サムライルートを逆方向へ進み世界遺産 合掌造り集落の白川郷から高山へ移動します。飛騨高山には古い街並みや高山陣屋、高山城跡、桜山八幡宮、飛騨の里などの観光地が多数あり高山は外国人観光客にも大人気です。
白川郷から高山へ
濃飛バスの牧06:20発、白川郷バスターミナル06:43発、高山駅前の高山濃飛バスセンター行きバスに乗車します。06:45、村役場前のバス停「鳩谷」から乗車します。高山までの運賃は2470円になり、利用客は地元の人たちで旅行客は見あたりません。高山行きの金沢駅、富山駅発白川郷経由の高速バスは予約が必要なのですがこの牧発の高山行きバスは路線バスで予約の必要はありませんし村役場前のバス停「鳩谷」から乗車できるので直前まで高山行きの予定が決まらない人には便利です。
08:00、高山駅隣りの高山濃飛バスセンターに到着します。
駅前から5分ほど歩いてBooking.comで予約しておいたソラアマホステル(SORA-AMA HOSTEL )に到着です。荷物だけ先に預けて高山観光開始です。
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飛騨国分寺
08:15、飛騨国分寺にやってきました。飛騨国分寺は高野山真言宗の寺院で奈良時代の746年(天平18年)、聖武天皇の勅願により国家と国民の平安を祈念するために建立され、開基は行基菩薩と伝える飛騨第一の古刹です。1585年(天正13年)、羽柴秀吉の部将 金森長近は松倉城攻略に当たり飛騨国分寺の五重塔を焼いたが、その後に飛騨を領し高山城築城と共に飛騨国分寺の再興に助力し本堂修復、境内地寄進を行い1615年(元和元年)三重塔を建立しています。
境内には国指定天然記念物、樹齢1250年以上の大銀杏が今も元気に葉を茂らせています。本堂は国の重要文化財に指定されており室町時代中期の建築になります。
山門近くの庚申堂にはさるぼぼが奉納されています。
高山陣屋
09:00、高山陣屋にやってきました。
高山陣屋の入場料は430円になります。
1692年(元禄5年)、江戸幕府は飛騨高山藩 金森頼時を出羽国上山藩へ転封し飛騨を幕府直轄領にします。明治維新までの177年に25代の代官・郡代が江戸から派遣され飛騨を統治しました。御役所・郡代役宅・御蔵などを併せて「高山陣屋」と呼びます。明治維新後は主要建物がそのまま地方官庁として使用され、1969年(昭和44年)に飛騨県事務所が移転後、江戸時代の唯一現存する陣屋を保存するために1996年(平成8年)まで3度の復元修理が行われました。
大広間、御用場など部屋が復元されています。
陣屋の外側も壁がきれいに復元され立派な松が植えられています。
高山城跡(城山公園)
10:30、高山城跡(城山公園)にやってきました。二の丸跡の公園にあるのが飛騨高山藩初代藩主の金森長近像です。
そして、近くにあるのが熊目撃情報、高山城跡には熊が出ます。市街地からすぐ近くなのですが熊の生息地です。
高山城は江戸時代に廃城されており、建物は残っておらず石垣が残るだけです。
本丸跡にやってきました。高山城の歴史は永正年間(1504~1521)に高山外記が築城し天神山城と称します。これが高山の地名、城名の起源ともいわれます。1558年(永禄元年)、三木自綱に攻められ落城、1585年(天正13年)金森長近が豊臣秀吉の命により飛騨へ進攻、三木氏を滅ぼし飛騨の領主となります。1590年(天正18年)に高山城の築城を開始し16年の歳月を掛けて完成させます。平山城としては屈指の名城とされ1692年(元禄5年)に金森氏が出羽国上山へ転封されるまで金森氏6代107年間の居城でした。1695年(元禄8年)に幕府の命で加賀藩により高山城は解体されます。
本丸跡から山を下る途中にも「クマ注意」の表示があります。
日枝神社
11:45、高山城の南麓にある日枝神社にやってきました。
日枝神社は1141年(永治元年)飛騨国国司の平時輔により三仏寺城近くに創建、兵火により片野村へ遷座していました。1586年(天正13年)金森長近が高山城に入城、1605年(慶長10年)高山城の守り神として現在の場所に遷座しました。
こちらの富士社社殿は1748年(寛延元年)に建てられた旧本殿になります。
高山の町並み
高山の市街地に戻ってきました。古い町並みを歩いてみます。
この古い町並みは高山の見どころの一つになります。出格子が連なり軒下には用水が流れ、杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり城下町の雰囲気が漂っています。
桜山八幡宮
桜山八幡宮にやってきました。
高山北部の鎮守社で、秋の高山祭(重要無形民俗文化財)は桜山八幡宮の例大祭になります。創建は仁徳天皇の頃で、両面宿儺(りょうめんすくな)という凶族が飛騨で猛威を振るっていたので、征討将軍の勅命を受け征伐にやって来た難波根子武振熊命(なにわねこたけふるくまのみこと)が戦勝祈願をしたのが始まりと伝えられています。
1623年(元和9年)、飛騨高山藩第2代藩主・金森重頼は江名子川から発見された御神像を八幡神と奉安し社殿を寄進して神社を再興しました。
駅弁「牛しぐれ寿司」
高山駅で名物駅弁の牛しぐれ寿司1500円を購入します。高山駅の駅弁といったら金亀館の牛しぐれ寿司です。飛騨牛のローストビーフ、飛騨牛の牛肉しぐれ煮、酢飯、錦糸卵、味噌漬け大根、菜の花を使用しており飛騨牛のローストビーフと牛肉しぐれ煮が絶品です。
地酒「飛騨のどぶ」
夕食後に一杯には日本酒、飛騨の日本酒といえば「どぶろく」ですので飛騨古川の蔵元・渡辺酒造店の飛騨のどぶ 300ml アルコール度数17% 精米歩合68% 473円を頂きます。酒米には飛騨ほまれ、ひとめぼれ、仕込み水は蔵元の井戸から汲み上げる飛騨山脈を水源とする荒城川水系の伏流水、飛騨古川で明治3年創業の老舗蔵元で造るどぶろくです。