白川郷・五箇山旅行記①金沢から世界遺産 白川郷合掌造り集落へ

世界遺産 白川郷合掌造り集落

金沢から白川郷、高山へとサムライルートを逆方向で抜けていきます。まずは世界遺産 合掌造り集落のある岐阜県白川村を目指して白川郷や五箇山の合掌造り集落を観光します。

金沢から高速バスで白川郷へ

金沢駅東口

金沢駅東口

金沢駅にやってきました。今日は金沢から世界遺産 合掌造集落のある白川郷へ移動します。金沢駅東口2番乗り場から北鉄バス09:40発、白川郷行きの高速バスに乗車します。乗客は欧米人の観光客がかなり多いです。これはサムライルートを逆方向で観光して白川郷、高山へと抜けて名古屋や松本へ向かうのでしょう。

高速バス乗車券

高速バス乗車券

金沢から白川郷までの運賃は1850円になります。

白川郷バスターミナル

白川郷バスターミナル

11:00、白川郷バスターミナルに到着します。まずは予約しておいたゲストハウスへ向かいます。白川村役場の前を通り過ぎるとゲストハウスが見えてきました。

ゲストハウス アントハット(Guesthouse AntHut)

ゲストハウス アントハット(Guesthouse AntHut)

11:15、ゲストハウス アントハット(Guesthouse AntHut)に到着です。

関連記事:岐阜県白川村・世界遺産 白川郷合掌造り集落近く「ゲストハウス アントハット(Guesthouse AntHut)」

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

昼前に白川郷の合掌造り集落を見て回ります。白川郷合掌造り集落は荻町集落にあり白川郷バスターミナルが、ちょうど荻町集落の入口になります。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

合掌造り(がっしょうづくり)は、木材を梁の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居で、五箇山・白川郷地方に見られる急勾配60度の丸太組の叉首構造の切妻造り屋根とした茅葺きの家屋です。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

このような急勾配の茅葺屋根の建物は「切妻合掌造り」といわれ、60度の急勾配の茅葺屋根だと積雪が多く湿気により雪質が重いという白川の雪でも自然と屋根から雪が滑り落ちるのです。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

また、白川郷の建物は南北に面して建てられています。これは山に囲まれた白川郷の地形の影響で風の通り道が南北になっているので風向きを考慮し、風の抵抗を最小限にするとともに、夏は屋根に当たる日照量を少なくして涼しく、冬は風が当たるのを最小限にして保温されるようになっています。

明善寺鐘楼門

明善寺鐘楼門

明善寺鐘楼門。合掌造りの寺として知られる明善寺の門、1801年(享和2年)に建立され岐阜県指定重要文化財にもなっています。

白川八幡神社

白川八幡神社

白川八幡神社

合掌造り集落の南には白川八幡神社があります。和銅年間(708-714)創建と伝えられる八幡宮でどぶろく祭で知られています。

白川八幡神社

白川八幡神社

こちらの白川八幡神社は、アニメ「ひぐらしのなく頃に」に登場する古手神社のモデルとされ聖地巡礼地としても知られています。

白川八幡神社

白川八幡神社

奉納されている絵馬には痛絵馬も混じっていますので聖地巡礼地としても定着しているようです。

合掌造り民家園

合掌造り民家園入場券

合掌造り民家園入場券

白川郷合掌造り集落には和田家、長瀬家、神田家などの合掌造りがあり、それぞれ拝観料300円になります。1軒ごとに拝観料300円というのは安いか高いかは判断の難しいところですね。1軒ごとに300円を払うのが嫌な方は入園料600円の合掌造り民家園がオススメです。合掌造り集落から庄川を挟んだ西には合掌造り民家園があります。13:00、合掌造り民家園にやってきました。入園料は600円、観光客は少なめです。

合掌造り民家園

合掌造り民家園

合掌造り民家園は白川郷にあった合掌造り26棟を移築して野外博物館として公開しており、9棟が岐阜県指定重要文化財にしてされています。入園料600円で合掌造り26棟がまとめて見学できますのでオトクです。何より合掌造り民家園は見学者が比較的少なめです。和田家、長瀬家、神田家などの外には道路上で外から見るだけの観光客で混雑しています。合掌造り民家園は柵や樹木で外から見たり入ったりできないようになっています。

合掌造り民家園

合掌造り民家園

建物内部も空いており貸切状態で見学だけでなくのんびり休憩もできます。

岐阜県指定重要文化財 東しな家主屋

岐阜県指定重要文化財 東しな家主屋

岐阜県指定重要文化財 東しな家主屋。白川村加須良から移築された旧東しな家の主屋で江戸時代末期に火災で焼失し、能登地方の大工により再建されたと伝えられています。

合掌造り民家園

合掌造り民家園

園内は観光客が少ないのと合掌造り民家が上手く配置されているので撮影には好条件の環境です。

合掌造り民家園

合掌造り民家園

日本の田舎の風景が目の前に再現されています。

荻町城跡展望台

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

合掌造り民家園から30分ほど歩いて、14:30、荻町城跡展望台にやってきました。眼下に白川郷合掌造り集落が広がっており多くの観光客で賑わっています。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

展望台からは合掌造り集落がミニチュアのように見えます。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

展望台から見てもわかるのですが、とにかく観光客が多いです。遠くからは小さな点のように見えますが集落の中を歩くと人ばかりです。田舎とは思えない人の多さです。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

そして、展望台から見て気づいたのですが白川郷合掌造り集落は合掌造り集落でない建物が意外と多いのです。集落全体が合掌造りだと勝手に思い込んでいたのですが、実際は普通の住宅もありました。

世界遺産 白川郷合掌造り集落

世界遺産 白川郷合掌造り集落

最後に蛇足ですが、荻町城跡展望台との名称から荻町城があったことがわかりますが、現在は城としてではなく合掌造り集落を見るための展望台として多くの観光客が訪れます。荻町城の築城年代は定かではなく、戦国時代に帰雲城の城主であった内ヶ島氏の家臣 山下氏勝が荻町城主でした。昔は城、今は展望台、時代の流れですね。

1日目は白川郷合掌造り集落の観光で終了です。2日目は五箇山へ足を伸ばします。

世界遺産 白川郷合掌造り集落