ウランバートルからハラホリン(カラコルム)へバスでやってきました。かつてハラホリンにはモンゴル帝国の首都がありカラコルムと呼ばれていました。そのハラホリン(カラコルム)で世界遺産エルデネ・ゾー(Erdene Zuu)や周辺に残る遺跡をめぐります。
世界遺産エルデネ・ゾー(Erdene Zuu)
朝起きたらゲストハウスの前にある丘へ登ってみました。ゲストハウスの前は民家がほとんどないハラホリンの外れです。
丘の上からは世界遺産のチベット仏教寺院エルデネ・ゾーが遠くに見えます。
ゲストハウスやハラホリンの街もごらんの通り一望できます。
朝から羊やヤギたちの放牧も始まっております。
08:15、朝食を頂きます。朝食はトースト、サラミ、ヨーグルトなどになります。宿泊客が欧米人主体ですので洋食ということのようです。個人的には朝からホーショールやボーズなどのモンゴル料理にして欲しいところですが、欧米人に合わせての朝食ですね。宿泊客が徐々に集まり欧米人は6人宿泊していたようで、アジア人は私1人だけでした。
08:30、ハラホリン観光開始です。まずは世界遺産のチベット仏教寺院エルデネ・ゾーへ向かいます。ゲストハウスから見えているので草原を歩いていきます。
09:00、世界遺産エルデネ・ゾー(Erdene Zuu)にやってきました。ゾー(Zuu)はモンゴル語でお寺を意味します。
エルデネ・ゾーの入場料は5000トゥグルグ(250円)、写真撮影は20000トゥグルグ(1000円)になります。
エルデネ・ゾー(Erdene Zuu)はユネスコの世界文化遺産「オルホン渓谷の文化的遺産」を構成する遺跡の一つとして登録されています。ハラホリン周辺の世界遺産カル・バルガス遺跡などはツアーでないと訪れるのが困難な場所にありますが、エルデネ・ゾーはハラホリンにあるので街から徒歩で行ける世界遺産といってもよいでしょう。
エルデネ・ゾーはモンゴル最古のチベット仏教ゲルク派の寺院になり1585年にアブタイ・サイン・ハーンにより建設されます。アブタイ・サイン・ハーンはモンゴル帝国第34代大ハーンのダヤン・ハーンの曾孫にあたります。
エルデネ・ゾーは城壁のような壁に囲まれておりチベット仏教の寺院としてだけなく城や砦の機能も持っていたと思われます。
壁の内側に寺院があるのですが400年以上の年月を経ていますので広大な敷地に残る建物はわずかで土台の石が残っており創建当時には多くの建物があったと思われます。
ダライラマ寺(Dalai Lama Temple)
エルデネ・ゾーに残る建物ですが、まずはこちらのダライラマ寺(Dalai Lama Temple)から見ていきます。ダライラマ寺(Dalai Lama Temple)は1675年にTusheet Khan ChikhundorjとZaya Bandid Luvsanperenleiにより建設されました。
西寺(Western Zuu)
西寺(Western Zuu)はAvtaisain kingにより1588年に建設されました。
内部には3体の仏像が安置されています。
中央寺(Main Zuu)
中央寺(Main Zuu)はAvtaisain kingにより1586年に建設されました。この中央寺がエルデネ・ゾーで最初に建設された寺院になります。
中央に釈迦牟尼像、右に阿弥陀如来像、左にManla像が鎮座しています。
周囲にもチベット仏教独特の仏像が安置されています。
東寺(Eastern Zuu)
東寺(Eastern Zuu)はThusheet khanと妃のKhandjamtsにより1610年に建設されました。
東寺には3つの仏像があり右がFour-armed Avalokiteshvara、中央に釈迦牟尼、左にツォンカパ(Je Tsongkhapa)が鎮座しています。
釈迦牟尼像は精巧にできており、これも創建当時の仏像なのでしょうか?
The Khokh Temple
The Khokh Templeはカラコルムの宮殿を資材に流用して建設されており、エルデネ・ゾーで最も古い建物になります。
Altan Suvarga (The Golden Stupa)
Altan Suvarga (The Golden Stupa)はDagvadarjaaにより1799年に建設されたチベット仏教のチョルテン(仏塔)になります。仏塔は高さ8mになります。
Temple of Janraisig (Avalokiteshvara)
Temple of Janraisig (Avalokiteshvara)はDagvadarjaaにより1803年に建設されました。
ラブラン寺(Temple of Lavrin)
ラブラン寺(Temple of Lavrin)はDagvadarjaaにより1784年に建設されました。エルデネ・ゾーの建物の中でラブラン寺(Temple of Lavrin)が僧侶たちが生活している場所になります。
寺の周囲にはマニ車がありコルラできるようになっています。
The Great Hall
エルデネ・ゾーの東門から出て北東へ向かうと亀石と遺跡があります。遺跡には説明があり、どうやらモンゴルとドイツの共同で発掘調査が行われたようです。The Great Hallとあるので宮殿か何かの建物だったようです。
遺跡は整備され建物の礎石が規則的に配置されているのがわかります。
きれいに整備されていますが礎石はモンゴル帝国の頃からの物になります。
地下部分にはモンゴル帝国の遺跡が眠っているようでガラスで保護されています。
遺跡の北側には小さな仏塔があります。
こちらには亀石が残っています。
カラコルム博物館
エルデネ・ゾーの南にあるカラコルム博物館にやってきました。カラコルム博物館の入場料は8000トゥグルグ(400円)、写真撮影は15000トゥグルグ(750円)になります。
カラコルム博物館は日本のODAが使われているようでモンゴル語や英語に混じって日本語の説明もあります。
博物館の規模は小さいのですがハラホリン(カラコルム)での出土品が展示されています。主に紀元前の匈奴からモンゴル帝国に関する展示内容になります。
ペニスストーン(PENIS STONE)
ハラホリンの東の外れの丘にあるのがペニスストーン(PENIS STONE)です。日本語だと男根石と呼ばれますが、説明表示には「PENIS STONE」とあります。表示に世界遺産のロゴがあるようですのでペニスストーンも世界遺産のようです。
ペニスストーンは柵で囲まれており文化財として保護されています。
確かに男根の形をした石があります。説明を見る限りエルデネ・ゾーやチベット仏教に関連した遺跡の一つのようです。
亀石(TURTLE STONE)
ペニスストーンから更に丘を登ると頂上に亀石(TURTLE STONE)があります。こちらの亀石にも説明や世界遺産のロゴが入った案内表示があり亀石は柵で囲まれていますので世界遺産のようです。
亀石は13世紀の物になりモンゴル帝国の頃のものになります。
丘の上からは周囲が一望できるようになっており、遠くにゲルのツーリストキャンプが見えます。
世界遺産エルデネ・ゾーも一望でき壁に囲まれているのがよく見えます。
バスターミナル近くのハラホリン中心部にやってきました。こちらは中心部にあるIKH KHORUM HOTELでおそらくハラホリンの最高級ホテルです。
バスターミナル向かいの市場のザハがあり、スーパーマーケットもあります。ミネラルウォーター1.5Lが800トゥグルグ(40円)、ビール500mlが1600トゥグルグ(80円)だったので購入しますが、ミネラルウォーターはウランバートルより少しだけ高い印象です。
夕食は羊肉、ニンジン、ピーマンの炒め物、フライドポテト、カレーピラフになります。今日は欧米人が13人いるのでモンゴル料理ではないということでしょうか?でも、夕食は美味しくいただきました。
ハラホリンは日没後は暗闇ですので早々にシャワーなど済ませて寝る準備をしておきます。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 2400トゥグルグ | – |
エルデネ・ゾー | 25000トゥグルグ | 入場料5000トゥグルグ 写真撮影20000トゥグルグ |
カラコルム博物館 | 23000トゥグルグ | 入場料8000トゥグルグ 写真撮影15000トゥグルグ |
合計 | 50400トゥグルグ | – |