大阪上本町のネパール名誉総領事館で観光ビザ申請

ネパール観光ビザ

ヒマラヤ山脈にあるネパールですが、この国もカンボジア同様に日本人など多くの外国人はビザが必要な国です。ネパールはエベレストを始めとするヒマラヤ山脈の登山やトレッキングで大自然を売りにした観光業が重要な産業でビザ発行による収入も大きな金額なのでしょう。そんなネパールの観光ビザを個人で申請してみました。今回、私は大阪のネパール名誉総領事館で申請しましたので、記事内容は大阪での観光ビザ申請方法になります。

ネパールの観光ビザ取得方法

ネパールの観光ビザの取得方法は以下の方法があります。

  1. 旅行会社経由で申請。
    旅行会社経由は簡単でしょうけど旅行会社にビザの代行手数料を取られます。一番費用がかかりますね。
  2. インターネットでオンライン申請して空港で受け取る。
    オンライン申請は事前に申請して入国時にビザを発給してもらうのですが、混雑が予想されるのとネパール語もしくは英語が話せない場合は言葉の壁が立ちはだかります。運が悪いと入国審査官の気分次第というおまけ付きです。
  3. アライバルビザを申請。
    アライバルビザは事前準備せず行き当たりばったりで書類書いたりですので色々と面倒かもしれません。言葉の壁が一番の問題でしょうか。アライバル申請もオンライン申請同様で運が悪いと入国審査官の気分次第というおまけ付きです。
  4. 東京のネパール大使館で申請。
    ネパール大使館で申請は翌々営業日にビザ発給ですので東京近郊に住んでいる人は直接申請しに行った方が楽ですね。遠方に住んでいる人は郵送でネパール大使館へビザ申請します。大使館まで出向く人はビザ申請だけで東京まで行くのは時間と交通費がもったいないので、ネパール大使館近くにある目黒寄生虫館などで、ついでに観光してくるのも良いでしょう。
  5. 大阪のネパール名誉総領事館で申請。
    大阪のネパール名誉総領事館は近鉄の大阪上本町駅近くなので大阪に住んでいる人にはちょうどいいですね。ビザ発給は大使館と同じ翌々営業日の発給になります。

観光ビザの種類や料金

ネパールの観光ビザは下記のように3種類に別れます。

観光ビザの種類や料金
滞在日数 入国時 ネパール大使館
(東京)
ネパール
名誉総領事館
(大阪)
15日 25ドル 3000円 3300円
30日 40ドル 5000円 5500円
90日 100ドル 12000円 13200円

ネパールの観光ビザにはシングルビザは無く有効期間内に何度でも出入国ができる6ヶ月有効のマルチビザのみになります。2008年辺りまではシングルビザがあったそうですが廃止されてマルチビザのみになったそうです。

ビザ料金は空港などのネパール入国時に取得する金額の米ドル表示が基本になります。日本で取得する場合は日本円での支払いになります。東京の大使館と大阪の名誉総領事館で金額が1割違いますが、この差額は領事館の維持費だと考えてもいいでしょう。

必要書類

パスポート(残存有効期間6ヶ月以上のもの)、申請書、証明写真1枚(4.5×3.5)。ネパールのビザはシール方式になりパスポートの空白ページを1ページ使用します。

申請書はネパール名誉総領事館のWEBサイトから申請用紙application formをダウンロードして項目を記入して印刷します。東京のネパール大使館とは申請書が違いますので間違わないように注意しましょう。

ネパール名誉総領事館への交通アクセスなど


住所:〒543-0001 大阪市天王寺区上本町6-9-21 FUSION+ビル8階
開館時間: 10:00 ~ 12:00(土日祝は除く)(査証 申請・受領)
領事館休館日: 土日祝日(不定期で休館する場合もあり)9月9日

ネパール名誉総領事館へビザ申請しに行く

大阪上本町駅

大阪上本町駅

近鉄の大阪上本町駅にやってきました。駅ビルに近鉄百貨店があったりと近鉄グループの本拠地といってもいい場所ですね。この大阪上本町駅から徒歩3分ほどの所にネパール名誉総領事館があります。こんな所に外国の領事館があるなんて思いませんよね。でも、領事館があるのです。ということで、早速領事館へ行ってみましょう。

新歌舞伎座

新歌舞伎座

大阪上本町駅から上町筋を南へ歩いていき新歌舞伎座の前を通り過ぎます。

ネパール名誉総領事館の入るFUSION+ビル

ネパール名誉総領事館の入るFUSION+ビル

目の前に歯医者さんの看板のあるビルが見えてきました。

ネパール名誉総領事館の入るFUSION+ビル

ネパール名誉総領事館の入るFUSION+ビル

別の角度からの画像。

ビルの案内

ビルの案内

ビルの案内を確認します。

ネパール名誉総領事館

ネパール名誉総領事館

ありました。8階に「ネパール名誉総領事館」とあります。

エレベーターに乗ります

エレベーターに乗ります

領事館の開館時間は10:00 ~ 12:00で短いので混雑していると困りますので、早速ビルに入りエレベーターに乗ります。

8階がネパール名誉総領事館

8階がネパール名誉総領事館

8階のボタンを押します。8階は今西組という建設会社の本社になっており、その一角にネパール名誉総領事館があります。(なぜ建設会社に総領事館があるかは後述)8階でエレベーターを出たら右前方に受付の電話がありますが、これは今西組に用事のある人達が使う電話です。

ネパール名誉総領事館に用事がある人は、受付の電話から更に右を向くとエレベーターの脇に通路があり4歩ほど進むと小さい部屋がありますので入ります。ここがネパール名誉総領事館の受付です。領事館ですので職員さんはネパール人の方かなと思ったら日本人のお姉さんでした。今西組が社会貢献活動でやっていますので、領事館の業務を今西組の人たちでやっているということでしょうか?

この総領事館でビザの発給業務を行っているのですがビザ申請者は自分一人だけです。今まで外国の大使館や領事館でビザ申請というと申請者が結構いたのですが、大阪のネパール名誉総領事館は予想外で誰もおらず空いていました。ビザ申請は普通に日本語OKですのでネパール語や英語が話せない私には助かります。事前に印刷して準備しておいた申請用紙とパスポートを提出します。お姉さんが申請書とパスポートをチェックしてくれます。

今回は観光ビザ15日を申請ですのでビザ料金は3300円になります。東京のネパール大使館だと同じ観光ビザ15日の料金は3000円ですが、差額は総領事館の運営費ということで考えておきましょうか。大阪市内に住んでいる場合は東京のネパール大使館へ出向いたり、郵送で申請するより、大阪上本町のネパール名誉総領事館で申請したほうが楽じゃないでしょうか?それに自分で大使館や領事館へ行く機会なんて滅多にないでしょう。

ネパールビザのレシート

ネパールビザのレシート

ビザ料金3300円を支払いレシートを受け取ります。ビザは翌々営業日受取りになりますので、レシートは無くさないように保管しておきます。ビザ申請手続きは3分ほどで終わりました。明日明後日と平日ですので明後日ビザ受け取りですね。それまでは大阪城や道頓堀へ行ってみましょう。

ネパール名誉総領事館でビザの受け取り

ネパール名誉総領事館

ネパール名誉総領事館

大阪上本町駅近くのネパール名誉総領事館にやってきました。今日は一昨日申請したビザの受け取りです。

ネパール名誉総領事館

ネパール名誉総領事館

領事館の開館時間10:00 ~ 12:00の間にビザを受け取ります。では、早速エレベーターで領事館のある8階へ向かいます。

領事館にやってきましたが、お客さんはおらず今日も空いています。でも、領事館のお姉さんは電話中です。独身証明書がナンチャラとか話しており国際結婚の手続きの問い合わせのようです。お客さんいなくて空いているといってもビザ発給業務以外にも領事館がやらないといけない仕事があるのですね。まずは順番待ちで問い合わせの電話が終わってからビザの手続になります。

パスポートとレシート

パスポートとレシート

一昨日受け取ったレシートと引き換えでビザを受け取ります。ビザに記入されたパスポート番号を確認して問題ないので申請書に受領のサインをして手続完了です。レシートはそのままビザと一緒にもらいます。ビザの有効期限は申請日から6ヶ月になり長めです。ロシアとかは30日シングルでも90日前からの申請なのですが、ネパールは6ヶ月前から申請可能ですのでかなり前から申請できますね。

でも、有効期限ギリギリで入国だと現地の入国審査官の対応によってはダメかもしれないということで、有効期限は余裕を持ってとのことでした。簡単に言えば有効期限ギリギリだと入国審査官の気分次第ということですね。難癖つけて事務手数料とか色々名目つけて5ドル、10ドル巻き上げるということでしょうね。海外だとよくあることですね。ラオスやカンボジアとかだと国境によってはスタンプ代と称して領収書なしで2ドルとか巻き上げていますからね。

ネパール観光ビザ

ネパール観光ビザ

ネパールの観光ビザが無事に受領できました。領事館にいたのは10分位でしょうか?問い合わせの電話がなければビザ受け取りで5分かかっていませんので、ほぼ待ち時間なしといっても良いでしょう。大阪のネパール名誉総領事館は空いていますので、大阪在住の人にはオススメです。

なぜ大阪のネパール名誉総領事館は民間企業の本社内にあるのか?

大阪のネパール名誉総領事館は今西組という建設会社の本社内にあります。なぜ領事館が今西組という民間企業の本社にあるのかというと、今西組の三代目社長を務めた今西壽雄が社長就任以前の1956年(昭和31)5月9日に槇有恒率いる日本山岳会第三マナスル遠征隊に参加し、未踏峰であったヒマラヤ山脈マナスル(標高8163m)の世界初登頂に成功しています。

今西壽雄は今西組社長就任後には大阪万博で採算度外視でネパール館を建設、日本山岳会会長(1985~1988)を務めています。1988年(昭和63)には世界最高峰エベレスト(8448m)への日・中・ネパール友好登山隊の日本隊の総隊長を務めています。このようにネパールと縁が深いことから1993年(平成5)にネパール王国の大阪名誉総領事に就任、今西組本社内にネパール王国名誉総領事館が開設されます。その後に4代目社長の今西邦夫が名誉総領事に就任しているからです。

民間企業に名誉総領事館があるというのは結構あるようです。福岡にもネパール名誉総領事館があり九州電力の本社内に開設されています。ただし、こちらではビザ業務は行われておりません。

ネパール観光ビザ