古川の気多若宮神社と古い街並みが残る白壁土蔵街を訪れます。まずは07:40発、猪谷行きの普通列車で高山から飛騨古川まで乗車します。列車はキハ25、2両編成のワンマン列車です。
飛騨古川駅に到着です。
「君の名は。」の気多若宮神社
飛騨古川駅から気多若宮神社まで徒歩10分ほどです。08:10、気多若宮神社にやってきました。
この気多若宮神社は映画「君の名は。」のモデルとなった場所のひとつです。聖地のひとつにもなっていますので聖地巡礼で訪れる人もいます。
階段を上がっていき鳥居をくぐります。
気多若宮神社は旧県社で御祭神は大国主神になります。創建年代は不明ですが荒城郡深川郷上北村榊ヶ岡に鎮座する国史所載社で飛騨十神之一社に数えられます。社伝によれば能登国一ノ宮国幣大社気多大社の御分霊を勧進奉斎されたと伝えられています。
手水舎でお参りの準備をします。
こちらが本殿になります。
まだ朝の時間帯ですので参拝者はおらず境内は鳥の声だけが響いています。
階段を降りていくと飛騨古川ののどかな風景が目に入ってきます。神社の入口まで戻ると神社の参拝者にしては随分と若い人たちに出くわします。カメラを首からぶら下げていたので「君の名は。」の聖地巡礼者のようです。
増島城跡
気多若宮神社から駅の方へ10分ほど歩いて戻ります。09:15、増島城跡にやってきました。
増島城は鉄砲戦に適した広大な水堀を構えた飛騨で唯一の平城になります。1585年(天正13年)羽柴秀吉の命を受けた金森長近は飛騨へ侵攻して三木氏を滅ぼし飛騨を平定して飛騨国主となります。長近は1586年(天正14年)に増島城を築城し養子の金森可重が荒城郷1万石を与えられ城主となります。
長近の死後に可重は飛騨高山藩第2代藩主として高山城へ移り、可重の長男重近が増島城主となります。1615年(元和元年)一国一城令により増島城は古川旅館と改称、1692年(元禄5年)金森氏が出羽国上山へ転封となり飛騨は幕府直轄の天領となります。1695年(元禄8年)増島城は江戸幕府の命により破却されます。現在は本丸櫓の石垣、堀が当時の面影を残しています。
本丸櫓台跡には御蔵稲荷神社があります。案内表示がなければ立派な石垣のあるお稲荷さんで終わってしまい城跡ということには気付かない可能性があります。
瀬戸川と白壁土蔵街
10:30、飛騨古川駅から徒歩5分ほどの所にある「瀬戸川と白壁土蔵街」にやってきました。
飛騨古川で一番の見所が城下町飛騨古川の情緒豊かな景観が残る「瀬戸川と白壁土蔵街」です。
瀬戸川には鯉がゆったりと泳いでおり城下町の情緒ある風景を演出してくれます。
白壁土蔵とお寺の間を流れる瀬戸川は城下町飛騨古川の顔とも言えます。この白壁土蔵の一部は飛騨古川の蔵元になっており時折り麹の香りが漂ってきて日本酒好きにはたまらない空間にもなります。
こちらは銘酒「蓬莱」の蔵元 渡辺酒造店です。老舗蔵元にふさわしい歴史を感じさせる建物です。
こちらは銘酒「白真弓」の蔵元 蒲酒造場、こちらも歴史を感じさせる立派な建物です。
蒲酒造場で栄冠 白真弓300ml 380円を購入、夕食後に美味しく飲ませていただきます。
飛騨古川駅に戻り高山へ戻るのですが列車は1時間後なので飛騨古川駅前から路線バスで高山市内へ戻ります。運賃は370円です。これで飛騨高山観光は終了です。高山にはまだまだ見どころがありますが今回はここまでになります。