シーパンドンとは?
ラオス南部の世界遺産ワット・プーを観光後にラオス最南部のリゾート地シーパンドンへ向かいます。まずはシーパンドン(Si Phan Don)について簡単に説明しておきます。
シーパンドン(Si Phan Don)はカンボジアと国境を接するラオス南部チャムパーサック県に位置しております。シーパンドン(Si Phan Don)のシーパン(Si Phan)は4000、ドン(Don)は島を意味しておりメコン川の中州にある約4000の島を意味しています。欧米人観光客たちには「4000 islands」という名称でも知られています。
このメコン川の中州になるシーパンドン(Si Phan Don)で特に知られているのがドンデット(Don Det)、ドンコーン(Don Khon)の2つの島で多くのゲストハウスがあり欧米人観光客が集まるリゾート地になっています。
なぜ、このドンデット(Don Det)、ドンコーン(Don Khon)の2つの島に欧米人観光客が押し寄せるのかというと、私の勝手な推測ですが以下の理由が考えられます。
- メコン川の島に宿泊できる。
- カワイルカが見られるかもしれない。
- 周辺にソンパミットの滝(Tat Somphamit)やメコン川最大の滝・コーンパペンの滝(Khone Phapheng Falls)がある。
- フランスが建設した鉄道などの跡地が史跡として残っている。
- カンボジアへの国境越えの中継地になる。
主にメコン川の大自然を楽しむのが目的なのだと思われます。
このシーパンドンへ世界遺産ワット・プーのあるチャムパーサックから船とソンテウで移動してみましたので紹介したいと思います。
チャムパーサックから船でメコン川を渡る
この記事は時点の情報です。
チャムパーサックの船着き場からナカサンの船着き場までおおよその移動経路です。
、チャムパーサックのホテルをチェックアウトしてメコン川のフェリー乗り場へ向かいます。外では朝の托鉢をしている僧侶たちやパークセーへ向かうソンテウが通ったりしています。
メコン川のフェリー乗り場はチャムパーサック中心部から北へ約2kmの場所にあります。宿泊していたホテルは中心部から北へ行った所なので多少は近くなります。それでも1.5kmほど北へ歩いていきます。
、フェリー乗り場への脇道へ入っていきます。脇道にはフェリー乗り場の標識がありますので、このまま進みます。この脇道にはフェリー乗り場の標識があるのですが、チャムパーサックを南北に貫くメインの通りにはフェリー乗り場の標識が出ていないので注意が必要です。
脇道を下っていくとメコン川西岸のフェリー乗り場に到着です。朝の通学時間のようで対岸から船に乗ってくる学生さんが多い。
利用客の多い時間帯のようですぐに船頭さんが声をかけてくる。料金を聞いてみると対岸まで20000キープということでお願いする。人数集まるまで待つのだと思っていたら船頭さんが船の準備を始めて乗るように指さしています。
、予想外の貸し切り状態でメコン川を渡ります。
途中、フェリー通学で対岸からチャムパーサックへ向かう学生さんたちとすれ違います。
、メコン川東岸のフェリー乗り場に到着、10分の船旅でした。船を下りて道路の方へ向かいますが、先ほどまで乗っていた船がチャムパーサックへ戻っていきます。しかも誰も乗せずに空で戻っていきます。チャムパーサックで客待ちした方が儲かるのでしょうか?
メコン川東岸のフェリー乗り場から国道13号まで5kmほど離れているのですが、バイクタクシーのドライバーさんが声をかけてきて国道まで20000キープということでお願いします。ノーヘル2人乗りと思ったらドライバーさんの子供まで一緒に乗って3人乗りで出発します。国道のガソリンスタンドまでバイクタクシーで向かいますが道路は所々で穴ぼこがあり補修されていないようです。
、国道13号のガソリンスタンドに到着します。メコン川東岸フェリー乗り場から10分ほどの移動でした。
ガソリンスタンド周辺には商店が数軒あり飲み物などの購入可能です。
ソンテウでナカサンまで移動
国道でパークセー南バスターミナルからナカサン(NAKASANG)へ向かうソンテウを待ちます。ナカサン(NAKASANG)からシーパンドンのドンデットやドンコーンへのフェリーが出ていますので、まずはナカサン(NAKASANG)へ移動します。08:00~16:00ぐらいまでにナカサン(NAKASANG)行きソンテウが運行されているようですので、最初のナカサン行きソンテウがパークセーを出発した頃でしょう。朝の8時台はパクセーへ向かうソンテウが多く8台ほどが通過していきます。
、パークセー方面からソンテウがやって来ます。手を振りソンテウを止めてドライバーさんに「ナカサン(NAKASANG)」と聞くと「OK!OK!」という返事でナカサン行きソンテウです。バックパックをソンテウの屋根に乗せて乗車しますが、既に子供を含めて20人以上乗車しています。定員オーバーのような気もしますがラオスでは問題ないようです。
ソンテウはメコン川沿いに南へと国道を走ります。
国道から外れてナカサン手前の村に入ると降りていく乗客が増え空いてきました。それでも座席下には大量の荷物があります。この大量の荷物(主にペプシコーラ)はナカサン周辺のドンデット(Don Det)、ドンコーン(Don Khon)で欧米人観光客たちが購入するのでしょうか?
再び国道へ戻り南へ走り、ようやく国道からナカサンへの道へ入っていきナカサン入口で運賃徴収が始まります。ナカサンまでの運賃は40000キープで、パークセーや自分より後から乗車してきた乗客も40000キープで、パークセーからと同じ運賃でした。ナカサン手前の村から乗車した欧米人は20000キープだったので初乗り運賃は20000キープのようです。
、ナカサンに到着します。ここでソンテウを降りて道なりにメコン川の方へ向かいます。このソンテウの到着場所の向かいにはナカサン バスステーションがありビエンチャン、パークセーやカンボジア行きのバスが運行されています。
ちょうど目の前にナカサンで唯一のATMがあります。ドンデットやドンコーンにはATMがありませんので、ここでラオスキープを下ろしておかないとレートの悪い島の両替屋を利用することになります。
ナカサンの村の中を歩いていきますが欧米人が多く、バックパッカーの集団がいたりします。
ラオスの中でも欧米人の割合がかなり高い村のようです。
フェリーでナカサンからドンデット
、メコン川の川岸に到着しました。
ドンデットやドンコーンへフェリー乗り場の標識が出ています。
こちらがフェリーのチケット売場になります。
ちゃんと料金表も出ており分かり易くなっています。ドンデットまで15000キープでチャーターだと30000キープのようです。時刻表は色々と修正されており見づらいのですが以下のようになります。
ナカサン→ドンデット、ドーンコーン料金表
07:30-17:30
通常
ナカサン→ドンデット 15000キープ
ナカサン→ドンコーン 20000キープ
チャーター
ナカサン→ドンデット 30000キープ
ナカサン→ドンコーン 60000キープ
17:30-20:00
通常
ナカサン→ドンデット 20000キープ
ナカサン→ドンコーン 25000キープ
チャーター
ナカサン→ドンデット 40000キープ
ナカサン→ドンコーン 80000キープ
通常はある程度人数が集まったら出発なので乗客が集まるまで待たなければなりません。チャーターならすぐ出発ですが料金が通常の倍以上になってしまいます。夕方以降の乗客の少ない時間帯は1人ですとチャーターでの移動になってしまいます。運行本数はドンデット行きが一番多いです。
この時は昼前ですので私は人数集まったら出発の15000キープのチケットを購入です。
しばらくするとナカサンからドンデットへのフェリーが出るということで船着き場から乗船します。
乗客は私とナカサン手前の村からソンテウに乗った欧米人2人の合計3人です。メコン川を渡り中州のドンデットへ向かいます。シーパンドン(4000 island)と呼ばれるだけのことはあり大小さまざまな島が見えます。
ナカサンを出発して10分ほどでドンデットの船着き場が見えてきました。
、シーパンドンのドンデットに到着します。チャムパーサックから約5時間でシーパンドンに到着です。
シーパンドンではメコン川沿いにゲストハウスが並んでおりメコン川を見ながらハンモックに揺られたりなんてこともできます。
もちろん、メコン川の大自然を楽しむこともできます。ドンデットとドンコーンの間にはソンパミットの滝(Tat Somphamit)があり、ゆっくり流れるメコン川が荒々しい急流へと姿を変えています。
今回は地元の人達と同じソンテウでの移動を紹介しましたが、もちろんツーリストバスでの移動も可能です。
チャムパーサックからからシーパンドン(ドンデット)へのまとめ
交通費
- チャムパーサックのメコン川フェリー 20000キープ
- 国道までのバイクタクシー 20000キープ
- チャムパーサック→ナカサンのソンテウ 40000キープ
- ナカサン→ドンデットのメコン川フェリー 15000キープ
その他
- チャムパーサックから移動時間は約5時間。
- ナカサン行きソンテウはチャムパーサックから乗車してもパークセーからと同じ料金40000キープ。
- ナカサン→ドンデットのフェリーは乗客の少ない夕方以降はチャーターになってしまう。
- ナカサンからフェリーはドンデット行きが一番多い。
- ATMはナカサンにある。ドンデットやドンコーンは両替屋しかないので要注意。