モンゴル旅行2日目、ウランバートル駅で国際列車の情報を入手しますが、両替所で見事に騙され高い授業料を支払います。定番観光地のモンゴル国立博物館でモンゴルの歴史を一通り勉強してモンゴル旅行の予習をします。
ウランバートル駅ときっぷ売り場
09:45、ウランバートル駅にやって来ました。
駅舎の左側にある建物がきっぷ売り場になります。1階が国内列車のきっぷ売り場、2階が国際列車のきっぷ売り場になります。
1階のきっぷ売り場にはハーン銀行のATMや両替所も入っています。2階の国際列車のきっぷ売り場は階段を上がって右側の部屋にあります。売り場の中央に番号札の発券機があるので番号札を受け取り順番を待ちます。待っている間に北京、モスクワ行きの時刻表や運賃表を確認しておくと良いですね。
国際列車はロシアのモスクワ、イルクーツク、中国の北京、フフホトへの列車が運行されています。
こちらはウランバートル駅のホームです。日本のような改札口はなく自由にホームへ出入りできるようになっています。列車が到着、通過する際には警官が警備に出ていましたので注意が必要です。モンゴルなど旧共産圏の国では駅での写真撮影は基本NGなのです。ウランバートル駅は観光客が記念撮影しているのでそれほど規制は厳しくないですけど気をつけたほうがいいですね。
ウランバートル駅にある蒸気機関車はこれは大丈夫です。記念撮影スポットですのでこのあたりまでは問題なく撮影できます。
両替所で騙された
ウランバートル駅はきっぷ売り場と駅舎の待合室の2カ所に両替屋があるのですがレシートが出ないので事前に計算してその場で確認する事を強くおすすめします。そして、3000円、7000円とか計算しにくい中途半端な金額でなく1000円、10000円の計算の楽な金額で両替しましょう。私は香港の重慶大厦の両替屋と同じように中途半端な金額で両替したのですが、レシート無しだったので後で計算したら3000円ほどごまかされていました。
モンゴルの歴史がよく分かるモンゴル国立博物館
モンゴルの歴史が一通り学べるモンゴル国立博物館にやって来ました。モンゴル国立博物館はチンギスハーン広場の北西にあり外国人観光客が多く訪れる定番観光地でもあります。
入場料8000トゥグルグ(400円)、写真撮影10000トゥグルグ(500円)になります。モンゴルの博物館は写真撮影する場合は入場料とは別で写真撮影のチケットを別で購入するシステムになっています。この撮影料が意外と高いのですが、このシステムは写真撮影をしない人にとっては関係ないのですが、写真撮影をする人には結構痛い出費になります。視点を変えれば格安航空会社(LCC)と同じシステムで、必要なサービスを必要な人が購入するという事ですので考え方によっては非常に合理的なシステムですね。
まずは1階では石器時代、青銅器時代から始まり匈奴、6世紀から9世紀のウイグル帝国(回鶻)が紹介されます。匈奴の展示物は漢と匈奴によるシルクロードを巡る攻防の時代ですので絹製品の出土品が目を引きます。ウイグル帝国は金や銀の装飾品が目立ちます。
2階は民族衣装の展示です。モンゴルの民族衣装は同じようなものだと思いこんでいたのですが、地域や部族ごとに民族衣装が微妙に違っています。これは私にとって目から鱗でした。
13世紀のモンゴル帝国の展示はかなり力が入っています。武具の展示品やモンゴル帝国の首都カラコルムからの出土品が展示されています。モンゴル帝国の展示からがモンゴル国立博物館の一番の見所ですね。
モンゴルの伝統文化に関する展示ではシャーマニズムとチベット仏教に関する展示があります。
ゲルの展示もあります。モンゴルの住居といえば移動式住居のゲルですが、このゲルも地域によって形状が変わっており複数の種類があります。
そして、モンゴル北部ではゲルでなく木造家屋を採用している地域もあります。モンゴルは遊牧のイメージがありますが、古代から定住している部族もいるようです。
モンゴルの生活用品も数多く展示されてます。お茶を淹れるポットから馬乳酒(airag)を入れる皮袋まで展示されています。
こちら鞍や鐙になり銀の装飾品が付いた鞍もあります。17世紀から20世紀の展示になると満州族の清朝の影響が大きく現れてきます。
20世紀になると社会主義国のモンゴルになり遊牧民の展示はなくなります。時代が新しいので展示物は多いのですが外国人観光客はあまり興味が無いようで足早に通過していきます。
最後に冷戦終結後の民主化したモンゴルへとなり展示は終わります。モンゴル国立博物館は国立博物館ということだけあって展示物は結構ありますね。モンゴル帝国の展示に力を入れているというのはよくわかりますし、外国人観光客が一番興味があるのもモンゴル帝国でしょうから需要と供給が上手く釣り合っている感じですね。
ハーン銀行で両替
ハーン銀行本店にやって来ました。ハーン銀行は日本の澤田ホールディングスの子会社です。元々はモンゴルの国立銀行だったのですが破綻状態だったのでしたが2003年に民間へ払い下げられる際に澤田ホールディングスが買収して経営を立て直しモンゴルでのシェアNo.1の銀行へと成長させています。
澤田ホールディングスは大手旅行会社H.I.Sの創業者である澤田秀雄が会長を務める投資会社ですね。
このハーン銀行で外貨両替を試してみます。まずは順番待ちの番号札もらわなければなりません。発券機を見つけますがキリル文字でしか表示されていないので読めません。案内係の行員さんがいないので、そのまま発券します。発券しましたが40人待ちです。日本の銀行でも順番待ちはここまでひどくはないと思います。ATMは空いているのですが窓口でないと処理できない業務が多いのでしょうか?
このハーン銀行は窓口業務に女性行員の他に男性行員の姿が見られます。日本の金融機関ですと窓口業務は女性行員がほぼ100%ですが、ハーン銀行では6つ窓口が開いていて朝青龍によく似た男性行員2人が窓口業務を行っていました。
そして、1時間ほど待って順番が来ました。下手な英語で両替できるか聞いてみたら伝票を取り出してきたので大丈夫でした。余っている人民元で200元をトゥグルグに両替します。両替レートはウランバートル駅の両替屋と同じ1元→343トゥグルグでした。
香港、マカオ、タイなど両替屋は銀行よりレートがよいのですが、モンゴルはそうでもないようです。もっともモンゴルの両替屋はレシート無しで金額ごまかしてきますので、これだと待ち時間は長いが伝票を発行してくれるハーン銀行の窓口か、ATMで引き出した方がいいですね。一番いいのはハーン銀行のATMで引き出すのが楽ですね。モンゴルで現金の外貨両替は要注意です。
伝票に金額と名前、モンゴルの携帯電話番号を記入しますが携帯を持っていない場合はパスポートを提示します。行員のお兄さんがパスポート番号を記入してくれました。ウランバートル駅の両替屋で3000円ごまかされているのでその場で金額を確認して両替終了です。
モンゴル定番料理のホーショール(хуушуур)
両替を終えて遅めの昼食にモンゴル名物のホーショール(хуушуур) 4500トゥグルグ(225円)を食べます。ホーショール(хуушуур)は羊肉を練った小麦粉の生地で包んで揚げた定番のモンゴル料理です。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 6900トゥグルグ | – |
交通費 | 800トゥグルグ | – |
モンゴル国立博物館 | 18000トゥグルグ | 入場料8000トゥグルグ 写真撮影10000トゥグルグ |
合計 | 25700トゥグルグ | – |