ダンバダルジャー寺院
朝から曇り空で肌寒い。7月で夏と言っても日が差さなければシベリアからの北風で冷え込んでしまいます。昨日まで半袖のTシャツでしたが今日は長袖を着て外へ出ます。今日はウランバートルの北東にあるダンバダルジャー寺院(Dambadarjaa Monastery / Дабадаржаа хийд)を訪れます。行き方は分からないが、22番と27番バスが近くを通ることは確認済みなので何とかなるでしょう。
09:30、ゲストハウス近くのバス停で27番バスに乗車します。ウランバートルの北へ走り目印の幹線道路分岐点で下車しますが、27番バスはそのままダンバダルジャー寺院の方向へ走っていきます。どうやら下車しなくても良かったようです。そのままバスが走っていった方向へ歩いていくと遠くに丘が見えてきました。グーグルマップだと丘に麓にダンバダルジャー寺院があったので丘へ歩いて行きます。
10:35、ダンバダルジャー寺院(Dambadarjaa Monastery / Дабадаржаа хийд)に到着です。寺院の西門近くにバス停があり27番バスが停車しており、バスでそのまま来られたようです。27番バスはウランバートル駅から出発しているのでダンバダルジャー寺院(Dambadarjaa Monastery / Дабадаржаа хийд)まで簡単に行けますね。
ダンバダルジャー寺院(Dambadarjaa Monastery / Дабадаржаа хийд)はウランバートル北東にあるチベット仏教ゲルク派の寺院になり歴史は18世紀の活仏ジェプツンタンパ2世(1724-1758)の時代にまで遡ります。1758年にジェプツンタンパ2世が天然痘で亡くなり清朝の乾隆帝はジェプツンタンパ2世の功績を讃えます。1761年もしくは1765年に建設が始まり、1765年には乾隆帝により建設費が下賜され1778年にダンバダルジャー寺院が完成します。最盛期には1200~1500名の僧侶が在籍していたとされます。
社会主義政権下の1934年にダンバダルジャー寺院は閉鎖され107人の僧侶が粛清により殺害されています。第2次世界大戦後の日本人拘留者の病院としても使われています。民主化以降に寺の宗教活動は再開され鐘楼、鼓楼など幾つかの建物は現存していますが依然として廃墟の部分が多いままです。
復興は少しづつ進んでいるようで立派な仏塔があります。
こちらが本殿のようですが閉まっており内部は見られませんでした。
境内には社会主義政権下で破壊されずに残った建物がいくつか残っています。清朝の影響を受けているので中国様式の建築になっています。
こちらは民主化以降に新しく建てられた建物です。300年近くの歴史を持つ寺院の建物の雰囲気がないのですが、これも時代の流れでしょうか。
こちらは破壊されずに残った建物。
モンゴル文字の石碑も残っています。
モンゴル文字なので内容はわからずです。
廃墟の多い寺院ですが数年後にはまた少し復興しているのでしょうね。
ダンバダルジャー日本人墓地
10:40、ダンバダルジャー寺院から北へ2kmほど離れた所にある日本人死亡者慰霊碑へ行ってみることにします。元々行くつもりはなかったが天気が良くなってきたのと時間もあるので行ってみます。
道路を北へ歩いていくと右手の丘にそれらしい建築物が見えてきました。幹線道路から砂利道へ入っていきます。
少し歩くと「記念公園」とあります。どうやらここであっているようです。
公園入口には「日本人死亡者慰霊碑」とあります。ここがダンバダルジャー日本人慰霊碑です。
ダンバダルジャー日本人慰霊碑は第2次世界大戦後にモンゴルで抑留され亡くなった日本兵の慰霊碑で、もともと日本人墓地がありましたが遺骨が収集され日本へ帰還しており、2001年に厚生労働省の戦没者慰霊事業により慰霊碑が建立されています。
慰霊碑なのですが記念公園になっていますので、子どもたちが遊んでいたりと随分とのどかな雰囲気です。
慰霊碑の奥には日本語とモンゴル語の銘文があります。
こちらがモンゴル語ですが内容はわかりません。
こちらは日本語で日本政府により建立されたことがわかります。
ダンバダルジャー日本人慰霊碑の周辺は丘陵地帯になっており、遠くにはゲルが見えて放牧中の牛や羊も見られます。
こちらはダンバダルジャー日本人慰霊碑の敷地内で公園として整備されています。
敷地内に残るモンゴル語で書かれた墓碑です。
こちらは「殉難の御霊安らかに」と刻まれた石碑です。
こちらも慰霊碑のようです。
慰霊碑には「諸士よ祖國日本は見事に復興しましたモンゴルに安らかに眠って下さい昭和四十一年八月二十五日」とあります。かなり傷んでおり読み取れない部分もありますが古い慰霊碑もあります。
天気が晴れてきてダンバダルジャー日本人慰霊碑からの眺めは非常に良いです。
11:30、ダンバダルジャー日本人慰霊碑からバス停へ向かいます。
左奥がウランバートル中心部になり意外と近い所に日本人墓地があったのですね。
幹線道路まで出てさらに奥の北へ歩いてみます。日本人墓地跡への入口を過ぎた所にバス停がありましたがバス停名は出ていません。ここにもバス停がありますのでウランバートル駅から27番バスに乗車すればダンバダルジャー寺院、ダンバダルジャー日本人慰霊碑へ行けますね。
少し散歩してみますが、かなりのどかな場所なので草原にゲルがあったりもします。
正確にはゲルと木造家屋が混在しています。11:45、27番バスに乗車します。
13:00、ブンブクル・ザハ(Бөмбөгөр зах)近くのバス停「Бөмбөгөр」で下車してウランバートル市内に戻ってきました。先程までとは打って変わって渋滞で大都会のウランバートルになります。
ウランバートルの渋滞はかなりひどいです。東南アジアとは違いバイクは殆ど見ないのですが車が多すぎです。
昼食はホーショールセット(ХУУШУУР СЭТ)4500トゥグルグを食べます。モンゴルではホーショールやボーズが基本ですね。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 6000トゥグルグ | – |
交通費 | 1000トゥグルグ | – |
合計 | 7000トゥグルグ | – |
NHKが映るホステル「Home Stay Hostel」
午前中にトラベル モンゴリア ゲストハウス(Travel Mongolia Guesthouse)をチェックアウトします。5泊で18.94ドルだがトゥグルグ払いだとレートが悪いのでお釣りないけど19ドル支払っておきます。
11:00、ガンダン寺近くのHome Stay Hostelへ移動します。ここはガンダン寺よりMAX MALLの方が近く、ちょうど欧米人が結構宿泊しているダニスタ ノマズ ツアー ホステル(Danista Nomads Tour Hostel)と同じ路地にあります。
関連記事:モンゴル・ウランバートル ガンダン寺近くでテレビはNHKが映るホステル「Home Stay Hostel」
ドミトリーで1泊7ドル(793円)なのですが、まだ開業して間もないようで設備は新しく共用スペースにNHKが映るテレビがあったので6泊することにします。
MAX MALLでパンとビール3本を購入しておきます。
最近贅沢していたので今日はパンだけにしておきます。それでもビール3本買い込んでいる時点で十分贅沢なのですが…。
夕方にNHKワールドプレミアムで大相撲名古屋場所と大河ドラマ「おんな城主 直虎」を見ます。モンゴルにいながらNHKが見られるなんて日本にいるような感覚です。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 6490トゥグルグ | – |
合計 | 6490トゥグルグ | – |
項目 | 金額 | 備考 |
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宿泊費 | 61ドル | トラベル モンゴリア ゲストハウス 5泊19ドル Home Stay Hostel 7泊42ドル |
合計 | 61ドル | – |