日光観光3日目は中禅寺湖西岸の千手ヶ浜、千手ヶ原、西ノ湖からラムサール条約登録地の小田代原、戦場ヶ原を巡っていきます。
千手ヶ浜
東武日光駅から08:00発、湯元温泉行きバスに乗車して赤沼で下車します。赤沼駐車場の赤沼車庫から09:20発、小田代原経由千手ヶ浜行きの低公害バスに乗車します。運賃は一律300円、東武鉄道や東武バスのフリーパスがあると一割引になります。
この小田代原、千手ヶ浜は中禅寺湖と戦場ヶ原の間に位置しており、日光市道1002号線は平成5年から一般車通行禁止で低公害バスでしか行けない湖畔と湿原になります。乗客のほとんどは小田代原で下車して行きます。
09:45、中禅寺湖の西の湖畔になる千手ヶ浜に到着です。終点の千手ヶ浜まで乗車していたのは私一人のみでした。千手ヶ浜は中禅寺湖の西湖畔になり、中禅寺湖と男体山の眺めが非常によい場所になります。その昔、輪王寺を開いた勝道上人が中禅寺湖に千手観音が現れたのを見て湖畔に千手堂を建立したことに由来して千手ヶ浜と呼ばれております。
千手ヶ浜から中禅寺湖の湖畔を南へ歩いて千手堂へ向かいます。途中には中禅寺湖に流れ込む外山沢川、柳沢川に架かる橋を渡ります。
千手堂
10:15、千手堂に到着します。千手堂は輪王寺が管理する堂になります。千手堂の歴史は古く奈良時代の延暦3年(784)に輪王寺を開いた勝道上人が中禅寺湖に千手観音が現れたのを見て創建したと伝えられています。後に弘法大師空海の書による額が掛けられたそうですが、時代とともに建物は失われ昭和40年代には礎石だけが残されていました。現在の千手堂は平成28年(2016)11月に日光開山1250年と勝道上人1200年忌を記念して再建されました。
中禅寺湖は明治時代から多くの外国人が避暑やマス釣りに訪れました。大正時代末期には外国高官や国内外の政財界の紳士などによるリゾート社交クラブ「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」がつくられ、千手ヶ浜から西ノ湖一帯の約113haを借り受けて、マス釣りなどを楽しんでいました。この千手ヶ浜にはキャンプ場もあったのですが、現在では廃止されており、中禅寺湖にあるキャンプ場は菖蒲ケ浜キャンプ場のみになっています。
千手ヶ原
10:30、千手ヶ浜から千手ヶ原を抜けて西ノ湖へ向かう歩道へ向かいます。千手ヶ原に入りますが名前から湿原だと思っていましたが実際は林になっています。
林の木々にはテープが巻かれているのを見かけます。これは鹿や熊に樹皮を食べられないように樹木を守るテープです。
このように所々にテープの説明があり、テープはトウモロコシを原料とした生分解性の物を使用しており土に還るため環境に優しいというわけです。
吊り橋が見えてきました。
西ノ湖
11:15、西ノ湖・小田代原・千手ヶ浜の分岐点に到着しました。ここからさきほどの吊り橋を渡り西ノ湖へ向かいます。
11:25、西ノ湖に到着です。西ノ湖は「栃木の景勝百選」にも選ばれている湖です。昔は今より水位が高く中禅寺湖と西ノ湖は一つの湖だったそうですが、中禅寺湖と西ノ湖の間に土砂が堆積して水位が下がったために2つの湖に分かれて現在の姿になったそうです。
どうも見る限りでは西ノ湖の水位が低いようですね。梅雨の間は雨が少なかったのでしょうか?湖であったであろう部分が草地になっています。
西ノ湖からは男体山も見えます。
西ノ湖からバス停へ戻ります。12:10、バス停「西ノ湖入口」に到着、タイミングが良かったようで次のバスは4分後です。低公害バスに乗車して小田代原へ向かいます。
ラムサール条約登録地 小田代原
12:25、小田代原に到着します。小田代原は鹿の進入を防ぐ目的で柵で囲われており、出入口には回転ゲートが設置されています。
ゲートには「熊出没注意」の表示もあります。さらに7月19日に熊の跡が見つかっているようです。
小田代原の木道には熊除けの鐘も設置されています。
小田代原は日光国立公園内の湿地であり、湿地を保護する国際条約のラムサール条約の登録地になります。
小田代原はかつては水の豊かな湿原でしたが乾燥化が進み湿原から草原へ変わりつつあります。
小田代原からも男体山が見えます。
ラムサール条約登録地 戦場ヶ原
13:00、戦場ヶ原に入ります。戦場ヶ原も小田代原と同様でラムサール条約登録地になります。
木道を歩いてバス停のある赤沼へ向かいますが正面の男体山には雲がかかっており天気は悪くなりそうな気配がします。
戦場ヶ原も湿原なのですが見る限りは湿原というより草原に近い感じですね。これも温暖化や気候変動が関わっているのでしょうか?
分かれ道に来ました。赤沼まで残り200mすぐです。
14:05、国道沿いの赤沼茶屋に到着です。赤沼茶屋の前にバス停「赤沼」があります。ここから東武日光駅へ戻ります。
日光駅弁「日光鱒寿し」
東武日光駅で駅弁の日光鱒寿し1300円を購入します。日光の駅弁と言えば「日光鱒寿し」が一番最初に思い浮かばれるほどの日光定番の駅弁かと思われます。竹の皮で鱒寿しが包まれており日光で購入できる他の駅弁とは雰囲気が少し違います。
鱒寿しの駅弁は日光以外にもありますが、日光鱒寿しは鱒がぎっしり詰まっています。酢飯には高根沢産のコシヒカリと日光特産の湯波が入っており日光らしさが現れています。まさに日光を代表する駅弁ですね。
地酒「日光美酒杉並木」
今日も栃木県の地酒を購入です。今回は栃木市の飯沼銘醸が造る日光美酒杉並木 300ml 400円です。アルコール度数14度以上15度未満、精米歩合60%、味は辛口になります。
こちらは地酒ではないですがチューハイで栃木産もてぎブルーベリー 350ml 105円になります。