夏のモンゴルは旅行の季節です。今回はモンゴル・ウランバートル(Улаанбаатар)、ハラホリン(Хархорин)を訪れます。ハラホリンはモンゴル帝国の首都であったカラコルムであり、チベット仏教寺院の世界遺産エルデニゾーがあります。
香港からモンゴルへ
香港からモンゴルへ移動しますが、まずは香港国際空港へ行かなければなりません。
香港九龍からMTRを乗り継いで、07:45、MTR東涌駅に到着です。
東涌駅前のバスターミナル(巴士總站)から香港国際空港へ移動します。バスターミナルから香港国際空港へはS1のバスが運行されており、運賃3.5香港ドルです。
この2階建てバスで香港国際空港へ移動します。行き先が「客運大樓」とありますが、これがターミナルビルを意味しています。
朝の通勤時間帯で利用客が多く列に並んで乗車します。東涌のバスターミナルを出て15ー20分ほどで香港国際空港に到着しますが、途中2つのバス停に停車して半分ほどが下車していきます。どうやら空港職員さんたちが利用客だったようです。
香港国際空港
08:10、S1のバスが香港国際空港に到着しました。ここで他の乗客とともに下車します。降りて正面左側に第1ターミナル、右側に第2ターミナルがあります。MIATモンゴル航空のチェックインカウンターは第1ターミナルにありますので第1ターミナルへ移動です。
近くのエレベータから出発ロビーのある7階へ移動、香港国際空港は巨大ですので天井から複葉機がぶら下がっているほどです。
時刻表モニターでMIATモンゴル航空を探しますが昼出発なのでまだ出ていなかったのでしばらく待つことになります。
香港国際空港チェックインから搭乗ゲートまで
MIATモンゴル航空はフラッグ・キャリアと呼ばれるモンゴルを代表する航空会社で元々は国営企業でしたが1993年に民営企業へと生まれ変わりました。民営企業ですが100%国出資の株式会社ですので日本の会社で例えると日本航空より、100%国出資の株式会社のJR北海道、JR四国、JR貨物に近いでしょうか?
10:00になりチェックインが始まりました。いつも混雑しているLCCのチェックインカウンターとは違いあまり乗客がおらず5分ほど待つだけで順番がやってきました。
パスポートを提示してバックパックを受託手荷物として預けて搭乗券が発券されます。準備しておいたEチケットは提示せずに済みました。
航空券情報
香港 (HKG) → ウラン バートル (ULN)
ウラン バートル (ULN) → 東京成田 (NRT)
航空券 78,400 円
税およびサービス料 4,650 円
合計 : 83,050 円
航空券はエクスペディアで購入しました。航空券は往復ではなく周遊になります。なぜかMIATモンゴル航空で購入するより安くなっていましたが、それでも高いですね。
205番ゲートで11:25搭乗開始と案内を受けイミグレーションへ向かいます。イミグレーションの手前でセキュリティチェックがあり、続いて出国手続きになります。
10:20、出国手続きを終えて205番ゲートへ向かいます。200番台のゲートはかなり端にあるので移動に時間がかかります。案内に従いひたすら歩いていきます。
10分ほど歩きましたが後ろを振り返るとスタート地点が見えません。香港国際空港の広さが実感できます。
次はエレベータで空港内の新交通システムのホームへ移動します。
10:35、列車に乗車してターミナルを移動します。
10:40、ようやく200番台のゲートまで来ました。あと少しで205番ゲートです。
10:45、205番ゲートに到着です。チェックインして搭乗ゲートまで45分ほどの時間がかかりました。特に混雑していなくてもこれほどの時間がかかるのは香港国際空港の広さを表していますね。
MIATモンゴル航空 OM298便は11:25搭乗開始、12:05出発ですので40分ほど時間がありますが、時間ぎりぎりでチェックインした場合は混雑によっては空港の広さを考慮すると時間までに搭乗ゲートへ間に合わない可能性が高いですね。
待ち時間の間は無料のPCでインターネットを利用できたりできます。
外にはMIATモンゴル航空 OM298便が駐機しており搭乗開始を待つだけになります。
MIATモンゴル航空 OM298便で香港→モンゴル・ウランバートル
航空機情報
ルート:香港(HKG)12:05→ウランバートル(ULN)16:45
航空会社:MIATモンゴル航空
便名:OM298
機材:ボーイング767-300ER
距離:2911km
11:30、5分遅れで搭乗開始になります。ビジネスクラスや老人などの優先搭乗は特になく列に並んだ順で搭乗していきます。
今回の機材はボーイング767-300ER、座席数は220席(ビジネスクラス25席、エコノミークラス195席)になります。
機内は前方の座席からビジネスクラス、エコノミークラスになります。もちろん私はエコノミークラスになります。
エコノミークラスといってもLCC(格安航空会社)と比較すると前の座席との間隔がほんの少しだけ広くなっています。5cmとかのレベルでしょうがLCC(格安航空会社)ばかり乗っている私にとってはかなり広く感じます。
エコノミークラスですが座席にはエンターテイメントシステムがあり、USBコンセントまでありスマートホンの充電までできるようになっています。
香港からモンゴル・ウランバートルまでは2911km(1809マイル)、3時間40分の空の旅となります。エンターテイメントシステムで飛行機の現在地や目的地ウランバートルまでの距離が表示されるようになっています。
12:13、8分遅れで香港国際空港を出発します。乗客は半分以上がモンゴル人のようで旅行から帰国というより仕事から帰国というような雰囲気です。ビジネスクラスの乗客は見た感じではモンゴル人、外国人ともに仕事で利用している人たちのようです。もちろん夏の観光シーズンへ入りつつあるので欧米人の旅行客もおります。香港-ウランバートルの直行便はMIATモンゴル航空だけなのですがエコノミークラスには空席がちらほらみられ少し意外です。
13:00、モンゴルの入国カードが配られます。空いている時間に入国カードを記入しておきます。離陸から時間が経っていますので機内は映画を見ている人もいれば昼寝をしている人もおり各々ウランバートルまでの空の旅を過ごしているようです。
13:25、機内食が配られます。チキンとポークの2種類から選べ、ポークを選択します。LCC(格安航空会社)と違い航空券に食事が含まれていますので、これはしっかり食べさせていただきます。味は普通の機内食ですね。個人的にはモンゴルの航空会社ですのでラム肉(羊)を使った機内食やコーラやコーヒーに混じって馬乳酒を期待したいのですがコストの都合もあり普通の機内食なのでしょうね。でも、チンギスビールがありましたね。これはちょっと嬉しかったです。
16:20、チンギスハーン国際空港が見えてきました。
空港周辺は草原が広がり建物が少なく100万都市の空港とは思えないほど大自然が広がる光景です。
チンギスハーン国際空港
16:33、予定より12分早くモンゴル・ウランバートルのチンギスハーン国際空港に到着です。着陸時に大きな音が響き揺れましたが無事に到着です。約4時間半の空の旅でした。
ウランバートルの天気はあいにくの雨ですが太陽が時折顔を出したりしているのでそれほど天気は悪くありません。
飛行機を降りて、まずはイミグレーションへ向かいます。イミグレーションの入国審査はモンゴル人と外国人に分かれており外国人は窓口1カ所のみでした。3番目に並んだので待ち時間は5分ほどでしたが最後の方に並んだ人はかなり待たされそうな雰囲気です。モンゴル人の窓口が空くとその都度に外国人が誘導されていますが入国には時間がかかりそうです。
入国手続きを終えてターンテーブルで受託手荷物の受け取りがありますが、イミグレーションとターンテーブルの間におそらく唯一のトイレがあります。このトイレは大と小が1つづつしかないので要注意です。入国審査が遅くなった場合は行列になっている可能性がありますので、あらかじめ機内でトイレを済ませておいた方が安全です。
ターンテーブルでは荷物が次々と流れてきますが私のバックパックが流れてくる気配がありません。10分ほど待ってようやくバックパックを回収します。最後に税関検査があり全員荷物をX線検査して到着ロビーへ出ます。到着ロビーは出迎えの人たちで混雑しています。タクシーのドライバーさんたちも客引きで声をかけてきますがバス停へ向かいます。
17:05、チンギスハーン国際空港の外へ出ました。チンギスハーン国際空港からウランバートル市内へはバスもしくはタクシーでの移動になります。どこの空港でも同じですがタクシーは高いのでバスでウランバートル市内へ向かいます。タクシーですとドライバーさんの言い値が10ドルということでした。
チンギスハーン国際空港からウランバートル市内へ
チンギスハーン国際空港からは4travelとかで調べると周辺から7番、11番、22番のバスでウランバートル市内へ移動できるようなことが書かれていましたが、情報が古くて実際は違っていました。空港へ乗り入れているバスは7番のみで、この7番バスはウランバートル市内→チンギスハーン国際空港のバスのみが空港駐車場にあるバス停に停車します。ウランバートル市内行きの7番バスは空港駐車場のバス停には停車しません。空港から300mほど離れた幹線道路のバス停「БУЯНТ УХАА-1」に停車します。11番、22番のバスはルート変更で空港近くにも来ていませんでした。
関連記事:モンゴル・ウランバートルのICカードと路線バスでチンギスハーン国際空港へ行く方法
まずはバスは空港正面の通りの突き当たりの左にあるバス停(空港から徒歩5分ほど)もしくは空港から10分ほど歩いた所にある住宅街のバス停から乗車します。
今回はグーグルマップにも載っている住宅街のバス停へ向かいます。まずは空港を出たら左へ向かい高架下を通過します。
高架下を通過すると料金所がありますので、そこから右側を向くと赤い囲い、電波塔と奥に住宅街が見えます。
住宅街にバス停がありますので赤い壁と電波塔の間の道を進み住宅街へ向かいます。
横断歩道を渡り住宅街へ入り進んでいきます。
道路左側(車が空港方面へ流れている車線)に人が集まっている所があります。標識はありませんがここがバス停です。
道路右側にはハーン銀行があり、銀行の斜め向かい側がバス停です。17:15、バス停に到着です。バス停ではガンダン寺行きのタクシーが客引きをしていました。7番、11番、22番のバスが通ると聞いていたのですが、前述の通り11番、22番は路線変更で通りません。代わりに9番、15番のバスがありました。どこへ行くかは分かりませんので今回は乗車せず見送ります。後日調査ですね。
17:35、7番バスがやって来ましたので乗車します。空いていたので席は確保できましたが、このバス停は乗客が多いのでここで空席はなくなりました。運賃は一律で500トゥグリク、運賃箱がなかったので乗車時にドライバーさんに支払います。お釣りは出ませんので空港で両替した際に500トゥグリク札が無い場合は買い物して小銭を確保しておきましょう。
7番バスは空港正面のバス停「БУЯНТ УХАА-1」でも停車しますが、空席がないので座れません。ウランバートル市内まで40分ほどかかるようですので座れないと少しつらいですね。
18:00、ウランバートル市内に入りボグドハーン宮殿博物館近くまで来ると渋滞がひどくなってきます。ウランバートル中心部は慢性的な渋滞が発生しているようでバスがほとんど進みません。中心部のチンギスハーン広場(スフバートル広場)のバス停「САНКТПЕТЕРБУРГ」で下車するのが一番分かりやすいのですが、線路を越える陸橋を通過したら下車して歩いた方が早いです。陸橋越えたところのバス停「Төв номын сангийн」だとチンギスハーン広場まで500m足らずです。
チンギスハーン広場(スフバートル広場)のバス停「САНКТПЕТЕРБУРГ」で下車すれば良かったのですが乗り過ごしてウランバートルの北へ来てしまいました。道路向かいのバス停から南の市中心部へ向かうバスに乗車します。どのバスがどこへ行くかは解らないので運を天に任せて乗客の多い27番バスに乗車してみます。乗車してからわかりましたが、この27番バスはウランバートル駅へ行くバスでした。最悪はウランバートル駅まで行ければ徒歩で予約したゲストハウスへ行けます。
19:40、ブンブクル・ザハ(Бөмбөгөр зах)近くのバス停「Бөмбөгөр」で下車します。ここまで来ればゲストハウスまであと少しです。
歩道を歩いて行くと屋上にゲルがある建物が見えてきました。あれが予約しておいたガナズ ゲストハウス(Gana’s Guest House)です。
水路に掛かる橋を渡り坂を上ります。
19:45、ガナズ ゲストハウス(Gana’s Guest House)に到着です。
部屋は屋上にあるモンゴルの伝統的移動式住居のゲルです。
5人ドミトリーで1泊14400トゥグリク(6ドル/664円)です。
屋上からはウランバートルの街が見られます。何とか香港からモンゴル・ウランバートルまで移動できました。ここからモンゴル旅行のスタートです。
モンゴル基本情報(2016年)
正式国名:モンゴル国
面積:約156万4100平方キロメートル(日本の約4倍)
人口:311万9935人(ウランバートルに半分近くの139万6288人が集中しています。)
首都:ウランバートル
電圧・プラグ:220V 50Hz。プラグはB、B3、C型。日本と同じA型もあります。
時差:日本とは-1時間の時差。東京が12:00の時、ウランバートルは11:00になります。
通貨:トゥグルグ(TgもしくはMNT、通貨記号は₮)
為替レート:1米ドル=2349.87トゥグルグ(2017年7月1日、モンゴル銀行)
ビザ:日本のパスポートであれば30日以内の滞在は出国の航空券、乗車券があればノービザです。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 5490トゥグルグ | – |
交通費 | 1000トゥグルグ | – |
合計 | 6490トゥグルグ | – |