栃木県日光市にやってきました。日光といえば世界遺産二社一寺の二荒山神社、東照宮、輪王寺や中禅寺湖、華厳の滝などがありますね。東京から日帰り観光も可能な場所で世界遺産から温泉、自然もある関東で一番コンパクトにまとまったオトクな観光地です。そんな日光を行き当たりばったりのノープランで巡ります。
まずは日光で一番の観光地になる世界遺産二社一寺の二荒山神社、東照宮、輪王寺へいきます。駅前から国道119号を東照宮方面の道を歩いていきます。この国道119号は日本ロマンチック街道とも呼ばれています。
15分ほど歩くと天海大僧正の像が見えてきます。天海大僧正は比叡山で天台宗の奥義を極めた後、徳川家に仕え東照宮の造営に深く関わった人物です。この天海大僧正は明智光秀という説もある人物です。
天海大僧正像の近くには板垣退助の像もあります。板垣退助は自由民権運動で知られた明治の政治家です。「なぜ日光に板垣退助?」と思ってしまいますが、実は板垣退助は日光に深く関わっており、戊辰戦争の時に日光に進軍した新政府軍を率いていたのが板垣退助で日光に立てこもった大鳥圭介らの旧幕府軍を説得して社寺を兵火から守っています。
日光の社寺への入口とも言えるのが大谷川に架かる二荒山神社の神橋です。この神橋も世界遺産に登録されています。
滝尾神社
普通ならこのまま東照宮や輪王寺から観光なのですが、観光客が多いので東照宮の更に奥にある二荒山神社の別宮にあたる滝尾神社へ向かいます。この滝尾神社も世界遺産「日光の社寺」の構成資産のひとつになり、日光の世界遺産で一番奥にある神社になります。人気のない参道を歩いていきますが晴れていた天気が曇りになり雷鳴も聞こえます。天気が悪くなってきました。
神橋から30分ほど歩いて世界遺産 滝尾神社に到着です。
東照宮や二荒山神社の裏にありますので観光客はほとんどおらず静かな空間が広がっています。
徳川家光の廟所・大猷院廟
大猷院廟にやって来ました。大猷院廟は輪王寺の一部になり拝観料は550円です。
大猷院廟も世界遺産「日光の社寺」の構成資産のひとつです。大猷院とは家光の法号を指しており、大猷院廟は徳川幕府第三代将軍の徳川家光の廟所になります。国宝、重要文化財が22件もあります。大猷院廟は絢爛豪華な東照宮と比べると規模は小さく落ち着いた造りになっており家康の東照宮より豪華にならないようになっています。
東照宮より華美にならないように造られていますが、それでも造りの細かさは見事です。
手水舎でお参りの準備です。
こちらは夜叉門。牡丹の花が彫刻されており、別名「牡丹門」とも呼ばれています。
大猷院には灯籠が315基もあり石灯籠は家格の低い10万国以下の大名からの寄進、青銅の灯籠は家格の高い大名からの寄進ということです。
青銅の灯籠は石灯籠とは貫禄が違い立派です。
葵の御紋も入っています。
唐門の奥が拝殿・本殿になっており月に一度法要が行われています。
こちらの皇嘉門が徳川家光の墓所への入口になり、別名を「竜宮門」とも呼ばれています。
二荒山神社
大猷院の隣りにある二荒山神社にやって来ました。この二荒山神社も世界遺産「日光の社寺」の構成資産のひとつです。
日光三山の男体山、女峰山、太郎山を神体山として祀る神社になり、1200年以上の歴史を持ちます。二荒山神社は拝観料無料ですが、神輿舎、化灯籠、大国殿などのある神苑は拝観料200円になります。
神苑は有料になりますが大国殿など多くの建物が世界遺産に登録されています。
二荒霊泉は境内で湧く2つの湧水「薬師の霊水」と「酒の泉」を神苑に引いたものです。
樹齢500年の「御神木胎内くぐり」もあります。これはご利益ありそうですね。
化燈籠は警護の武士たちがお化けと思い切りつけたそうで、化燈籠には無数の刀傷が残されています。
雷が鳴り雨が降ってくると参拝客が一斉に帰り始めます。雨が降って足止めされ暗くなり始めたので東照宮は鳥居だけ見ておきます。
輪王寺は奈良時代の天平神護二年(766年)に勝道上人に日光山が開山されたところから始まります。本堂の三仏堂は修理中で修理の様子が見学できる特設の天空回廊がありますが、今回は外だけ見て終わりです。
ゲストハウスへ
東武日光駅まで戻り、今回Booking.comで予約しておいたゲストハウス「日光ゲストハウス 巣み家」にチェックインしておきます。
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日光の駅弁
夕食は東武日光駅の売店で販売している駅弁です。今回は宇都宮の駅弁屋「松廼家」の駅弁でとりめし700円と日光杉並木1000円の2種類です。
まずは松廼家の「とりめし」からです。茶飯の上に鶏そぼろが敷き詰められ鶏の照り焼きが載っており、更につくねもあって鶏づくしの駅弁です。
続いては松廼家の「日光杉並木」です。木製風プラスチック丸形容器の二段重ねで緑色の風呂敷に包まれ高級感が出ています。上段は栃木名物ゆば・かんぴょう・タケノコ・エビなど、下段は五目御飯の上に細切りの椎茸と鶏の照焼きの載っており。鶏肉は地元のいっこく野州どりを使用。
日光二日目は中禅寺湖方面へ行ってみましょう。どこを見るかは明日の天気次第ですね。