2017モンゴル旅行記⑩ハラホリン(カラコルム)世界遺産オルホン渓谷の文化的景観

オルホン渓谷


昨日は深夜に雨が降っていましたが、今日は朝から天気は曇りです。雨が降ったおかげで涼しい朝になっており過ごしやすくなっています。昨日やってきた欧米人たちはバイクや自転車で大草原のモンゴルを旅しており旅のスケールが違います。

テントが張られている

テントが張られている

こちらは自転車で旅をしている欧米人がテントまで張って寝泊まりしており凄いの一言です。私には真似できません。

バイク

バイク

こちらはシンガポールからドイツまでバイクで旅だそうです。バイクでシンガポールからドイツまで走れるのでしょうか?ナンバープレートや免許とかどうなっているのでしょうか?ハーグ条約未加入で国際免許証が使えない国はどうするのだろう。

昨晩遅くから停電で未だに復旧しておらず水道も出ません。こうなると朝食は極力水を使わずに済むものになりますので、トーストとヨーグルトになります。欧米人に合わせた朝食でもありますが・・・。

09:00、ハラホリン観光2日目を開始します。昨日はエルデネ・ゾーなどハラホリンの東側を歩いて回りましたが、今日はオルホン川のあるハラホリンの西側へ足を延ばします。天気は曇りから青空が出てきて晴れになります。

まずはハラホリンの南西にあるチベット仏教寺院のLubang Gyalpo Templeとモンゴル帝国のモニュメントへ向かいます。ゲストハウス前の丘を登ると遠くにモニュメントが見えますので位置関係はすでに把握済みです。ゲストハウスからは3kmほど離れていますが場所が分かっているのでそれほど苦労はしないでしょう。

Lubang Gyalpo Temple

Lubang Gyalpo Temple

Lubang Gyalpo Temple

09:10、Lubang Gyalpo Templeにやってきました。チベット仏教の寺院というのは分かるのですが説明表示はないので歴史など寺の詳細は不明です。

Lubang Gyalpo Temple

Lubang Gyalpo Temple

僧侶はおらず無人の寺院になり人の気配は全くありません。

仏具や石が供えられています

仏具や石が供えられています

小さな寺院ですが裏手にオボーと仏塔のチョルテンがあります。オボーには仏具や石が置かれており地元の人達がお参りに来ているようです。

チョルテン

チョルテン

仏塔のチョルテンの前には五体投地ができるようになっています。

ハラホリン

ハラホリン

寺が小さな丘の上にあるのでハラホリンが一望できます。

丘の上にモニュメントが見えます

丘の上にモニュメントが見えます

Lubang Gyalpo Templeの南にモンゴル帝国のモニュメントが見えますのでさらに奥の丘を登っていきます。

Monument of Mongol Empire

Monument of Mongol Empire

Monument of Mongol Empire

09:50、モンゴル帝国のモニュメント(Monument of Mongol Empire)にやってきました。土産物屋がありましたが観光客はおらず開店休業状態です。

Monument of Mongol Empire

Monument of Mongol Empire

モニュメントの中央にオボーがあり、オボーを囲むモニュメントはモンゴル帝国の版図の変化を表しております。

モンゴル帝国版図

モンゴル帝国版図

オボーを囲む壁にあるモザイク画にモンゴル帝国の版図の拡大が描かれています。

モンゴル帝国版図

モンゴル帝国版図

こちらがフビライ・ハーンの頃のモンゴル帝国の版図です。

オルホン渓谷

オルホン渓谷

オルホン渓谷

モニュメントのある丘の上からはハラホリン一望できるだけではなくオルホン渓谷も一望できます。モニュメントから丘の上を歩いてオルホン川の近くまで行けそうですので行ってみます。

オルホン渓谷

オルホン渓谷

丘を歩いていくとオルホン渓谷の絶景が見えてきます。

世界遺産の保護範囲を表す杭

世界遺産の保護範囲を表す杭

途中で世界遺産の保護範囲を表す杭がありますが壊れています。

世界遺産だとわかります

世界遺産だとわかります

壊れた標識の破片を見ると世界遺産のロゴが見えます。「Orkhon Valley Cultural Landscape」と書かれており、ここは世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の一部でした。ここから見える風景は世界遺産なのです。この破片がなければ判別不能で目の前の景色が世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」だと気づかなかったでしょう。

オボーとオルホン渓谷

オボーとオルホン渓谷

10:10、丘の端まで来ました。ここまで来ると丘の上でなく崖の上なのですが、崖の上にあるオボーからオルホン渓谷とハラホリンが一望できます。

オルホン渓谷

オルホン渓谷

崖の上からはオルホン渓谷の絶景が見えます。オルホン川には放牧されている羊や馬たちが点になって見えます。日本では見ることのできない絶景です。

放牧された馬たち

放牧された馬たち

放牧された馬たちが水浴びをしているのでしょうか?

オルホン渓谷

オルホン渓谷

オルホン川の豊かな水により川の周囲だけ豊かな緑に覆われ羊や馬たちに草を供給しています。

オルホン渓谷

オルホン渓谷

このオルホン渓谷の景色を見ているだけでモンゴルの大自然の雄大さを感じることができます。

放牧された馬たち

放牧された馬たち

崖の下へ降りてみますがオルホン川の川岸へ出られます。先ほど見えていた水浴びをしている馬たちの近くまでやってきました。オルホン川に隔たれていますので馬たちは私のことなど気にせずに気ままに水浴びをしています。

Monument of Mongol Empire

Monument of Mongol Empire

オルホン渓谷が一望できる崖からモンゴル帝国のモニュメント(Monument of Mongol Empire)へ戻ります。昼ぐらいになると気温が上がって暑くなってきます。気温30度以上になっているでしょうが乾燥しているので日本のような暑さではないですが、周辺は草原で樹木がありませんので日光が当たり続けてかなり辛くなります。日陰になるような場所はモンゴル帝国のモニュメントぐらいになり、土産物屋の人たちが日陰で休んでおります。観光客もおらず商売にもならないようです。

世界遺産を表す標識

世界遺産を表す標識

モニュメントを離れて丘の稜線に沿って歩いてみます。前方に杭が見えるので世界遺産の標識でしょう。近づいてみるとやはり世界遺産を表す標識でした。

ハラホリンの町と羊たち

ハラホリンの町と羊たち

丘を歩きながらゲストハウスへ戻ります。道なんてありませんからハラホリンの町を見ながらおおよその見当をつけて歩いていきます。丘の斜面には羊たちが放牧されておりのんびりと草を食べています。

こちらを見る羊

こちらを見る羊

こちらを警戒している羊がいれば昼寝で全く気づかない羊もいます。

カメラ目線の羊

カメラ目線の羊

羊しかいない丘に人がいれば当然ですが羊は警戒するでしょう。おかげでカメラ目線の羊が撮れます。

放牧中の羊たち

放牧中の羊たち

羊は臆病ですので草を食べながら徐々に私から離れていきます。撮影していると殆どはお尻を向けた画像ばかりです。カメラ目線なのは警戒してこちらを見ている時だけです。

羊の干からびた死骸

羊の干からびた死骸

丘を歩いていると羊の干からびた死骸が転がっています。放牧中に死んでしまったのでしょうが、これもモンゴルの大草原で見られる自然の営みでしょう。丘には動物の骨が散乱しているので放牧中に病気やケガで死んでしまう羊も多いのでしょう。モンゴルだとオオカミに襲われ食べられてしまうというのもあるかもしれませんね。

スーパーマーケット

スーパーマーケット

13:40、ハラホリンバスターミナルちかくのスーパーマーケットにやってきましたが停電です。昨日からの停電はハラホリン全体で発生しており未だに復旧していなかったのです。店内は電源が落ちておりアイスクリームや冷凍食品は全滅です。この暑さで冷蔵庫や冷凍庫が使えないのはスーパーマーケットでは致命的です。

ビールはかろうじて冷えていたので購入しておきます。停電でレジも使えませんので会計はノートに商品名と金額を記入していきます。電力復旧後にPOSへ反映させるということでしょうか?これはかなり大変そうです。

海外の田舎ではこういった停電はよくあることなのでそれほど驚きませんが、日本の電力事情の良さが痛感できる出来事でもあります。日本は停電が滅多に起きないですが、電気料金がその分割高になっていますね。

14:00、バスターミナルから中型バスが出発するのが見えます。この時間ですとウランバートル行きのバスですね。

ゲストハウスに戻りますがやはり停電でした。これだと今日の夕飯はどうなることやら・・・。ゲストハウスにいた欧米人たちは昼寝していたりと停電に合わせた過ごし方をしていました。自転車やバイクで来ていた欧米人はチェックアウトしており次の目的地へ向かったようです。停電では何もできないですね。寝るだけですね。

 

旅行費用
項目 金額 備考
食費 1650トゥグルグ
合計 1650トゥグルグ
オルホン渓谷