示して荷物を預け乗車して発車を待ちます。
国際バスですが車内は路線バスと変わらずだがエアコンの効きが悪いです。12:40に時間通りバスが発車しますが座席が半分ほどしか埋まっておらず空席が目立ちます。国際バスは人気がないのでしょうか?
25分ほど走り13:25、ラオス・タイ国境のタイ=ラオス友好橋(Thai–Lao Friendship Bridge)に到着です。ここで全員バスを降りてイミグレーションで出国手続きになります。
両替所から売店、食堂まで一通り揃っており食べ物から飲み物まで困りません。14番の路線バスも目の前から出発しておりビエンチャン キャピタル バスステーション(タラート・サオ・バスターミナル)までの交通手段も確保されています。
出国は問題なく済みますが目の前に駅の改札機のようなゲートが見えます。ゲートの近くにはチケット売場があり料金表に外国人は11000キープとあります。出国税なのでしょうか?
出国者はチケットを購入して通っていますが中にはチケット買わずにツアー用のゲートを通って行く集団もいます。試しに警備員さんにバスのチケット見せたらゲート開けて通してくれました。どうやら国際バスの乗客はツアー用ゲートを通してくれるようです。
そうするとビエンチャン キャピタル バスステーション(タラート・サオ・バスターミナル)から14番バスで来るとゲートで11000キープを払わないといけないということのようです。国際バスの方が安く済みますね。
出国を済ますと先ほど下車したノンカイ行き国際バスが待機しております
ので乗車します。
バスがタイ=ラオス友好橋(Thai–Lao Friendship Bridge)を越えてタイ・ノンカイに入ります。
国境を越えてタイ・ノンカイのイミグレーションに到着し全員が下車します。今度は荷物も全て持って入国の列に並びます。記入した出入国カードとパスポートを提出して2017年陸路のノービザでの1回目のタイ入国です。タイでは2017年から陸路でのノービザ入国は年間2回の制限がありますので残り1回です。
13:30、外で待機しているバスに乗車します。自分が最後でしたので乗車後すぐに発車します。
夜行バスでノンカイからチェンマイ
15分ほどバスが走り13:45、ノンカイバスターミナルに到着。所要時間約1時間でラオス・ビエンチャンからタイ・ノンカイまで国際バスでの移動は無事に終了です。
さて、ノンカイからチェンマイへ移動しなければならないのですが、まずはバスターミナルの確認です。ノンカイバスターミナルは小規模ですので迷うこともありません。チケット売場はバス会社ごとに分かれており英語表記も一部で見られます。
ATMはバスターミナル内に2台ありVISA、MASTERなどでも引き出し可能です。1回の引き出し限度額は20000バーツで1回につき150バーツのATM手数料を徴収されます。ATMには日本語メニューも付いております。
続いてチェンマイ行きバスチケット購入です。チェンマイ行きのチケット売場はちょうどラオス行き国際バスのチケット売場の隣にあります。チェンマイ行きのバスはOr.Suksa Tourが運行する19:00出発の夜行バス1本のみ、貼り紙にはもう1本表記されていましたが毎日運行は19:00の1本のみです。チェンマイまでの所要時間12時間、料金は820バーツ、バスのランクはVIP Extraでチケット購入時に乗客名簿を作成するのでパスポートが必要になります。
ノンカイ(Nong Khai)19:00出発→チェンマイ(Chiang Mai)07:00到着 820バーツ
10番乗り場からチェンマイ行きは発車と説明を受けて夜まで約5時間待ちになります。外は日差しが強いので出歩く気も起きませんのでバスターミナルのテレビを見ながら過ごします。喉が渇いたら近所に売店がいくつかありますので飲み物の購入も可能です。SINGHAのミネラルウォーター1.5Lが15バーツで売っていました。
5時間も待ち時間がありますのでやる事がありません。トゥクトゥクの料金表がありましたので載せておきます。
重要なのは下記の3ルートですね。
ノンカイバスターミナル – ノンカイ駅 60バーツ
ノンカイバスターミナル – 友好橋(国境) 80バーツ
ノンカイ駅 – 友好橋(国境) 30バーツ
17:30頃、チェンマイ行きのバスが乗り場に到着しましたが、なぜか2台停車しています。バス会社が違うのかな?
18:30、チェンマイ行きバスの乗車が始まります。今回は何とメルセデスベンツの2階建てバスです。
車内は2列+1列で1階と2階の階段の所にトイレが付いています。バスのランクがVIP Extraで料金が高いだけはあります。
「水曜どうでしょう!」に出てくる「地獄の深夜バス」「死の深夜バス」とかの日本の深夜バスよりは快適そうです。
今回のバスのルートはノンカイを出たら、まずは南下してウドンターニーを経由して進路を西へ向かい北上してチェンマイへ到着のようです。
定刻通り19:00にノンカイバスターミナルを出発します。半分くらいしか乗車しておりませんがウドンターニーでさらに乗車するのでしょう。エアコンが効いていて外の暑さが嘘のように快適で涼しいです。
20:00、新バスターミナルのウドンターニーバスステーション2(Udon Thani Bus Station2)に到着です。
ここで新たな乗客が乗車かと思ったら隣のバスに乗り換えです。隣のバスにはウドンターニーからの乗客がすでに乗車しており、ノンカイからの乗客待ちだったようです。バスのグレードは変わらずでエアコンもしっかり効いております。
20:40、ウドンターニー新バスターミナルを出発します。出発後にミネラルウォーター、豆乳と菓子パンが配られます。
夜行バスですので渋滞に遭遇することもなく順調にバスは走っていきます。タイの田舎を走っているはずなのですが2車線道路を走っていたりと道路状況は想像以上に良好です。ラオスやベトナムの道路とは格が違いすぎます。タイの道路インフラは凄いです。
この後は
22:40、Loei Bus Stationに到着。
04:25、Lampang bus terminalに到着。
05:45、チェンマイバスターミナル2(Chiang Mai Bus Terminal 2)に到着です。アーケードバスターミナルとも呼ばれているバスターミナルです。ノンカイからチェンマイまで所要時間12時間の予定でしたが実際は10時間45分でした。
今回の移動で掛かった費用は以下の通りです。
バスチケット代
ラオス・ビエンチャン→タイ・ノンカイ 15000キープ
ノンカイ→チェンマイ 820バーツ(約240000キープ)
ビエンチャン→チェンマイのミニバンと比較すると今回のバス乗り継ぎは55000キープ(約200バーツ)高くつきます。安く済ませるならミニバンでビエンチャン→チェンマイを移動した方が良さそうです。
早朝のチェンマイバスターミナル2はほとんど人がおりません。6時過ぎになるとチェンマイ旧市街へ行く路線バスやソンテウが増えてきますので移動には困りません。