ウランバートルで280年の歴史を持つチベット仏教寺院や恐竜の化石の宝庫とされるモンゴルで発掘された化石を展示するモンゴル恐竜博物館、モンゴル最大の市場ナラントールザハまで足を運び、ウランバートル市内から7番バスでチンギスハーン国際空港まで往復してみました。
ウランバートルの古刹・チベット仏教寺院Dashchoilin Monastery
08:50、チンギスハーン広場から北西へ1km離れたDashchoilin Monastery(Dashichoilin Monastery / Tashichoiling Monastery)にやって来ました。
約280年の歴史を持つウランバートルの古刹になります。寺院の建物は元々モンゴルの伝統的移動式住居のゲルで建てられていたので、その名残で建物はゲルを模した構造になっています。ウランバートルには中国様式、チベット様式の寺院もありますが、Dashchoilin Monastery(Dashichoilin Monastery / Tashichoiling Monastery)はモンゴル様式になり正真正銘モンゴルの寺院とも呼べるでしょう。
建物は3つあり本殿(英語表記無し)、Morning Prayer Temple(Wangain Temple)、Erkhem Toin’s Templeで構成されています。本殿に大きな菩薩像、壁にチベット仏教の壁画があります。
Morning Prayer Temple(Wangain Temple)は建物の周囲にマニ車があり建物を時計回りに回りながらマニ車を回していきます。
マニ車を1回まわすと1回お経を唱えたことになり功徳を積むことができます。
Morning Prayer Temple(Wangain Temple)はTusheet khanにより1740年に建立されたチベット仏教寺院で、ジェプツンタンパ2世によりWanglin Temple (Temple of the Prince)の名前を与えられました。主神はOchirwaan(Vajrapani / 執金剛神)とDorjinamjim(Vajra Vidharana)になり、守護神はマハーカーラ(Gombo / Mahakala)になります。
Erkhem Toin’s Templeはジェプツンタンパ1世に1737年により建立されました。その後、ジェプツンタンパ2世よりErkhem Toin(His Excellence Lama)が与えられました。主神は金剛亥母(Dorjpagam / Vajravarahi)、守護神はTsambashadagになります。
フェルトのモンゴル伝統住居ゲルで建てられたDashchoilin Monastery(Dashichoilin Monastery / Tashichoiling Monastery)は1790年には木造寺院へと改築され、20世紀には600人の僧侶たちが修行をしていました。社会主義国となりソビエト連邦の影響が強くなる1930年代になるとウランバートルの寺院は閉鎖、破壊されましたがDashchoilin Monasteryは国立サーカスの動物たちの檻として利用されたために破壊を免れました。1971年になると寺院はモンゴル政府により文化財として保護対象となりました。東西冷戦終結後の1990年になると宗教活動が再開されました。
Erkhem Toin’s Templeでは僧侶たちによる読経が行われており地元の参拝者が一緒に祈りを捧げておりました。
チベット仏教寺院らしく境内にはマニ車が並んでおり参拝者がコルラしている場面を何度も見ることができます。
モンゴル恐竜博物館(Central Museum of Mongolian Dinosaurs)
10:20、モンゴル恐竜博物館(Central Museum of Mongolian Dinosaurs)にやって来ました。
モンゴル南部のゴビ砂漠は恐竜の化石が大量に発掘されることで知られています。その恐竜の化石がモンゴル恐竜博物館で展示されています。
営業時間は夏10:00~19:00、冬09:00~18:00、入場料3000トゥグリク(150円)、写真撮影5000トゥグリク(250円)になります。
10:00開館でオープン間もない時間でしたので館内の見学者は私を含めて3人で空いており静かでした。
まず1階正面に肉食恐竜のサウロロフス(Saurolophus)とTarbosaurus Bataarの全身骨格の化石があります。
恐竜博物館でメインの展示物になります。
他にも1階には展示物があり、こちらは恐竜の卵の化石になります。
Ornithomimidaeの化石です。どうやらこちら2頭の化石のようです。
オヴィラプトロサウリア(Oviraptorosauria)の化石。オヴィラプトロサウリアは中生代白亜紀のローラシア大陸に生息していた恐竜です。
続いて2階展示室です。
2階の展示室中央にプロトケラトプス (Protoceratops) の化石があります。全身骨格の化石のようで頭部から尻尾の部分まで残っております。
奥に展示されているのがバクトロサウルス(Bactrosaurus)の全身骨格の化石になります。2階で展示されているメインの化石になります。
アリオラムス(Alioramus remotus)頭部の化石。肉食恐竜になり鋭い歯が化石になってしっかり残っています。
こちらはSaichaniaの化石です。
一通り見学して1階へ戻ります。全体的に博物館の展示物は思ったより少ない感じです。だから入場料が3000トゥグリクで安く設定されていたようです。
モンゴルの定食ゴリヤシ(горияаси)
昼前に両替所が並ぶ通りのレストランで昼食を食べます。ゴリヤシ(горияаси)4800トゥグリク(240円)は元々ハンガリー料理のグヤーシュが起源になり、モンゴルではラム肉、ご飯、サラダの付いたモンゴルの定食となっています。モンゴルは肉料理が基本ですのでサラダやご飯が付いた料理は胃がもたれにくくちょうど良いです。モンゴルの食堂では必ずと言っていいほどメニューの載っている定番料理ゴリヤシ(горияаси)はオススメです。
モンゴル最大の市場のナラントールザハ(Narantuul Market / Нарантуул зах)
13:00、チンギスハーン広場の南東2kmほどの所にあるモンゴル最大のマーケットのナラントールザハ(Narantuul Market / Нарантуул зах)を訪れてみます。市場はモンゴル語でザハ(зах)と呼ばれ、このナラントールザハ(Narantuul Market / Нарантуул зах)は衣類、靴などの日用品を扱う店が数多く入っています。
ナラントールザハはとにかく広いのと人が多いです。まさに市場で人で賑わっています。小さな店が数百軒集まってナラントールザハを作っています。色々と商品があるので見て回って買い物するだけでも一苦労です。
ザハ(зах)を出て気付いたのですがスリにエコバッグ盗まれてしまいました。カーゴパンツのポケットにエコバッグを入れておいたのですが、スリに財布と間違われて盗まれてしまったようです。エコバッグ自体はタダで貰ったものなので生地の薄い安物ですので大したことないですけどモンゴルにもスリがいるのだと驚きました。話には聞いていましたけどザハにはスリが本当にいますので気をつけましょう。
7番バスでウランバートル市内からチンギスハーン国際空港を往復
14:45、チンギスハーン広場の南西にあるバス停(Төв номын сангийн)からチンギスハーン国際空港行き7番バスに乗車します。運賃は500トゥグリク。チンギスハーン国際空港に到着します。ウランバートル市内からチンギスハーン国際空港へ向かう空港行き7番バスは空港駐車場のバス停に停車します。市内行き7番バスは、このバス停には停車しないので注意が必要です。
関連記事:モンゴル・ウランバートルのICカードと路線バスでチンギスハーン国際空港へ行く方法
チンギスハーン国際空港です。
チンギスハーンの肖像画を通り過ぎ空港の料金所を通過して片側2車線の幹線道路へ向かい歩いていきます。
幹線道路と空港への道の分岐点にある公園にチンギスハーン像があります。
幹線道路へ出たら左(西)へ少し歩くとバス停「БУЯНТ УХАА-1」に到着です。奥の住宅街から交差点を曲がって市内へ向かう7番バスがやって来ます。
こちらはバス停から見た空港。地元の人たちにより空港からバス停へ向かう道が出来ています。
空港へ向かう7番バスが見えます。
15:55、空港近くのバス停「БУЯНТ УХАА-1」から7番バスに乗車しますが既に席は埋まっており立ち席になります。運賃は500トゥグリクになります。
16:30、チンギスハーン広場の南西にあるバス停「Төв номын сангийн」で下車します。もう一つ先がチンギスハーン広場前のバス停「Сүхбаатарын Талбай」になるのですが通勤時間帯はウランバートル中心部は渋滞がひどくなるのでひとつ手前で降りて歩いたほうが速いです。
こちらはチンギスハーン広場前のバス停「Сүхбаатарын Талбай」です。
これでウランバートル中心部からチンギスハーン国際空港まで路線バスで往復できました。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 7560トゥグルグ | – |
交通費 | 1800トゥグルグ | – |
モンゴル恐竜博物館 | 8000トゥグルグ | 入場料3000トゥグルグ 写真撮影5000トゥグルグ |
合計 | 17360トゥグルグ | – |