青森市には日本最大の縄文集落 三内丸山遺跡があります。青森は東京からものすごく遠いように思えますが、上野から深夜高速バスに乗車すれば翌朝には到着してしまいます。体力さえあれば金曜夜出発、土曜青森観光&夜出発、日曜朝東京到着という0泊3日の弾丸ツアーも可能です。今回は三内丸山遺跡を目指して上野から高速バスで青森へ向かいます。
高速バスで上野から青森へ
上野駅近くの高速バス乗り場にやってきました。ちょうど国道4号(日光街道)沿いドコモショップ上野駅前店の前になります。
これから22:00発の高速バス・パンダ号上野線で青森駅前へ向かいます。パンダ号の上野→青森の運賃は夏休みの繁忙期で6500円になります。
21:55、パンダ号が2台到着します。2台目が女性専用車になります。1台目は男性だけだと思いましたが半分ぐらい女性ですね。22:03、パンダ号が出発します。定刻通りに行けば08:20に青森駅前到着です。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
交通費 | 6500円 | 高速バス 上野→青森 |
合計 | 6500円 | – |
青森到着
08:00、定刻より20分早く青森駅前に到着します。ついに青森にやってきました。
08:20、Booking.comで予約しておいたホテルセレクトイン青森に到着です。
1階がコンビニのデイリーヤマザキなので便利、フロントは4階なのでエレベータで移動です。チェックインは15:00からなのですが荷物だけ先に預かってもらいます。
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5分ほど歩いて再び青森駅にやってきました。まずは駅のトイレで用足しです。トイレの近くに駅のコインロッカーがあります。営業時間は05:30~24:00、大(スーツケース対応サイズあり)中小の3サイズで料金は600円、500円、300円になります。Suica対応のコインロッカーもありますね。
7番バス乗り場が津軽海峡フェリーターミナル、新青森駅、三内丸山遺跡行きあおもりシャトルdeルートバス「ねぶたん号」の乗り場です。運賃200円ですが1日乗車券が500円ですので、3回以上乗車するなら1日乗車券を購入した方がお得ですね。
09:10、ねぶたん号に乗車、車内で1日乗車券を購入します。
これで1日青森観光の準備は整いました。まずは三内丸山遺跡に向かいます。
09:35、新青森駅で新幹線の接続待ちで30分ほど停車ということで降りて新青森駅を見に行きます。他の乗客も新青森駅の土産物屋を見物しに行きます。
私は駅舎撮影に専念ですがタクシーが多いですね。タクシーの利用客はそれほど多いのでしょうか?
日本最大の縄文遺跡 特別史跡三内丸山遺跡
縄文時遊館「さんまるミュージアム」
10:10、新青森駅を出発。10:25、三内丸山遺跡に到着。
まずは遺跡へ行く前に縄文時遊館の縄文シアターとさんまるミュージアムで三内丸山遺跡について予習しておきます。遺跡を含めて施設の入場料は無料ですので予習はしっかりしておきます。
縄文シアターでは映像で三内丸山遺跡の概要を知り、さんまるミュージアムで展示された出土品を見学して三内丸山遺跡について簡単に理解しておきます。1時間あれば縄文シアターとさんまるミュージアムでの予習は十分でしょう。さんまるミュージアムには三内丸山遺跡の出土品が多数展示されています。
土偶や鏃などが展示されいます。
こちらは縄文人の生活を再現しています。
特別史跡 三内丸山遺跡
続いて三内丸山遺跡の見学です。遺跡はかなり広いですが1時間くらいあれば一通り見学できます。三連休中でしたので家族連れが多い感じですね。
三内丸山遺跡は縄文時代前期~中期(約5500年~4000年前)に1500年間続いた大規模な集落跡になります。竪穴住居跡、掘立柱建物跡、盛土、大人や子供の墓などほかに多量の土器、石器、木製品、骨角製品などが出土しています。2000年には国の特別史跡に指定されています。
三内丸山遺跡で目を引くのが復元された大型掘立柱建物になります。6本のクリの柱を使い復元された大型高床建物です。この復元のために使われた6本のクリの大木は日本では調達できないためロシアから輸入されたものです。
こちらはが大型掘立柱建物跡です。縄文時代に巨木の柱が立っていた場所です。
三内丸山遺跡では縄文時代中期(約4500年前)の竪穴住居が復元もされおり、発掘調査の結果などから屋根が茅葺き、樹皮葺き、土葺きの3種類で復元されています。これは土葺きの竪穴住居になりますね。
竪穴住居の他には掘立柱建物も復元されております。掘立柱建物は地面に穴を掘り柱を立てており、高床式の建物だと考えられています。倉庫などに使用されていたのでしょうか?
復元された住居の中で一際目を引くのが大型竪穴住居になります。長さ約32m、幅約9.8m、床面積約250㎡、日本最大規模の復元大型竪穴住居になり縄文時代中期後半(約4000年前)のものが復元されています。大型竪穴住居は住居、集会場、共同作業場などに使用されたと考えられています。
大型竪穴住居の内部へ入ると、その規模から縄文時代にこのように大きな建物が建てられるだけの労働力と技術があったのかと思うと驚かされますね。
見学者がいなくなり私一人の貸切状態になると縄文時代に思いを馳せながら撮影です。
最初の大型掘立柱建物は近くに人が歩いていると改めて規模の大きさを再認識できますね。本当に縄文時代にこのような建物が建てられたのか不思議に思えてしまいます。
三内丸山遺跡を一通り見学しましたので、さんまるミュージアムへ戻りバスの時間まで休憩です。
あおもり北のまほろば歴史館
13:30、シャトルバスのねぶたん号に乗車して、あおもり北のまほろば歴史館へ向かいます。「あおもり北のまほろば歴史館」は青森の歴史や生活様式を伝える歴史資料館です。「旧みちのく北方漁船博物館」を青森市が譲渡を受け改修して現在の「あおもり北のまほろば歴史館」として運営しており入場料は300円になります。
縄文時代から近世の青森を紹介しており三内丸山遺跡などの縄文土器の展示から北前船の1/4模型が展示されています。
あおもり北のまほろば歴史館で最も重要とも言える展示物が国指定重要有形民俗文化財「津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船コレクション」の67隻になります。
ムダマハギとは、2枚の刳りぬいた木材(ブナ、カツラ、ヒバ、スギ等)を組み合わせてムダマと呼ばれる船底を作り、それに波よけの棚板をつけて作る船で、刳り抜きの船底が厚く丈夫であるため荒磯に耐え、重いため波に流されず安定し、磯漁に使いよいといわれている。
この資料は、秋田県北部、岩手県北部から津軽海峡を挟んだ渡島半島南部までの地域で使用された、伝統的なムダマハギ型漁船とその変遷過程を示す漁船からなるコレクションである。
丸木舟の次の技術段階を示すもので、日本の木造船の発達過程を理解する上で特に重要なものとして、はじめての木造漁船のコレクション指定となった。
内訳:丸木舟 2隻、ムダマハギ型漁船 43隻、四枚接ぎ型漁船 22隻
引用元:津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船コレクション
昭和初期の民家の様子や農業についての展示もあります。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
青森駅に戻ってきました。駅の北には青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸が係留されています。煙突に描かれたファンネルマークは国鉄のJNRでファンにはたまらないですね。八甲田丸は1964年(昭和39年)から1988年(昭和63年)の青函連絡船廃止まで青森 - 函館を結んでいました。青函連絡船廃止後は青森港に繋留され博物館として展示されています。
車両を青函連絡船に載せるための可動橋も残っています。可動橋は荒れるに任せて錆だらけで、線路の部分の木材は朽ち果てて底が抜けている部分もあります。古くて雰囲気は良いのですが、補修もしないと危ないような気もします。
夕食はホテルの1階にあるコンビニのデイリーヤマザキでパンとおにぎりです。地酒があったのでこれも購入です。
地酒は七戸の蔵元 盛田庄兵衛が造るかすみにごり酒「雪中八甲田」です。
かすみにごり酒「雪中八甲田」は八甲田山系高瀬川の清らかな伏流水を仕込み水に使用したうすにごり本醸造酒です。あまり辛くないので私には飲みやすい日本酒ですね。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 623円 | – |
宿泊費 | 3300円 | – |
交通費 | 500円 | – |
あおもり北のまほろば歴史館 | 300円 | – |
合計 | 4723円 | – |