ラオス最南部のメコン川に浮かぶ4000の島を意味するシーパンドン(Si Phan Don)からアンコール・ワットのあるカンボジア・シェムリアップ(Siem Reap)まで国際バスで移動しましたので、ルートなどの移動方法を紹介したいと思います。
ルート・国境情報
調査日:
船:ドンデット(Don det)→ナカサン(Nakasang)
国際バス:ナカサン(Nakasang)→ラオス・カンボジア国境→ストゥントレン(Stung Treng)
ミニバス:ストゥントレン(Stung Treng)→シェムリアップ(Siem Reap)
ラオス側国境:Nong Nok Khiene
カンボジア側国境:Trapeang Kreal
シーパンドン
まずシーパンドン(Si Phan Don)で覚えておかないといけないのが地名です。シーパンドン(Si Phan Don)、ドンデット(Don det)、ドンコーン(Don Khon)、ナカサン(Nakasang)の4つを覚えておきます。
シーパンドンはメコン川に浮かぶ4000の島を意味しており地域の総称に相当します。このシーパンドンの中で外国人観光客が目指すのがドンデット(Don det)とドンコーン(Don Khon)と呼ばれるメコン川に浮かぶ2つの島です。その2つの島のドンデット(Don det)に一番外国人観光客が多く、フェリーも多いのです。
そして、島の対岸にある船着き場がナカサン(Nakasang)とよばれる小さな町です。ナカサンにバスステーションがありビエンチャン、パークセーなどのラオス国内や、カンボジア行きのバスが運行されています。
国際バスのチケットを購入
カンボジア・シェムリアップへのバスのチケットは前日に購入します。まずはドンデットの船着き場へ行きます。ドンデットの船着き場周辺にバスチケットを扱う旅行代理店が多く集まっています。ゲストハウスでもチケットの購入は可能ですが、今回はドンデットの船着き場周辺の旅行代理店で購入します。
旅行代理店でカンボジア・シェムリアップまでのチケット代を確認しますが料金を表示していない所がありますが、料金表示のある所はどこも同じような料金ですので元締めの旅行会社は同じ所なのでしょう。
カンボジア・シェムリアップまでの料金は29ドル(230000キープ)のようです。
数軒の旅行代理店で料金表を確認して、今回はワンダフルツアーという空いていた店で購入します。
シェムリアップまでのチケット代は230000キープ(3100円)、08:00にドンデットの船着き場に集合ということです。
船でドンデット→ナカサン
、ゲストハウスをチェックアウトしてドン・デットのフェリー乗り場へ向かいます。
、ドン・デットのフェリー乗り場に到着です。集合時間は08:00ですのでまだ時間がありますが欧米人2人が既に近くのレストランでコーヒー飲みながら待っています。
、旅行会社のお兄さんがやってきてチケットを交換していきます。どうやら昨日購入したのはチケットと言うよりバウチャーと言った方がいいようですね。
チケットは2枚に分かれており1枚目はラオス・ドンデットからカンボジア・StunTrengまでのチケット、2枚目はStunTrengからシェムリアップまでになります。これは1枚目のチケットです。
1枚目のチケットに封筒がホチキス留めされております。「このチケットを2台目のバスで提示してください。」と書かれています。ストゥントレン(Stung Treng)でバス乗り換えになります。
封筒の中に入っているのが2枚目のチケットです。
チケットをもらったら船へ乗船します。旅行代理店のお兄さんとはここでお別れになり、この先は自力でチケットをナカサンバスステーションでカンボジア行きバスチケットへ引き換えなければなりません。
、欧米人たちと船でメコン川を渡り一緒にナカサンへ移動します。
ナカサンの船着き場が見えてきました。
、メコン川東岸のナカサンのフェリー乗り場に到着します。
フェリー乗り場から歩いてナカサンバスステーションへ向かいます。ちょうどパークセー行きソンテウ乗り場とナカサン唯一のATMがある所になります。途中の売店でミネラルウォーター1.5Lを5000キープ(70円)で購入します。ドン・デットで購入するより1000キープ安いです。輸送費の差額が価格に反映されているようです。
ナカサンバスステーション
、ナカサンバスステーションに到着です。チケット売場で1枚目のチケットをカンボジア行きチケットへ交換します。
これがナカサンバスステーションで交換して受け取ったバスチケットです。
こちらはナカサンバスステーションの時刻料金表になります。ここではナカサン発とドンデット発のチケットが販売されています。違いはドンデット→ナカサンのフェリー代が入っているか入っていないかの違いになります。
それとナカサンバスステーションではドンデット→シェムリアップのチケットが210000キープでドンデットで購入するより20000キープ安いです。20000キープの差額は旅行代理店の手数料ということのようです。
バスは10:00出発ということで1時間半ほど待機です。バスステーションにはラオスの警察官がおりスマホをいじっています。外国人旅行客が移動のためにナカサンバスステーションに集まってくるので警備で来ているのでしょうか?バスステーションには徐々に欧米人が集まって来て賑やかになってきました。朝からビア・ラオを飲んでいい気分になっているお兄さんもおります。この暑さなら朝からビール飲んでいないとやってられないようです。
、いつの間にかランドオペレーターの人が現れカンボジアの出入国カード、ビザ申請表を配布し始めます。私はカンボジアビザを持っていますので出入国カードだけもらい記入します。欧米人の旅行客は事前にビザを取得していないようでビザ申請表を記入しています。
出入国カードを記入し終えてトイレへ行っておきます。トイレは有料で2000キープになります。ちゃんと水洗トイレでハエやウジはいなかったので予想よりは良かった方です。
、ランドオペレーターの人がカンボジア行きチケットを回収してカンボジア行きバスチケットに交換していきます。ここでようやくカンボジア行き国際バスのチケットに交換になります。2回もチケットの交換があるとは予想外です。
国際バスでラオス→カンボジア
、カンボジア行きの国際バスが到着です。乗客がいないのでナカサンが始発のようです。プノンペンとシェムリアップ行きの乗客が乗車していき私以外は欧米人です。
バスの乗務員からラオス出国からカンボジア入国までの流れが説明されます。
ラオス・カンボジア国境の注意事項
- ラオス出国スタンプ代 2ドル
- カンボジアビザ代 35ドル(写真無しは撮影代別途2ドル)
- カンボジアビザ窓口 1ドル
- カンボジア入国スタンプ代 2ドル
- 国境にはATMが無い。
国境にATMが無いという説明があり数人の欧米人が向かいのソンテウ乗り場にある銀行へ米ドル調達へ向かいます。
、ナカサンバスステーションを出発します。国道13号へ出て南のラオス・カンボジア国境を目指します。国道は舗装されていますがバスがかなり揺れて乗り心地は今ひとつで、車内では朝からビア・ラオ500ml缶を飲んでいた欧米人のお兄さんが吐いています。
ラオスNong Nok Khieneから出国
、ラオス側国境のNong Nok Khieneに到着します。バックパックなど大きな荷物も全て持ってイミグレーションの出国窓口に並びます。並んでいる間にバスは先にカンボジアへ行き待っています。
Nong Nok Khieneからのラオス出国はスタンプ代が2ドルでラオスキープの支払いだと20000キープなので米ドルで払った方がいいようです。2ドル支払いますが領収書は出ませんので正式な出国税とかになっているかは怪しいです。
パスポート情報は台帳に記入しておりオンライン化はされていないようです。台帳記入ですので出国手続きの時間が長くなりかなり待たされます。25分ほど待ってようやく出国手続きです。イミグレーションオフィスの建物は立派なのですが、出入国管理が台帳記入というのが不思議です。
、出国手続きが終わり徒歩でカンボジアへ向かいます。
カンボジアTrapeang Krealから入国
カンボジア側イミグレーション手前のゲートでラオスの出国スタンプの確認があります。
、カンボジア側Trapeang Krealのイミグレーションに到着です。カンボジア側Trapeang Krealでは入国のスタンプ代が2ドルなのですが領収書はありません。正式な入国税というわけではないようです。
さて、カンボジアの入国手続なのですがなぜか私だけ待たされます。イミグレーションの係官はどこかへ電話で確認しています。ビザに問題でもあるのでしょうか?
欧米人たちがカンボジアのアライバルビザを申請して入国している中で未使用のE3ビザなんかでラオス・カンボジアのマイナーな国境から入国しようとしたら怪しさ爆発なのでしょうか?
普通はシングル観光ビザのTビザでしょうから、業務ビザのEビザは目立つのでしょう。1回でも入国実績があれば問題なかったのでしょうが…。30分待たされて結局ビザには問題なく係官は「Sorry」と言って入国スタンプを押してパスポートを返してくれました。
先にカンボジアで待っていたバスにようやく追いつきました。
近くの売店では欧米人たちが休憩中です。
国境にはATMはありませんが売店で両替をやっています。両替レートは不明ですが余ったラオス・キープの処分はできそうです。カンボジアの通貨はリエルですが普通に米ドルで支払いができるのでドルを持っていたらリエルへ両替する必要はありません。
、バスがカンボジア国境を出発しますが数人の欧米人が国境の売店に留まったままです。ミニバスの連絡待ちのようですが一体どこへ行くのでしょうか?売店に国境→シェムリアップのミニバスの看板が出ていたので、これに乗り換えなのでしょう。
カンボジア国境からまずは最寄りの町になるストゥントレンへ向かいます。ストゥントレンでシェムリアップ行きバスに乗り換えという段取りです。国境からは一部道路が未舗装なので揺れが少々酷いですがストゥントレンまでの辛抱です。
ストゥントレン→シェムリアップ
、川を渡りストゥントレンに入り国道沿いのガソリンスタンドに到着します。ここでシェムリアップ行きの乗客はバス乗り換えで下車します。
ガソリンスタンドにはランドオペレーターのお兄さんが待機しており2枚目のチケットを見せるとガソリンスタンドのコンビニで待つようにとの事です。この後にシェムリアップ行きミニバスが来るということでシェムリアップ行きの欧米人たちはコンビニへ入り買い物と休息になります。
先ほどまで買い物客のいなかったスタンドのコンビニは欧米人たちで大繁盛です。田舎のコンビニですので商品の値段はちょっと高めでアンコールビールの缶が0.7ドル、ミネラルウォーター1.5Lは0.6ドルとかなのでシェムリアップより2割ぐらい高い感じです。
、先ほどまで乗車していた国際バスはプノンペンへ出発していきます。
、ミニバスが到着して自分を含めた6人が乗車して先に出発します。この6人はドンデットの同じ旅行代理店のチケットになります。
他の旅行代理店から購入した欧米人はコンビニに残って別のミニバスを待ちます。どうやら購入元の違いで同じドン・デット→シェムリアップでも途中で微妙に乗り継ぐミニバスなどが変わるようです。
、バス乗り換えで欧米人が多数いるレストランに到着。ストゥントレンの町を東から西へ移動しただけでした。ここでバスを待つようです。
先に待っている欧米人たちはカンボジアのミネラルウォーターなどを持っており、これからラオスへ抜けるグループのようです。
、ラオス行き欧米人たちを乗せたミニバスが出発していきます。レストランで1時間待っていますがシェムリアップ行きのバスは出発の気配が全くありません。この待っている間にミニバスで欧米人がやってきます。
、シェムリアップ行きの乗客が集まり、さっきと同じミニバスで出発となります。ここで2枚目のチケットが回収されます。2時間待たされて15:40、ようやく10人でストゥントレンからシェムリアップへ出発です。これならガソリンスタンドのコンビニで初めから10人集めればよかったのでは思ってしまいますが、色々と業者間の都合があるのでしょう。
、ストゥントレンの西でメコン川の橋を渡り国道64号を西へと走っていきます。日も沈み夜になり真っ暗な道を走りますが、途中でコーケー遺跡、ベンメリア遺跡の入口前を通過して国道6号へ入ります。
シェムリアップ到着
、シェムリアップ東側にあるシェムリアップバスステーションに到着します。ラオス・ドンデットから約12時間の移動になりました。ストゥントレンで2時間余計に待たされているので順調に行けば18:00到着なのでしょう。
シェムリアップバスステーションにはトゥクトゥクが待機しており、欧米人たちはここからシェムリアップ中心部へ移動していきます。私は徒歩で国道へ出て歩いて向かいます。シェムリアップ中心部までは西へ約4kmの距離です。国道をひたすら西へ歩いてシハモニ国王の別荘の前を通ります。
、中心部のラッキーモールまでやってきました。ここまで来れば周辺にはゲストハウスなどが多くあり滞在するにはちょうど良いロケーションです。時間はかかりましたがラオス・ドンデットからカンボジア・シェムリアップまでの移動は何とかできました。